看護師の転職におすすめの時期はいつ?転職成功率アップのためのコツも解説!

公開日:2024/03/21 更新日:2024/03/21
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看護師の中でも働きながら転職を検討しているという方は多いと思います。

しかし、いつ、どのタイミングで転職するのが良いのか転職時期を決めかねているという方もいるかもしれません。

今回は看護師の転職におすすめの時期はいつか、そもそも看護師何年目で転職するのが良いか解説します。

また、転職成功率を上げるためのコツも解説するので、転職を検討している看護師の方はぜひ参考にしてください。

看護師の転職に有利な時期ってあるの?

転職を検討しているという看護師の方の中には、いつ求人数が増えるのか、転職者の数が多く競争率が高いのかといった点から、転職時期に慎重になっている看護師の方もいるでしょう。

結論として、看護師の転職も他の企業の転職と同様に、有利な時期というのは存在します。

転職に有利な時期が存在する理由には、ボーナス支給後に退職者が出る時期があったり、春など新規採用を強化する時期があったりするためというように、基本的には通常の企業と同様の理由です。

続く章で、有利な時期について詳しく解説していきます。

1年間で看護師の転職に有利な時期はいつ?

看護師の転職にも有利な時期があると前述しました。ここでは1年間の中で、看護師の転職に有利な時期はいつなのか、時期ごとに分けてそれぞれ理由とポイントを解説していきます。

1月、7月

一般的なボーナス支給月は12月と6月です。ボーナス支給後に退職する看護師も多いため、その翌月にあたる1月と7月は転職に有利な時期と考えられています。

さらにこの時期には、来年春から勤務予定の未経験看護師の採用も開始しているため、未経験でも転職を検討しているという方や、今すぐの転職では無いものの翌年には転職したいと考えている方にもおすすめの時期といえるでしょう。

2月、9月、11月

2月は1月の募集分の残りの枠がまだまだ募集している可能性もあり、おすすめな時期といえます。

また、医療機関が比較的落ち着いている時期であることから、現場でしっかり教育支援をしていただけやすい時期です。

そして9月や11月は、夏の退職の影響や冬の退職を見越した求人募集が活発となっているため、中途採用や即戦力の求人募集が多く増える時期です。

現在のスキルを活かした転職を検討している看護師にとっては良い時期と考えられるでしょう。

1年間で看護師の転職に不利な時期はいつ?

有利な時期を解説していきましたが、一方で1年間の中で看護師の転職に不利な時期はいつなのでしょうか。

この章では転職に不利な時期について、それぞれ理由とポイントを解説していきます。

3月、4月

3月4月は年度末や年度初めの時期で、心機一転新しい職場で頑張りたいと考えている看護師も多いかもしれません。しかし、春から転職先を探そうとしても、意外と見つからないというケースが多いのが実情です。

というのも3月や4月は新卒採用や教育に忙しく、中途採用を募集しているケースは少ないためです。

もし募集していたとしても若干名であったり、即戦力を求めていたりするところが多いため、あまり転職としてはおすすめの時期と言えないでしょう。

12月

12月は1年が終わる年で、ボーナス支給後に退職・転職を考えているという看護師もいるかもしれません。とはいえ12月に退職してすぐに求人を探して転職するというのは難しいでしょう。

ボーナス支給月で人手不足となるのは、転職先である職場も同じです。

また年末年始休みを控えている時期でもあり、どの職場も非常に多忙なため採用の動きはほぼ見られず、求人数もかなり抑えめ傾向にあります。

年明け1月以降から徐々に求人が増える傾向にあるため、年明けまで少し待ってから転職活動をするのが良いでしょう。

看護師の転職活動を始める時期として適切なのはいつから?

そもそも、看護師が情報収集も含めて転職活動を始める時期として適切なのは、いつからなのでしょうか。

看護師が転職活動を始めるのに適切な時期は就職先によって異なります。

転職先別に転職活動を始めるのに適切な時期を、ポイントも踏まえて解説していきます。

他の企業への転職を希望する場合|1年以上前

看護師ではなく、他の企業への転職を希望しているという看護師もいるかもしれません。

その場合にはかなり早いと感じるかもしれませんが、1年以上前から転職活動を始める必要があるでしょう。

看護師ではない業界は、インターンを受け付けていたり、事前に資格取得が必要になっていたりなど、これまでの看護師としての職場と転職における状況が全く異なる場合もあります。

そのため業界調査や自己分析、学習の時間も踏まえて、看護師ではなく他の企業への転職を希望する場合は、1年以上前に転職活動を始める方が良いでしょう。

病院への転職を希望する場合|6ヶ月以上前

他の病院への転職を検討する場合は、6ヶ月以上前がおすすめです。

特に規模の大きい病院の場合は、まとめて採用を行うケースも多いため、4月入職であっても半年以上前の6〜7月頃に募集を開始しているところもあります。

また病院は選考に時間がかかるところも多く、人材採用から書類選考、複数回の面接などのそれぞれの段階において1ヶ月以上要する場合もあります。

もし気になっている病院があるなら、6ヶ月以上前に情報を集めておいたり応募をしておいたりするのがベストといえるでしょう。

クリニックや訪問看護への転職を希望する場合|3ヶ月前

クリニックや訪問看護ステーションへの転職を希望する場合は、3ヶ月前がおすすめです。

新規オープンなどでなければ、クリニックや訪問看護ステーションは、欠員が出た場合か退職者の予定が出た場合に求人を出す傾向があります。

そのため、早くから情報収集しようと半年以上前にチェックしても、求人が見つからない場合もあります。

クリニックや訪問看護ステーションへの転職を希望している方は、3ヶ月前ごろに求人探しを始めるのが最適でしょう。

ただし精神科特化型訪問看護ステーションの場合は、すぐに働きたくても採用後に研修を受けなければならない場合もあるため、早めの入職を想定しておくと良いでしょう。(精神科未経験者のみ)

詳しく精神科訪問看護の研修について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:「精神科 研修」

看護師として働く中で転職におすすめ時期はいつ?

看護師として働く中で、何年目で転職するのが良い時期とされるのかわからず、転職を迷っているという方もいるのではないでしょうか。

そもそも看護師として働く中で何年目に転職するのがおすすめなのか、メリットとデメリットを下記にまとめました。

転職時期メリットデメリット
看護師〜1年目第二新卒として若さやパッションで評価をされる場合がある・スキルが身についていないため、経験者を募集しているところには応募できない ・すぐ辞めるのではないかと懸念される
看護師2〜3年目・1年の臨床経験を条件としているところへ転職できる ・基礎的なマナーや看護スキルが身についていると評価されることがある3〜5年の臨床経験を求めているところへ応募できない ・即戦力としてはあまり期待されていない
看護師3〜5年目・ある程度の臨床経験や該当分野のスキルがあると認めらる
・即戦力として期待され、評価されやすい
リーダー経験や過去のポジションなども、他の応募者と比較して見られる可能性がある
看護師5〜10年目看護師としてのスキルを高く評価され、中途採用として人材価値が高く評価される結婚や出産などのライフスタイルの変化について、聞かれる場合がある  
看護師10年目〜看護師としてマネジメントスキルにも注目され、管理職としての応募も可能になる管理職をやりたくない場合でも勧められる場合がある

看護師として働いてから3年目までの転職の場合、中途採用を行う人事側から「早く辞められてしまうのではないか」と心配されるケースもあります。

一方で看護師5年目以上の場合は、リーダーやマネジメント職、管理職の話を持ちかけられることも出てくるため、役職者としてのキャリアも検討しながら転職活動をする必要もあるでしょう。

看護師として転職活動の成功率をアップさせるためのコツ3選

ここまで紹介してきた転職時期の選択も、転職活動を成功させるために重要な戦略の1つです。

最後に、看護師としてさらに転職活動の成功率をアップさせるためのコツを3つ紹介していきます。

①第三者が納得する転職理由や志望動機を考える

看護師が転職したいと考える理由はさまざまです。

なかには待遇への不満や、人間関係のトラブルなど、表向きには伝え辛いものもあるかもしれません。

ただし、書類選考や面接を通過するためにも、第三者が納得する転職理由や志望動機を考えておく必要があります。

転職を成功させるためにも、詳しい志望動機のポイントとして下記の記事を参考にしてください。

関連記事:【例文付き】なぜ看護師になりたいのか?主な理由と志望動機のポイント・書き方

②キャリアプランを明確にする

看護師の中には、キャリアプランをあまり明確に考えられていないという方もいるのではないでしょうか。

キャリアプランは、転職において非常に重要で、面接の中で聞かれやすい質問の1つでもあります。

自分自身のキャリアプランを明確にしておくことで、なぜ転職したいのか、どんな看護師になりたいのかなど、さまざまな転職における質問にも軸を持って答えられるでしょう。

詳しい答え方については、下記の記事も参考にしてください。

関連記事:看護師のキャリアプランの答え方とは?転職面接での伝え方や例文も紹介

③転職先の業界の給料や福利厚生など待遇の相場を把握する

今の職場の待遇や給与などに、不満を抱えて転職を検討する方もいると前述しました。

転職活動において、転職先の業界の給与や福利厚生などの待遇の相場をしっかり把握しておくのも重要です。

もし高望みしてしまうと、思うように転職先が見つからなかったり、不満を抱えやすくなったりしてしまいます。

おおよその平均の給与や一般的な待遇などを知っておくことで、転職活動における情報収集もうまく進むのではないでしょうか。

看護師の転職する時期選びは慎重に!早い段階から情報収集をしておこう

ここまで、看護師の転職におすすめの時期や、看護師のキャリアの中でどのタイミングが転職におすすめか、また転職成功率を上げるコツについても紹介しました。

看護師の転職する時期には有利な時期と不利な時期があります。早い段階から検討している就職先の情報収集をしていきつつ、慎重に時期を選んでいく必要があるでしょう。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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