美容看護師の志望動機に迷う方へ｜履歴書の書き方や面接でも使える例文を紹介

美容看護師を目指しているものの、履歴書や面接で志望動機をどのように伝えたら良いのか迷う方は多いのではないでしょうか。

自分をアピールするための志望動機は、入職後、どのように活躍できるかを具体的に伝えることが大切です。

この記事では、美容看護師の志望動機をまとめるときのコツや履歴書に書くときのポイント、パターン別の例文を紹介します。美容看護師を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

美容看護師の志望動機をまとめるときのコツ

美容看護師になるための志望動機をまとめるときのコツは、主に以下4つです。

• 美容クリニックの特徴を理解しておく
• 美容クリニックを選んだ理由を明確にする
• 美容看護師として役立つ経験やスキルをアピールする
• 施術経験をもとに志望動機として伝える

それぞれ詳しく紹介します。

美容クリニックの特徴を理解しておく

美容看護師の志望動機をまとめる際、まずは美容クリニックの特徴を理解しておくことが大切です。

病気の治療を目的とする医療機関と同じような志望動機にしてしまうと、美容分野への理解が乏しいと判断される可能性があります。そのため、他科の医療機関やクリニックの規模による違いを踏まえておく必要があるでしょう。

美容クリニックでは、患者さまの多くが美容目的で来院されます。保険が適用されない自由診療のメニューが中心で、美容整形手術や医療脱毛など、診療内容はクリニックの種類によって異なります。

美容看護師の主な業務は、以下のとおりです。

• カウンセリング
• 医師の診察・美容施術の介助
• レーザー照射や点滴などの処置

美容クリニックの規模によっても特徴が異なるため、そこを踏まえて志望動機にいれるとよいでしょう。

たとえば、多数の美容クリニックを展開する大手のグループは、組織の教育体制やキャリア開発できる環境を志望動機としてアピールすると効果的です。

一方、個人経営の美容クリニックでは、患者さま一人ひとりに丁寧に深く関われる環境で働きたい旨を伝えると良いでしょう。

美容クリニックを選んだ理由を明確にする

美容看護師の志望動機は、その美容クリニックを選んだ理由を明確にしておくとまとめやすくなります。

美容クリニックの診療科目は、主に以下2つです。

• 美容外科：美容整形手術や脂肪吸引などの手術をおこなう
• 美容皮膚科：肌のピーリングやレーザー、医療脱毛などをおこなう

それぞれに特化した美容クリニックもあれば、総合的に診療するところもあります。候補先の特徴や理念を把握したうえで、選んだ理由を明確にすると、志望動機に迷いづらくなるでしょう。

美容看護師として役立つ経験やスキルをアピールする

美容看護師として、役立つ経験やスキルをアピールするのも1つの方法です。自分が就職後に貢献できることを伝えると、好印象につながりやすくなります。

たとえば、以下のような内容が活用できます。

• 美容面で患者さまへ対応した経験がある
• コミュニケーションスキルがある
• 接客経験がある
• 美容に関する資格をもっている

自由診療の多い美容クリニックは、来院される方を「お客さま」として対応します。接客スキルやコミュニケーションスキルに自信がある場合は、アピールポイントにできます。

また、スキンケアアドバイザーや日本化粧品検定など、美容に関する資格を取得している場合、知識やスキルが認められやすくなるため、志望動機に入れると良いでしょう。

施術経験をもとに志望動機として伝える

実際に自分が美容医療の施術を受けた経験がある場合、志望動機に盛り込んで伝えるのも効果的です。施術を受けるほどの関心があることや、美容医療の知識をもっていると判断される可能性があります。

また、美容で悩む方の気持ちに共感できるとアピールしてもよいでしょう。たとえば「悩んでいたシミがレーザートーニングで解消された経験から、同じように悩みをもつ方に寄り添いたい、施術により喜びを感じてほしい」と伝えるのも1つの方法です。

美容看護師の志望動機を履歴書に書くときのポイント

美容看護師の志望動機を履歴書に書く際、以下3つのポイントを押さえることが大切です。

• 結論から書く
• 200～300字にまとめる
• 具体例を入れる

それぞれ解説します。

結論から書く

志望動機を書く際、まずは結論から記載しましょう。最初の文がわかりやすいと印象に残りやすいため、志望動機は結論から述べることが大切です。

そのうえで明確な理由を補足し、エピソードや意欲などの流れで伝えると、採用者側に簡潔に自分をアピールできます。

文章を書くときは、以下のような流れで組み立てましょう。

1. 結論：志望動機
2. 理由：その裏付け
3. 具体的なエピソード：実績や経験
4. 自己PR：自分が貢献できること、意欲

この流れは時間の限られた面接でも効果的なため、就活時にぜひ活用してください。

200〜300字にまとめる

履歴書の志望動機は、200～300字にまとめることを意識して書くのがおすすめです。

長すぎる文章は読み手に負担がかかり、内容も伝わりづらくなります。一方で、短すぎると美容看護師への熱意を感じられず、意欲が低いと思われるかもしれません。

要点を十分に盛り込みつつ、読みやすいよう200～300字で調整してください。

具体例を入れる

履歴書の志望動機には、志望のきっかけとなった出来事や経験などを具体的に入れましょう。具体例を入れることで、採用者側がイメージしやすくなります。

そのうえで、自分のスキルなどの強みを活かして貢献できることを伝えるのがおすすめです。オリジナリティな内容であるほど、印象に残りやすくなります。

【パターン別】美容看護師の志望動機の例文

ここでは、履歴書や面接で使える、美容看護師における志望動機の例文を以下のパターン別に紹介します。

• 美容クリニックが未経験の場合
• 美容クリニックの経験がある場合
• 病棟から転職する場合
• 手術室から転職する場合
• 外来から転職する場合

状況が近いものを参考に、自分の強みに置き換えてみましょう。

美容クリニックが未経験の場合

【例文】

貴院を志望した理由は、過去にコンプレックスを解消してくれた美容医療で、今度は私が患者様の悩みに寄り添い、サポートしていきたいと考えたからです。   私は一重まぶたに悩み、二重施術を受けて人生が明るくなった経験があります。同じような悩みをもつ方々が幸せになれるよう、気持ちに寄り添いながら支えたいと考えております。   また、貴院では幅広い施術がおこなわれており、多くの知識や技術を身に付けられると感じました。患者様に、多くの選択肢と高品質なケアを提供できるよう、新たな知識や技術の習得に精進して参ります。

美容クリニックの経験がある場合

【例文】

貴院を志望した理由は、これまでの美容クリニックの経験を活かせる環境だと感じたからです。   私は美容皮膚科クリニックで5年間勤め、患者様が美しくなるためのお手伝いをしてきました。美容皮膚科に加え美容外科も取り扱う貴院なら、これまでの経験を活かしながらスキルアップできると感じております。   また、私は接遇スキルにも自信があり、多くの患者様から指名もいただいてきました。患者様お一人おひとりに誠実に向き合う姿勢で、丁寧に接していきたいと存じます。

病棟から転職する場合

【例文】

私は、貴院の「患者様の幸せを叶える」理念に深く感動し、入職を志望いたします。   これまで、私は外科病棟で10年間勤務していましたが、病院では疾患を治療することがメインで、患者様の幸せについて深く考える機会が少ない環境でした。   しかし、貴院の理念を読んだ際に、患者様の幸せが看護師としての幸せにもつながるのだと気付き、深く感動いたしました。貴院の患者様を大切に想う姿勢に共感し、私も共に寄り添い支える看護師として、貢献したいと思っております。   外科病棟では美容手術にあたることはあまりありませんでしたが、私は美容への関心が強いため、知識や技術を早く習得できるよう精進して参ります。

手術室から転職する場合

【例文】

貴院を志望した理由は、手術室看護師としての経験を活かしながら、より患者様に寄り添える環境であると感じたからです。   私は5年間、手術室看護師としてさまざまな疾患の手術にあたり、知識や技術を習得してきました。業務では特に、限られた時間の手術前訪問で患者様の不安な気持ちをくみ取り、解消できるように関わることを大切にしてきました。   今回転職するにあたり、私は患者様の不安を解消して笑顔を増やせる職に就きたいと考えています。美容外科クリニックである貴院なら、これまでのスキルを活かしながら患者様に寄り添い、笑顔にすることができると感じ、志望した所存です。

外来から転職する場合

【例文】

貴院を志望した理由は、自分の大切にしていることと理念が同じだったからです。   私は内科クリニックの外来で5年勤めた経験があります。これまで私は、患者様や共に働く仲間とのコミュニケーションを大切にし、その人の背景までみるように努めてきました。そのため、得意な採血でほかの看護師に頼られたり、患者様から指名されたりすることもありました。   特に、貴院の理念「患者様の背景まで知り、本来の目的を把握することを大切にしている」に強く共感し、ここで貢献したいと感じた所存です。

まとめ

美容看護師を目指すときの志望動機を考える際、まずは美容クリニックの特徴を理解しておくことが大切です。なぜその美容クリニックを選んだのか、明確な理由とともに、自身がクリニックでどのように活躍できるか、アピールすると良いでしょう。

履歴書を書く時には、採用側に好印象を持ってもらえるよう、ポイントを押さえて記載する必要があります。今回ご紹介した例文を参考に、ぜひご自身の強みをアピールできる履歴書を作成してください。