看護師向け退職届のテンプレート!5つの注意点とマナーを解説【例文つき】

看護師として退職を決意したときに悩むのが「退職届の書き方」ではないでしょうか。
退職届は、職場に退職の意思を伝えるための重要な書類です。書き方を間違えてしまうと、職場に迷惑をかけたり、円満退職が難しくなったりするかもしれません。
この記事では、すぐに使える退職届のテンプレートを施設別・状況別に紹介します。安心して退職準備を進め、新しい一歩を踏み出しましょう。
看護師の退職届テンプレート【施設別】
退職届は、どのような施設で働いているかによって、記載する宛名や文章などが異なります。ここでは、施設ごとの退職届テンプレートを紹介します。
- 病院の退職届テンプレート
- クリニックの退職届テンプレート
- 訪問看護ステーションの退職届テンプレート
- 介護施設の退職届テンプレート
職場に合わせてテンプレートを使いわけることで、円満退職を目指せるでしょう。宛名の書き方を間違えると失礼にあたるため注意してください。
病院の退職届テンプレート
病院で退職届を作成する際は、宛名を「病院長」と記載します。退職届を提出する際は、看護師長に渡すのが一般的なマナーです。看護師長が受け取った後、看護部長や病院長に渡り承認されるケースが多くあります。

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クリニックの退職届テンプレート
クリニックで退職届を作成する際は、宛名を「院長」と記載します。退職届は、院長に直接手渡すのか、看護師長に相談して指示を仰ぎましょう

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訪問看護ステーションの退職届テンプレート
訪問看護ステーションで退職届を作成する際は、宛名を「管理者」と記載します。訪問看護ステーションの場合、管理者がステーション長を兼任していることが多いため、退職届についての相談窓口が明確な場合が多いでしょう。

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介護施設の退職届テンプレート
介護施設で退職届を作成する際は、宛名を「施設長」と記載します。介護施設で働く看護師も、退職届は看護師長に手渡すのが一般的です。

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看護師の退職届のテンプレート【状況別】
退職理由は人それぞれです。ここでは、状況別の退職届テンプレートを紹介します。
- 新卒で初めての退職
- 中途採用での退職
- 家庭や子育ての都合による退職
- 転職やキャリアアップによる退職
自分の状況に合ったテンプレートを選ぶことで、退職理由を簡潔に伝えられ、職場とのトラブルを防げます。退職理由を前向きに伝え、気持ち良く新しい一歩を踏み出せるでしょう。
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新卒で初めての退職

新卒で初めて退職する原因は、人間関係や仕事内容、労働条件などさまざまです。ですが、退職理由は詳しく書かず「一身上の都合」と簡潔にまとめましょう。
中途採用での退職
中途採用で退職する場合も「一身上の都合」と記載するのが一般的です。詳しい退職理由を伝えてしまうと引き止められたり、人間関係が悪くなったりする可能性があるため、注意してください。

家庭や子育ての都合による退職
家庭や子育ての都合で退職する場合も「一身上の都合」で問題ありません。上司から詳しい退職理由を聞かれた際は「家庭の事情」や「家族の介護」といった表現で簡潔にまとめましょう。

転職やキャリアアップによる退職
転職やキャリアアップによる退職の場合も「一身上の都合」と記載しましょう。在職中に転職活動をしていることを伝えると、人間関係が悪化する恐れがあるため注意が必要です。

看護師が退職届でテンプレートを使う際の5つの注意点
退職届を提出する際は、テンプレートをそのまま使うのではなく、いくつかの注意点を押さえる必要があります。
- テンプレートをダウンロードしてそのまま使わない
- 退職理由は簡潔かつトラブルにならない表現にする
- 手書きかパソコンのどちらが適切か確認する
- 提出先・日付・宛名の書き方に注意する
- 退職届を出す際のマナーを必ず守る
日本看護協会「2021年看護職員実態調査」によると、転職経験なしと回答した看護師は全体の49.5%であり、退職届を書いたことがない方も少なくないでしょう。最後まで丁寧な対応を心がけることで、退職後も良好な関係を保つことができます。
テンプレートをダウンロードしてそのまま使わない
退職届のテンプレートをダウンロードしてそのまま使うのは避けましょう。なぜなら、退職理由は個人によって異なるため、テンプレートをそのまま使うと自分の状況と合わない場合があるからです。
テンプレートはあくまで参考として活用し、自分の状況に合わせて内容を修正することが大切です。
退職理由は簡潔かつトラブルにならない表現にする
退職理由は簡潔にまとめ、トラブルにならない表現にしましょう。詳細に書いてしまうと上司に退職を引き止められたり、職場のスタッフとの人間関係が悪くなったりするリスクがあります。
「人間関係が悪いため」「給料が安いため」など、不満をそのまま書いてしまうのはNGです。「一身上の都合」や「家庭の事情」といった表現にまとめることで、円満退職を目指せます。
手書きかパソコンのどちらが適切か確認する
退職届は、手書きとパソコンのどちらで作成すべきか、看護師長に確認したり、就業規則を読んだりすることが大切です。退職届のルールが職場によって異なる場合があります。
手書きは受け手に丁寧な印象を与える一方で、パソコンで作成するときれいに仕上がります。どちらでも良い場合は、パソコンで作成したほうが訂正しやすいため、退職届をスムーズに作成できるでしょう。
提出先・日付・宛名の書き方に注意する
退職届を提出する際は、提出先・日付・宛名の書き方に注意しましょう。
- 提出先:直属の上司(看護師長)に手渡し
- 日付:退職届を提出する日付
- 宛名:病院長、院長、施設長など施設のトップの氏名を記載
これらの書き方を間違えてしまうと、書類の不備で再提出を求められたり、マナーが守れないと思われたりするかもしれません。
退職届を出す際のマナーを必ず守る
退職届を提出する際は、マナーを必ず守りましょう。
- 退職の意思を最初に伝える相手:看護師長に口頭で退職の意思を伝える
- 提出するタイミング:就業時間後や休憩時間など相談できる時間があるときに伝える
- 退職届の渡し方:クリアファイルに入れてから封筒に入れ、手渡しする
マナーを守ることで、退職手続きのトラブルを避けられます。退職届の注意点は、下記の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事:【例文付】看護師の退職届の書き方!退職願との違いや注意点を解説
看護師が退職届を出して退職するまでの流れ
看護師が退職届を出してから、実際に退職するまでの流れは次のとおりです。
- 退職届を作成し提出する
- 業務の引き継ぎをする
- 荷物の整理やロッカーを掃除する
- 書類の手続きと必要書類を受け取る
- 退職する
この一連の流れを事前に把握しておくことで、スムーズに退職準備を進められます。各ステップの具体的な進め方や、円満退職に向けた詳しいポイントは、関連記事でさらに詳しく解説しています。円満退職を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。
関連記事:看護師の退職ガイド!円満退職までの流れを8ステップで解説
看護師の退職届のテンプレートについてよくある質問
ここでは、看護師の退職届についてよくある質問に回答します。
Q1:看護師の退職届は手書きとパソコンどちらが良いですか?
一般的には、手書きでもパソコンでも問題ありません。
ただし、職場によっては「手書きで作成すること」「手書き不可」といったルールがある場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
Q2:看護師が退職届を提出するタイミングはいつが良いですか?
民法(第六百二十七条)によると、期間を定めない雇用契約の場合、退職したい旨を伝えた日から2週間で辞めることが可能です。
しかし、就業規則では1~3ヶ月前と書かれているケースが多い傾向です。後任者にスムーズに引き継ぎをして、職場に迷惑をかけずに円満退職したい方は早めに伝えましょう。
Q3:看護師の退職届はスマホでダウンロードできますか?
スマホで退職届のテンプレートをダウンロードできます。ただし、そのまま使わずに、自分の状況に合わせて内容を修正することが大切です。
看護師の退職届はテンプレートを活用して好印象に!円満退職を目指そう
退職届は、円満退職を目指すうえで大切な書類です。テンプレートをそのまま使うのではなく、自分の状況に合わせて修正し、マナーを守って提出しましょう。最後まで好印象を保ちながら、スムーズに退職できます。
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<参考サイト・文献>

「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。