看護師の準夜勤の時間は何時から何時まで?シフト例や生活と両立するコツ

公開日:2025/08/21 更新日:2025/08/21
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「準夜勤って何時から?」「準夜勤をしながら、家庭との両立ができるのかな」

そんな疑問や不安を抱える看護師の方も多いのではないでしょうか。準夜勤には、日勤や深夜勤とは異なるメリットがありますが、生活リズムの乱れや家庭とのバランスに悩む声も少なくありません。

この記事では、準夜勤の具体的な時間帯やシフト例、体調管理のポイント、さらに訪問看護という新たな選択肢まで、わかりやすくご紹介します。

看護師の準夜勤の時間は何時から何時まで?

病院で働く看護師の勤務体系は、おもに「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つにわかれます。準夜勤は3交代制の勤務の1つで、夕方から深夜にかけての勤務で、日勤と深夜勤の中間に位置するシフトです。準夜勤と深夜勤の時間帯、それぞれの違いを詳しくみてみましょう。

準夜勤は16:00~24:00まで

準夜勤の具体的な時間帯は、医療機関や施設によって異なりますが、以下のいずれかのパターンが一般的です。

  • 16:00~24:00
  • 17:00~翌1:00
  • 18:00~翌2:00

いずれも勤務時間8時間で、休憩1時間を含みます。準夜勤は、日中の外来診療や検査が落ち着き始める夕方から、夜間の患者さまのケアや介助、そして深夜勤への引き継ぎまでを担当します。

夕食から消灯までのケアは、病棟内で慌ただしくなりがちです。スピーディーな対応をしながらスタッフ同士協力し合います。

関連記事:看護師は夜勤で何している?8つの業務内容ときついときの対処法

深夜勤は0:00~9:00まで

深夜勤の一般的な時間帯は、次のとおりです。

  • 0:00~8:00
  • 1:00~9:00

深夜勤は、深夜から早朝にかけて働くため、準夜勤に比べて生活リズムへの影響がより大きいといえるでしょう。準夜勤や深夜勤の詳しい仕事内容やスケジュールは、次の記事を参考にしてみてください。

関連記事:看護師の夜勤時間はどれくらい?夜勤のスケジュールやメリット・デメリット

看護師が準夜勤で働くときのシフト例と1日の流れ

準夜勤は、日勤や深夜勤とは異なる生活リズムをともないます。ここでは、一般的な準夜勤のシフト例と、それに合わせた1日の流れをみていきましょう。

準夜勤のシフト例

準夜勤の勤務は「日勤」「準夜勤」「休日」「深夜勤」といった形でシフトに組まれるケースがあります。その場合の1週間のスケジュールは、次のようになるでしょう。

【3交代制のシフト例】

曜日勤務形態と時間
月曜日日勤:8:30~17:00
火曜日準夜勤:16:30~翌1:00
水曜日休日(翌1:00退勤)
木曜日深夜勤:0:30~9:00
金曜日休日
土曜日日勤:8:30~17:00
日曜日日勤:8:30~17:00

このように準夜勤は、日勤や深夜勤と組み合わせながらシフトが組まれることが多く、生活リズムが不規則になりがちです。そのため、体調管理の難しさや、家庭との両立に悩む人もいるでしょう。

準夜勤の1日の流れ

準夜勤の日は、夕方から勤務が始まるため、日中の時間をどう過ごすかが大きなポイントになります。準夜勤の日のスケジュール例をみてみましょう。

【準夜勤の日のスケジュール例】

時間すること
7:00起床、朝食や洗濯など
9:00家事・子どもを保育園に送る
10:00買い物や用事を済ませる
12:00昼食、仮眠や自由な時間
15:30身支度をして出勤
16:30準夜勤開始
翌0:30勤務終了
1:30帰宅、軽食・入浴など
2:30就寝

準夜勤の前にしっかりと仮眠や休息をとれるかどうかが、その日の体調や業務パフォーマンスに大きく影響することもあります。

看護師の準夜勤明けの過ごし方と体調管理

準夜勤は深夜の帰宅になるため、帰宅してからの過ごし方が重要です。体調管理や生活リズムをうまく調整し、心身の負担を少しでも軽くしましょう。

準夜勤明けのスケジュールの一例

準夜勤明けのスケジュールの例をご紹介します。

時間すること
1:00準夜勤から退勤・帰宅
2:00入浴・軽食などを済ませて就寝
10:00起床、日中の用事や家事、育児など
22:00就寝

準夜勤明けは、生活スタイルや家庭環境に応じて、無理のないスケジュールの工夫が大切です。

子育て中の方は保育園の送迎や朝の支度を家族と分担したり、ひとり暮らしの方はあらかじめ食事を用意しておいたりするなど、自分に合ったサポートや工夫を取り入れると、準夜勤明けをより快適に過ごせるでしょう。

準夜勤明けを快適に過ごすためのコツ

「準夜勤がきつい」と感じる方は、準夜勤明けの過ごし方を工夫すると、疲労感が変わることがあります。次の3つのコツを試してみてください。

  • できるだけ早めに帰宅し、スマホやテレビを控えて寝る準備を整える
  • 準夜勤明けの日は予定を詰め込まない
  • 食事は脂っこいものや甘いものを避け、消化の良いものを意識する

帰宅後はリラックスできる環境を整え、睡眠の質を高める必要があります。家事や育児がある方も、無理をせず優先順位を見直し、短時間でも仮眠できる時間を確保する工夫も大切です。また、消化の良い食事を心がけると、身体の回復も促されます。自分なりの工夫で、準夜勤とうまく付き合っていきましょう。

関連記事:看護師の夜勤明けの過ごし方8つ!疲労回復の方法やあるあるを紹介

看護師の準夜勤のメリット・デメリット

準夜勤には、さまざまなメリットがあり、ライフスタイルに合わせて働き方を選びたい看護師にとって魅力的な勤務形態です。ここでは、実際に準夜勤という働き方を選ぶうえで知っておきたいメリットとデメリットを解説します。

メリット

準夜勤のメリットに挙げられるのは、次のとおりです。

  • 通勤ラッシュを避けられ、移動のストレスが軽減できる
  • 夜勤手当がつくため、日勤のみの勤務より収入アップが期待できる
  • 検査や診察が少なく、ケアや記録に集中できることがある

準夜勤には、日勤とは異なる魅力があります。このようなメリットを活かせば、家庭や自分の時間も大切にしながら働くことが可能です。

関連記事:看護師の夜勤手当はいくら?相場や高い病院の5つの特徴【2025年度版】

デメリット

準夜勤ならではのメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。

  • 家庭との両立が難しいことがある
  • 日勤や深夜勤と組み合わせてシフトを組まれるため、生活リズムが乱れやすい
  • 深夜に帰宅するため、通勤ルートや自宅周辺の環境に不安を感じることがある
  • スタッフの人数が限られ、患者さまの急変時にプレッシャーを感じることがある

このように、準夜勤にはいくつかのデメリットがあるのも事実です。

ただし、準夜勤の回数や働く環境、サポート体制によって、その感じ方は大きく変わります。自分にとって無理のない働き方を見つけることが重要です。

看護師が準夜勤と私生活を両立する工夫3つ

準夜勤は日常生活のリズムが崩れやすく、家庭の時間や体調管理に悩むことも少なくありません。ここからは、準夜勤と私生活を無理なく両立するための具体的な3つの方法をご紹介します。

  1. 準夜勤明けの日は無理をしない
  2. スケジュールを「見える化」する
  3. 柔軟なシフト対応が可能な職場を選ぶ

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1:準夜勤明けの日は無理をしない

準夜勤の翌日は「帰宅したら家事や育児をしなければ…」と無理をせず、自分の回復を優先しましょう。あらかじめ「やらないこと」を決めておくのもおすすめです。

パートナーや家族がいる場合は協力を得たり、ときにはベビーシッターや家事代行サービスなどの便利なサービスを利用したりして、自分のリフレッシュの時間を確保しましょう。

2:スケジュールを「見える化」する

パートナーや家族がいる看護師は、勤務スケジュールを「見える化」して共有しておくことがポイントです。スマホの共有カレンダーやアプリなどを使って、お迎えの代行や家事の分担を事前に話し合っておくと安心です。

スケジュールを共有する仕組みがあると、急な予定変更にも柔軟に対応しやすくなるでしょう。

3:柔軟なシフト対応が可能な職場を選ぶ

準夜勤と家庭を両立するには、職場におけるシフト調整の柔軟性もポイントです。病院や施設によっては、家庭の事情に配慮してシフト調整に応じてくれる職場もあります。

転職を考える際には「子育てや介護への理解があるか」「希望休が取りやすいか」といった点を確認し、柔軟な働き方が可能かどうかを見極めておくと安心です。

看護師の準夜勤の時間についてのよくある質問

準夜勤に関するよくある疑問をQ&A形式でまとめました。

Q1:準夜勤中に休憩や仮眠は取れますか?

準夜勤中も休憩を取ることは可能です。

労働基準法では、6時間を超える勤務で45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩の取得が義務付けられています。2010年の日本看護協会の調査では、準夜勤の休憩時間で多かったのは「60~75分未満(60%)」、次いで「45~60分未満(32.4%)」でした。

ただし、患者さまの緊急対応が発生した場合には、休憩中でも業務に戻る必要がある場合もあります。仮眠の可否については、病院の体制やスタッフの人数などによって異なるため、工夫して身体を休めることが大切です。

関連記事:看護師の夜勤の休憩時間は?過ごし方と十分に休める職場の4つの特徴

Q2:準夜勤の勤務時間は法律で決まっていますか?

準夜勤の時間帯そのものは法律で明確に定められているわけではありません。

ですが、労働基準法では、1日8時間、週40時間の労働時間の制限と、22:00~翌朝5:00の深夜労働に対する割り増し賃金の規定があります。準夜勤は、この基準に従い、各施設が独自に時間を設定しているのが一般的です。

準夜勤という働き方を知ったうえで後悔のない選択をしよう!

看護師の準夜勤は、夜間の患者さまとじっくり向き合えたり、夜勤手当で収入がアップするなど、メリットがたくさんあります。一方で、生活リズムの乱れや、家庭やプライベートとの両立に悩むこともあるのが現実です。

だからこそ、自分のライフスタイルやキャリアの目標、体力や得意な働き方をよく考えて、「準夜勤が自分に合っているかどうか」を見極めることが大切です。

もし「やっぱり準夜勤は難しいかも…」と感じたなら、訪問看護という働き方もあります。訪問看護では、定時の準夜勤はなく、オンコール対応で夜間のケアを支えるスタイルなので、より柔軟に働くことができます。

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<参考サイト・文献>

看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン|日本看護協会

2010年病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査」報告書|日本看護協会

労働基準法|e-GOV

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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