看護師に向いてないのはどんな人?辞めたいと思ったときはどうする?

公開日:2024/01/30 更新日:2024/06/17
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「いつも失敗ばかりしていて、看護師に向いていないのかな」

「先輩たちのようにやりがいを持って仕事ができないけど続けていけるかな」と悩んでいませんか。

看護師にあこがれて就職したけど、実際に働いてみたら「自分には向いていない。続けていくことに自信がない」と思うこともあるでしょう。

この記事では、看護師を続けていくことに悩んでいる方に向けて、看護師に向いていない人の特徴や向いている人の特徴を解説します。また、看護師に向いていないと思った時の対処法についても紹介します。

記事を読むことで、今の職場で働き続けられるか悩んでいる気持ちを、解消できる答えを見つけられるでしょう。

看護師に向いていない人の特徴とは

「学生時代に勉強や実習を頑張って国家資格に合格したのに、実際に働くと辛いことが多い」と悩む看護師は少なくありません。

看護師は働く施設や部署によって、業務内容が全く違います。「自分は看護師に向いていない」「やりがいを感じられない」と考えている方は、もしかしたら働く環境が自分に合っていないだけかもしれません。

ここでは、看護師に向いていない人の特徴についてみてみましょう。

  • 手仕事が苦手な人
  • 汚れたものを扱うのが苦手な人
  • 責任を持つことが得意でない人
  • 思いやりを示すのが難しい人
  • 積極的になれない人
  • 人との対話が得意でない人
  • 気分の切り替えがうまくいかない人
  • 生活パターンを安定させたい人
  • 患者さまの最期を看ることに抵抗がある人

それぞれについて解説します。

手仕事が苦手な人

看護師は注射や血圧測定、清拭など、実際に患者さまに触れ、ケアをする仕事です。

とくべつ器用である必要はないですが、手仕事が苦手な方は仕事に支障をきたすことがあります。患者さまに対し、他の職種に任せられず、看護師にしかできないケアや処置があるからです。

たとえば、点滴を患者さまへ行う際に、刺入部の周囲を清潔にテープ固定するなど、手を使う作業があります。

そのため、手仕事ができる方でないと看護師を続けることが難しいでしょう。

汚れたものを扱うのが苦手な人

看護師が行うケアの中には、尿や便、痰、身体から出てくる体液などの汚染物を扱うことが多くあります。汚染物は処理するだけでなく、患者さまの状態を把握するためにしっかり観察しなければいけません。

そのため、看護師になるための学びをする中で、必要性を理解できることでしょう。

もちろん、感染予防をして適切に触れるため、素手で対応することはありません。

このように汚れたものを扱うことも、看護師にとっては重要な仕事です。汚いものを見たくない、扱いたくないと思う方には看護師の仕事はきついでしょう。

責任を持つことが得意でない人

看護師は責任をともなう業務が多くあります。薬のチェックや患者さまの状態観察など、1人で任される業務もあり、責任もって行うことが必須になります。

新人であっても患者さまから見れば、1人の看護師です。そのため「慣れていないからミスしてもしょうがない」というわけにはいきません。

そのため、看護師として責任感をもって仕事ができない方は、看護師に向いていないといえるでしょう。

思いやりを示すのが難しい人

看護師は、患者さまだけでなく、同僚や多職種のスタッフなど多くの人と関わる仕事のため、思いやりの心が必要です。

患者さまへ思いやりを持って接することは、言うまでもありません。一緒に働く他のスタッフに対しても思いやりを持つことが大切です。他のスタッフに対し、ミスを厳しく指摘する、困っていても助けてあげないという態度であると、自分自身が働きづらい環境を作ります。

そのため、チームで患者さまを支えていくという仲間意識をもって、患者さまにもスタッフにも思いやりをもった行動ができなくてはいけません。

積極的になれない人

看護師は自分だけでなく周りにも気配りができ、自ら進んで業務を行う必要があります。

例えば、緊急の入院患者さまがいた場合、薬局に臨時の薬を取りに行く場合など、担当が決まっていない業務があるときに、積極的に業務を請け負う姿勢が必要です。 

自分のことだけしかできない人や、割り当てられていない仕事をしない人は、自分が困っているときに誰も助けてくれません。

看護師の仕事をするには、何にでも積極的に動ける人が求められます。

人との対話が得意でない人

看護師の仕事は、人とコミュニケーションをとることが最も重要といっても過言ではないでしょう。

病院の中で、患者さまと1番コミュニケーションをとるのは看護師です。患者さまの体調を聞くだけでなく、不安な気持ちに寄り添うことが看護師には求められます。そのため、対話が得意でない人は患者さまに良い看護を提供することは難しいです。

また、患者さまと話すことができても、先輩たちとは話ができないという看護師も向いていません。スタッフと対話ができなければ、医療ミスにつながることもあります。

看護師は常に周りの人との対話が必要となるため、対話が得意ではない方は、看護師を続けることを辛いと感じるでしょう。

気分の切り替えがうまくいかない人 

看護師の仕事をしていると、気分が落ち込むことがあります。

たとえば、患者さまの急変で救えなかったことや、ご家族への対応でうまくいかなかった経験などうまくいくことばかりではありません。しかし、看護師は気分の切り替えが大切です。

患者さまや緊急事態に臨機応変に対応する必要があるため、柔軟に気持ちを切り替えることが求められます。

趣味や、友人と話すなど気分転換ができることが大切です。

気分が安定せず、ネガティブな感情になってしまう人は、看護師に向いていない可能性があります。

生活パターンを安定させたい人

看護師は、夜勤や休日出勤など不規則な勤務が一般的です。

他の看護師の休みや業務の多さによって、急なシフト変更や残業があります。そのため、生活リズムを崩さず働くことが難しいことが多いです。

夜勤や残業がなく、一定の生活パターンを求める方は看護師の仕事を続けにくいでしょう。

患者さまの最期を看ることに抵抗がある人

患者さまの最期に立ち会うことを、看護師をしていると経験することがあるでしょう。

患者さまの死を目の前で見届けることは、辛い経験になります。「人の死」について関わりを持たなければいけないのが、看護師の仕事です。

もしも患者さまの最期の瞬間に関わることが難しいのなら、看護師の仕事は負担が大きいでしょう。

看護師に向いている人の特徴とは

次に看護師に向いている人の特徴について紹介します。

  • 体力・精神力がある人
  • 人とのやりとりができる人
  • 自分を成長させたいと思っている人
  • 患者さまの「ありがとう」をやりがいに感じる人

自分はどれに当てはまるか考えながら、読んでみてください。

体力・精神力がある人

立ち仕事も多く、人の最期に関わることもある仕事です。また、忙しいときには休憩もゆっくり取れないことや、ミスに対して厳しく指導を受けることもあります。そのため、看護師は体力や精神力を求められます。

しかし、キツイ、辛いと感じる場面を多く経験するため、人として強くなります。はじめは体力や精神力がなくても、働き続けることで培っていけます。

人とのやりとりができる人

患者さまだけでなく、多くの職種と関わることの多い仕事であるため、人とのやりとりができる必要があります。

しかし、人とのやりとりが特別に上手い必要はありません。相手を思う気持ちがあれば、上手くコミュニケーションを取れなくても、信頼関係ができ、問題なくやりとりできるようになります。

そのため、人とのやりとりが「嫌い」でなければ、看護師の仕事に向いていると言えるでしょう。

自分を成長させたいと思っている人

向上心があり、自分を成長させたいと思っている人は看護師に向いています。

看護師として働いていると、自分を成長させてくれる機会が多いです。例えば、医療の知識やコミュニケーション力、問題解決能力などを経験の中から身につけられます。

また、自ら学習することで、自分をさらに成長させることができます。

看護師に向いていない・・・と思ったときの対処法

看護師に向いていない、今のまま働き続けることが辛いと思う方には、以下のような対処法をおすすめします。

  • 周りに相談する
  • 異動の希望を出す
  • 休暇を取る
  • 働き方や考え方を変えてみる
  • 転職を検討する

看護師を辞める前にまず読んでみてください。自分に合った対処法も見つけられるでしょう。

それでは、それぞれ解説していきます。

周りに相談する

看護師を辞めたいと感じたら、まず周囲に相談することが大切です。

「自分は看護師に向いていない」と悩んでいるときは、周囲から必要とされていないと思い、孤独に感じることがあります。 

そんな時こそ、まず周囲に相談してみてください。信頼できる同僚や上司に感情や悩みを話すことで、今までにない視点で自分を見つめ直すことができるでしょう。

もし解決方法を得られなくても、自分の悩みを知ってもらうだけで、つらい気持ちを軽減できることも多いです。

異動の希望を出す

辞めたいと考える前に、部署異動の希望を出すことも選択肢のひとつです。

看護師に向いていないと悩んでしまうのは、部署が自分に合っていないだけかもしれません。それぞれの施設にもよりますが、看護師は病棟だけでなく、外来や内視鏡室、手術室、地域連携室など働く部署はたくさんあります。

また、病院だけではなく訪問看護ステーションや、介護施設などさまざまな働く場所があります。

今までとは異なる診療科や業務で働くことで、自分の可能性を引き出せるかもしれません。

休暇を取る

看護師の仕事に疲れを感じ、辞めたいと考えたとき、休暇を取ることも必要です。旅行に行ったり、ショッピングをしたりして仕事と離れる時間を作ることをおすすめします。 

リラックスし、心身をリフレッシュさせることは、ストレスを軽減させることにつながるでしょう。

働き方や考え方を変えてみる

看護師としての仕事が辛く感じられるとき、辞める前に働き方や考え方を変えてみることも1つの対応策です。

時短勤務やパート勤務にするなど、自分に合った働き方をすることで、仕事とプライベートのバランスを改善できます。

また、「ミスをしたらいけない」と思っているのにうまくいかないことがあると、精神的に落ち込みやすくなります。できないことばかりに目を向けるのではなく、成長している自分を見つけていくことも大切です。

転職を検討する

看護師を辞めたいと感じたなら、転職を検討することも前向きなステップです。

他の医療分野や異業種への転職で、新たなスキルややりがいを見つけられるかもしれません。転職は職場環境や仕事内容を変えるだけでなく、自分の成長やキャリアの幅を広げるチャンスでもあります。

転職について悩む場合は、転職エージェントに相談することもおすすめします。多くの看護師の転職に関わり、それぞれのキャリアに合った求人を紹介してくれます。

まとめ

この記事では、看護師の仕事を辛いと考えている方に対し、看護師に向いている・向いていない人の特徴や向いていないと悩むときの対処法について解説しました。

看護師は決して楽な仕事ではありません。しかし、自分を成長させる機会も多く、やりがいを大きく感じる仕事です。

現在、自分は看護師に向いていないと考えている方は、今の職場環境が自分に合っていないだけかもしれません。すぐに看護師を辞めてしまう決断をするのではなく、新たな環境で自分らしく働ける場所を見つけてみることもおすすめします。

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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