看護師4年目で転職する理由7つ!転職が成功するポイントやおすすめの職場
看護師4年目は、リーダー業務や新人看護師の指導など業務の負担が増えてくる時期です。また、年齢的に結婚や出産などのライフイベントが重なる時期でもあります。
そのため、キャリアアップやライフスタイルの変化に合わせて看護師4年目で転職を考えている方もいるでしょう。
この記事では、看護師4年目の方が転職する理由や成功するポイント、おすすめの職場などを紹介します。理想的な職場への転職を実現するために、ぜひ参考にしてくださいね。
看護師4年目で転職する7つの理由
まずは、看護師4年目で転職する理由を紹介します。
- キャリアアップしたいと考えた
- 仕事に対する自信がなくなった
- 仕事や役割が増えて負担に感じた
- ほかの分野に興味が出てきた
- 結婚や育児でライフスタイルが変化した
- 給料や待遇に不満を感じた
看護師4年目で転職するにはさまざまな理由があります。それぞれの理由を詳しくみていきましょう。
キャリアアップしたいと考えた
看護師4年目になり、自身のキャリアについて真剣に考え始めることが転職する理由の一つです。
とくに、現在の職場での成長が限られている場合は「自分はこのままで良いのか?」「周りの看護師と差があるのではないか」と不安や焦りを感じることもあるでしょう。
この思いがきっかけになり、今後のキャリアプランへのさまざまな考えが脳裏をよぎります。
- 高度なスキルを習得したい
- 管理職にステップアップしたい
- 認定看護師や専門看護師などの新たな資格を取得したい
不満や不安がある看護師の方にとって、転職に意識が向く可能性があります。
看護師4年目で仕事ができないと自信がなくなった
看護師歴4年で経験を積んできた一方で、仕事に対する自信が揺らぐこともあります。
とくに、ほかの同僚と比べて自分が成長していないと感じる瞬間があると、自己評価が低くなりがちです。
ほかにも「4年目になったのに急変したときにうまく動けなかった」「新人の指導がスムーズにいかない」などストレスが溜まると現職を継続することが難しいと感じます。
結果として、新しい環境で再スタートを切りたいと思い、転職を考えるようになるのです。
仕事や役割が増えて負担に感じた
看護師4年目になると、新人教育やリーダーシップを求められる場面が増え、自身の負担が大きいと感じることは少なくありません。
やりがいを感じる一方で「仕事がつらい」「プレッシャーに耐えられない」など心身の疲れが溜まることで、自分に合った職場環境を求めて転職する看護師の方がいます。
看護師4年目はスキルや経験を活かしつつ、無理なく働き続けられる環境を見つけるための重要な時期と言えるでしょう。
ほかの分野に興味が出てきた
これまでの経験を通じて、新たな分野に興味が出てくることも転職の一因となります。
たとえば、特定の診療科や専門分野への関心が高まり、今の職場では実現できないスキルや知識を学びたいと感じることもあるでしょう。
現職での働き方に満足していても、自分の興味によってキャリアの幅を広げたいという思いが強くなりやすい時期です。
そのため、看護師4年目で転職して新しい分野での挑戦やスキルアップを目指す方もいます。
結婚や育児でライフスタイルが変化した
看護師4年目で転職する理由は、結婚や育児などでライフスタイルが大きく変化することです。
実際に、看護師が現職を離れる理由は次の表のとおりです。
退職理由 | 割合 | |
1位 | 出産・育児のため | 22.1% |
2位 | その他 | 19.7% |
3位 | 結婚のため | 17.7% |
4位 | 他施設への興味 | 15.1% |
5位 | 人間関係が良くないから | 12.8% |
参考:看護職員就業状況等実態調査結果|厚生労働省(複数回答可)
出産や育児、結婚などのライフイベントを理由に退職していることがわかります。
看護師4年目となりフルタイム勤務が難しくなったり、夜勤や長時間勤務が家族との時間を奪っていると感じたりして、医療現場から一度離れることもあるでしょう。
家庭と仕事のバランスを取りたい看護師の方にとって、転職は柔軟な働き方を実現する手段です。
給料や待遇に不満を感じた
自分のスキルや経験に対する給料や待遇に不満を感じることが増えるのも、看護師4年目くらいと言えます。
この不満を理由に転職する看護師の方もいます。
たとえば、同じ職場に長く勤務することで、昇給やボーナスの伸び悩みやほかの病院と比べて待遇が劣ると感じる瞬間があるかもしれません。
勤続年数が3年以上ある看護師の方を歓迎している医療機関は多く、さまざまな選択肢から転職先を選べます。
下記の記事では、看護師4年目、20代看護師の方の給料事情について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
関連記事:20代看護師の平均年収は?初任給の実態と年収を上げる方法を解説!
職場での人間関係が合わないと感じた
看護師4年目になり、職場の人間関係が自分に合わないと感じるケースが増えてくる場合もあります。
とくに、チーム内でのコミュニケーションや上司との関係にストレスを感じる場合は、仕事のモチベーションが低下しやすいです。
人間関係のトラブルが続くと、日々の業務にも影響して心身の疲れが増すこともあるでしょう。
このような状況を改善するために、心機一転したい気持ちで転職を考える方は少なくありません。
看護師4年目が転職にベストな時期と言われるのはなぜ?
次に、看護師4年目が転職にベストな時期と言われることについて解説します。
- 体力がある若手が重宝される
- 経験やスキルが充実し始めている
- 柔軟性があり新しい職場に馴染みやすい
- 3年間の実務経験が評価されやすい
- 別の職場を知ることで知見が深まる
それぞれを詳しくみていきましょう。
体力がある若手が重宝される
看護師4年目の方は、体力が充実しており長時間の勤務や夜勤に対応できる点が強みです。
一定のスキルや知識を持ちつつ、まだ若いというバランスが取れた時期であるため、転職市場で重宝されます。
看護師4年目の方は、病院や施設のニーズにマッチするため転職に有利と言えるでしょう。
経験やスキルが充実し始めている
専門的なスキルや知識が身につき始める時期が看護師4年目です。
日々の業務で培った経験により、患者さまへの対応や緊急時の判断力にも自信が持てるようになります。このスキルは転職市場で評価され、即戦力として価値が高いです。
また、看護師4年目の方は新しい職場でもスムーズに適応しキャリアアップを目指せるため、転職する絶好のタイミングと言えます。
柔軟性があり新しい職場に馴染みやすい
看護師4年目は柔軟性が高く、新しい環境に適応できる力を持っています。
この時期の看護師の方は、基本的な業務をしっかりとこなしつつ、変化に対する抵抗も少ないため、新しい職場でも馴染みやすいです。
転職市場でも、その柔軟性と適応力によって採用率が高くなる傾向であるため、看護師4年目は転職を考えるには最適な時期です。
3年間の実務経験が評価されやすい
3年目までの期間で看護師として働いていくための基礎を固め実践的なスキルを習得しているため、看護師4年目の方は転職市場で評価されやすいです。
また、この時期の看護師の方は、豊富な経験と問題解決能力を持ち合わせており、新しい職場でも即戦力として期待されます
したがって、看護師4年目の方はその経験を活かしつつ、キャリアアップのために転職して新しい一歩を踏み出すためには適しています。
別の職場に転職することで知見が深まる
看護師4年目の方は、転職によって別の職場を経験することで、さらに広い視野を持てるでしょう。
なぜなら、経験を活かして新しい環境で学ぶことで知見が深まるからです。
これまでとは異なる職場で技術やケアの方法を体験することで、スキルや知識が一層豊かになります。
また、新しいチームや医療システムに触れることで柔軟性や適応力も高まるため、看護師4年目の転職は成長を遂げるために有効です。
関連記事:看護師の転職は何年目がおすすめ?経験年数別に転職のメリットとデメリットを比較
看護師4年目で転職を成功させるためのポイント
ここでは、看護師4年目で転職を成功させるためのポイントを解説します。
- ネガティブな退職理由をポジティブに言い換える
- 転職先で何を実現したいのか考える
- スキルや経験が活かせる転職先を選ぶ
- 転職先の情報を詳しく調べる
- 口コミや患者さまからの評価を確認する
- 労働条件や待遇を確認する
- 転職せずに現職で実現できないか振り返る
- 転職先が決まってから退職する
- 求人サイトを活用する
それぞれのポイントを知って、転職する際に役立ててくださいね。
ネガティブな退職理由をポジティブに言い換える
看護師4年目で転職を成功させるためには、退職理由をポジティブに伝えることが重要です。
ネガティブな理由を面接官にそのまま伝えると、悪い印象を与えるリスクがあるからです。
たとえば、職場の人間関係に問題を感じて転職する場合は「新しい環境でスキルアップを目指したい」と言い換えましょう。
ポジティブな言い換えにより、自己成長やキャリアアップの意欲を示すことができるため、前向きな姿勢をアピールできますよ。
転職先で何を実現したいのか考える
転職先で何を実現したいのか明確にすることは、転職を成功させるためには欠かせません。
というのも、自分のキャリア目標やスキル向上の希望を洗い出し、新しい職場でどのような成果を上げたいのかを考えることが大事だからです。
たとえば、次のような目標を考えると良いでしょう。
- 特定の専門分野での経験を積みたい
- リーダーシップを発揮したい
- ワークライフバランスを実現したい
これにより、面接時に自分の希望をはっきりと伝えられるため、転職先が自分の理想と合致しているか確認できます。
自分のキャリアをより充実させるために具体的なビジョンを持つことが転職を成功させるカギです。
スキルや経験が活かせる転職先を選ぶ
看護師4年目で転職を成功させるためには、自分のスキルや経験がしっかり活かせる転職先を選ぶことが重要です。
転職先を選ぶときには、自分がこれまでに培ってきたスキルがどのように役立つかを考え、その能力を最大限に活かせる職場を探してください。
自分の強みを理解したうえでその能力を活かせる環境で働くことで、満足のいくキャリアを築けるでしょう。
転職先の情報を詳しく調べる
転職先の情報を徹底的に調べることは、転職を成功させるために大切です。
病院のホームページや施設の求人情報などを活用することで、新しい職場が自分のスキルやキャリア目標に合致しているかを確認できるからです。
また、実際に働いている看護師の方の口コミを参考にすることで、職場の雰囲気や待遇など具体的な情報を得られます。
詳しく情報収集することで、転職先が自分に適しているかどうかを見極め、満足度の高い転職を実現できるでしょう。
口コミや患者さまからの評価を確認する
看護師4年目で転職を成功させるためには、転職先の口コミや患者さまからの評価をしっかり確認することが重要です。
病院や施設の評判を調べることで、職場環境やスタッフの働きやすさ、患者満足度などを把握できるからです。
たとえば、レビューサイトやSNSでの口コミ、地域の評価情報のチェックが有効です。患者さまから高評価を得ている職場は働きがいがあり、チーム内で良好な関係を築きやすい可能性が高いです。
ただし、これらの情報は信ぴょう性に乏しいケースがあります。
そのため、情報の正確性について慎重に考えたうえで応募を検討してくださいね。
労働条件や待遇を確認する
看護師4年目の方がより良い転職を実現するためには、転職先の労働条件や待遇を細かくチェックすることが不可欠です。
以下の条件を確認してみてください。
- 給与
- 勤務時間
- 福利厚生
- 夜勤や残業の有無
- 職場のサポート体制
これらの条件は、仕事の満足度や生活の質に直結します。
インターンシップや病院見学会などに参加して、実際に働く看護師の方の意見を聞くのも良いでしょう。
自分にとって最適な職場を選ぶことで「なぜ転職したのか…」「転職しなければよかった」など転職後のギャップを最小限に抑えられますよ。
転職せずに現職で実現できないか振り返る
転職を考える前に、まずは現職で実現できないか再評価することが大事です。
現職でキャリアアップや専門性の高いスキルの向上、役割の変更が可能かどうかを検討しましょう。
たとえば、上司に相談して異動を申し出たり、研修や勉強会に参加して自己成長を図ったりする方法があります。
これにより、転職が本当に必要なのか、現職で実施できる改善策はないのかなどを明らかにできますよ。
転職先が決まってから退職する
看護師4年目で転職を成功させるためには、転職先が決まってから退職するのがベストです。
転職先の条件や入職日を確認したうえで退職の手続きを進められると、無職になるリスクを防げます。
また、現職を円満退職できるようにすることで、引き継ぎや退職の準備をスムーズに進められます。
転職活動中は、現職に支障が出ないように心がけましょう。
求人サイトを活用する
看護師4年目で転職をスムーズに進めるためには、求人サイトの活用が有効です。
求人サイトには地域や条件に応じた求人情報が豊富にあり、効率的に転職先を見つける手助けになるからです。
とくに、自分の希望する診療科や働きたい施設の条件を絞って検索することで、ピンポイントで適切な求人を探し出せます。
求人サイトを積極的に活用して、自分に最適な転職先を見つけましょう。
関連サイト:NsPaceCareer
看護師4年目におすすめの転職先とその理由
ここでは、看護師4年目の方におすすめの転職先と理由を紹介します。
- 大学病院や総合病院
- 回復期や慢性期の病院
- 訪問看護ステーション
- クリニック
- 病院やクリニック以外の職場
それぞれを把握して、転職を成功させましょう。
大学病院や総合病院
看護師4年目の方におすすめの転職先として、大学病院や総合病院があります。
これらの施設では、専門的な知識と技術を深められるからです。
大学病院では、最先端の医療技術や研究に触れる機会がありスキルを磨けます。また、総合病院では幅広い疾患や患者層を対象としているため多くの臨床経験が得られます。
どちらの病院も、キャリアアップを目指す看護師の方にとって理想的な環境と言えるでしょう。
回復期や慢性期の病院
回復期や慢性期の病院も、看護師4年目の方におすすめの転職先です。
急性期の病院と比べて、これらの病院では急変や緊急入院の対応が少ないため突発的な時間外勤務が少なく、精神的な負担が少ない傾向にあります。
ただし、病院の治療方針やケアの方法によっては、身体的・精神的な負担が増える恐れがあるため注意してください。
さらに、長期的なケアと患者さまとの深い関係構築が求められ、看護師としての幅広いスキルを活かせるでしょう。
訪問看護ステーション
看護師4年目の方におすすめの転職先は、訪問看護ステーションです。
訪問看護ステーションでは、基本的には一人で利用者さまにケアするため人間関係に悩む機会が少なくて済むからです。また、柔軟な勤務時間や働き方の選択肢が多く、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
厚生労働省の「令和5年度訪問看護ステーション数調査結果」によると、訪問看護ステーション数は増加傾向であり、令和5年1月時点でその施設数は15,697件です。
訪問看護は地域密着型のサービスであり、利用者さまと長期的な関係を築けるのが魅力の一つと言えるでしょう。
関連記事では、実訪問看護業界に転職した看護師の方の事例を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事:臨床4年目に向けた転職活動! 学生時代から決めていた訪問看護のキャリアへ。【訪問看護転職事例】
関連記事:単科での病棟経験4年半からの転職。先輩からは「まだ早い」と言われた訪問看護の道へ【訪問看護転職事例】
クリニック
看護師4年目で転職するときに、クリニックはおすすめです。
クリニックでは、患者さま一人ひとりとじっくり向き合ったうえでケアでき、小規模な環境が多く、チームの一員としてサポートを受けられるからです。
また、クリニックの診療科目に応じた専門性を持てます。
- 小児科のクリック
- 美容医療のクリック
- アレルギーのクリニック
これらのクリニックへの転職によって新たなスキルや知識を身につけられます。
クリックを転職先として選ぶとライフスタイルを重視した働き方ができ、キャリアのステップアップにも良い選択肢となるでしょう。
病院やクリニック以外の職場
看護師4年目の方におすすめの転職先として、病院やクリニック以外の職場も注目です。
これにより、看護の視点から健康促進に貢献しながら、新たなスキルや知識を習得できるからです。
たとえば、保健所や企業の産業保健部門では、地域や企業内での健康管理や予防活動に携われます。
また、医療機器メーカーや製薬会社での勤務を選ぶと製品の評価や研修、サポート業務に関わりながら、看護の専門性を活かせますよ。
医療機関以外の職場への転職を通じて、幅広い業界での経験を積めるでしょう。
まとめ
看護師4年目で転職を考える理由は、人間関係やスキルアップ、ライフスタイルなどさまざまです。
看護師4年目の方は、経験やスキルのほかに体力面や新しい職場への柔軟性などを評価されるため、転職がしやすい時期といえます。
転職する理由や目的をはっきりさせて、ホームページや求人情報などで情報収集をしたうえで転職先を選びましょう。
訪問看護業界への転職を検討している看護師4年目の方は「NsPaceCareer」をぜひ活用してください。訪問看護業界に特化した求人サイトであり、無料で相談しながら転職先を選べますよ。
さらに、気になる訪問看護ステーションへの事前見学の申込みもできるため、一度相談してみてください。
参考サイト・文献
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。