【例文つき】保育園で働く看護師の志望動機!小児科経験なしでも採用される方法4つ

公開日:2024/07/03 更新日:2024/07/03
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「保育園の看護師の志望動機はどのように書いたらいいの?」「小児科の経験がなくても保育園で働けるの?」

このように悩んでいる看護師の方はいらっしゃいませんか。

保育園の看護師として働くためには、志望動機で採用担当者にアピールすることが欠かせません。ですが、保育園で働いた経験がなく、正しい志望動機の書き方がわからない方も多いでしょう。

保育園で働く看護師は、主に以下の役割や業務を担っています。

  • 園児の体調管理と保健指導
  • 園児の家族への保健指導
  • 園内での感染予防対策
  • 乳児の保育現場のフォロー
  • 園外での保育の同行
  • 健康診断や、歯科検診の対応
  • アレルギーのある園児への対応
  • 配慮が必要な園児、および医療的ケア児の対応

厚生労働省の「保育所等での医療的ケア児の支援に関するガイドラインについて」によると、医療的ケア児を受け入れている施設数は増加傾向です。そのため、保育園において看護師の重要性はさらに高まっていくと言えるでしょう。

保育園の看護師として働くための志望動機の具体例や、小児科で働いた経験がなくても採用されやすい方法を解説しました。この記事が、保育園の看護師として働くための志望動機に悩んでいるあなたの手助けになれば幸いです。

保育園看護師の志望動機の例文5つ

ここでは、保育園の看護師の志望動機について例文を交えて紹介します。

例文①:新卒で保育園の看護師を目指す志望動機

私が保育園の看護師を志望する理由は、子どもの成長と健康を支える仕事に強い関心を持っているからです。大学で看護学を専攻し、特に小児看護の分野に深い興味を抱くようになりました。在学中には小児病棟での実習を経験し、子どもたちとそのご家族に寄り添いながら健康をサポートすることにやりがいを感じました。保育園の看護師は、子どもたちの日常的な健康管理や急な病気・ケガへの対応だけでなく、保護者とのコミュニケーションも重要な役割を担っています。私の強みであるコミュニケーション能力と観察力を活かし、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供したいと考えています。また、保育園は子どもたちの社会性や基本的な生活習慣を形成する大切な場であるため、保育園における健康管理に貢献したいと考えています。

新卒で保育園の看護師を目指す場合は、臨床経験がないことをカバーできるような志望動機が望ましいです。そのため、看護学生のときに取り組んだことや、就職した後どのように保育園に貢献していくかを書くと良いでしょう。

ただし、新卒で保育園の看護師として採用されるケースは非常に稀です。

理由としては、先述した通り「臨床経験がないこと」から、新卒採用枠が求人として少ないからです。

まったく新卒採用枠がない、ということではないので粘り強くチャレンジすることが重要です。

例文②:小児科経験なしで保育園の看護師を目指す志望動機

私が保育園の看護師を志望する理由は、看護師としての経験を活かしながら、子どもの成長と健康を支える仕事に従事したいと強く感じたからです。小児科での経験はありませんが、看護師経験を通じて培ったスキルや知識を、保育園での看護業務に役立てたいと考えています。患者さまのケアでは迅速な判断が求められる場面が多く、看護技術とコミュニケーション能力が身につきました。これらのスキルは、保育園の看護師として役立つと確信しています。特に、子どもたちの日常的な健康管理や、緊急時の対応において、落ち着いて適切な対応を行うことができます。保育園の看護師として働くことで、子どもたちの成長に貢献し、保育園全体の健康管理の体制の向上に寄与したいと願っています。

小児科での経験がある看護師が保育園に採用されやすいと感じている方は多いでしょう。小児科の経験がない場合は、看護師としてのスキルを保育園でどのように活かしていくのかアピールすることが大切です。

例文③:子ども相手の仕事に魅力を感じているときの志望動機

私が保育園で働く看護師を志望する理由は、子ども相手の仕事に非常に魅力を感じているからです。看護学校の保育園実習を通じて、子どもたちと接する楽しさや彼らの成長を支える喜びを実感しました。この経験が、私が保育園の看護師として働くことを決意する大きなきっかけとなりました。看護師としての知識や技術を活かし、健康管理や応急処置を行うことで、子どもたちの健やかな成長をサポートしたいと考えています。また、生活習慣の形成や社会性の発達にも関与できる点に魅力を感じています。保護者や保育士の方々と連携しながら、子どもたちが心身ともに健やかに成長できるようサポートすることは、私の目標です。これまでの経験を活かし、子どもたちだけでなく、そのご家族や保育士とも信頼関係を築き、協力しながら働くことで、より良い保育環境を作り出すことができると考えています。

志望動機は、子どもを相手にすることへの熱意が伝わるように書くと良いです。ケガの対応や健康の管理だけではなく、発達の支援や生活習慣の形成に関わっていくことをアピールできると、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。

例文④:病棟勤務から保育園で働く看護師に転職するときの志望動機

私が保育園の看護師への転職を志望する理由は、病棟勤務で培った看護経験を活かし、子どもの成長と健康を支える仕事に挑戦をしたいと考えたからです。病棟勤務では、多くの患者さまのケアに従事し、迅速な判断力やスキルを身につけることができました。一般病棟での経験は、さまざまな年齢層や症状の患者さまに対応することで、幅広い看護スキルと柔軟な対応力を養うことができました。特に、緊急時の対応や感染症予防の知識は、保育園の看護師としても役立つと確信しています。私は、病棟で培った観察力や問題解決能力を活かし、子どもたちが安全で健やかに成長できる環境を提供したいと考えています。また、保護者や保育士との連携を通じて、コミュニケーション能力をさらに高め、より良い保育環境を作り上げることを目指しています。将来的には、保育園の看護師としての経験を積み重ね、地域社会に貢献する活動を行いたいと考えています。

一般病棟での経験をどのように保育園で活かすのか、また。将来の展望も記載できると「先を見据えて働くことができそうだ」とアピールできるため、採用担当者にあなたの魅力が伝わりやすいです。

例文⑤:育児経験をきっかけに保育園の看護師になりたいときの志望動機

私が保育園の看護師を志す理由は、自身の育児経験を通じて子どもの成長と健康を支える仕事内容に強い関心を抱いたからです。私自身の子育てを通じて、子どもの健康管理や日々のケアの重要性を実感し、保育園の看護師として働くことで多くの子どもたちの健康をサポートしたいと考えるようになりました。育児経験から得た知識とスキルは、保育園の看護師として非常に役立つと考えています。例えば、子どもの体調の変化に敏感になり、適切な対応ができるようになりました。また、子どもたちのケアや健康管理だけでなく、保護者の気持ちに寄り添いながらコミュニケーションを取ることの大切さも学びました。これらの経験は、保育園での看護業務において活かせると考えています。保育園の看護師として子どもたちの健やかな成長をサポートしたいと強く願っています。

自分の育児経験をどのように活かすのか、ここでは具体的に書かれています。自分の経験を具体的に書けると、ほかの応募者と差別化できます。さらに、就職した後のあなたの活躍をイメージしやすくなるため、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。

保育園で働く看護師の面接で志望動機を伝えるポイント

保育園で働く看護師の面接で、志望動機を伝えるポイントを紹介します。

  • 表情や声のトーンに気をつける
  • 保育園の看護師の役割を知っておく
  • 「この保育園で働きたい!」という熱意を伝える

それぞれ3つのポイントに注意したうえで伝えられると、採用担当者に好印象をもってもらえるでしょう。

表情や声のトーンに気をつける

保育園の看護師の面接では、表情や声のトーンに気をつけて話しましょう。

採用担当者に視線をしっかり合わせ笑顔でいることで、真っ直ぐな姿勢が伝わります。また、声のトーンを少し上げることを意識すると、明るさや元気の良さをアピールできます。

ただし、早口になったり険しい顔をしたりしていると、採用担当者に伝わりにくく「子どもにも同じような顔をするのかな?」と悪い印象を持たれるかもしれません。

相手が聞き取れる声の大きさで、落ち着いた口調を意識して話すことがポイントです。

保育園の看護師の役割を知っておく

保育園の看護師には、先述した通り様々な役割があります。子どもたちの健康管理やケガの応急処置のほかにも、以下のような役割があります。

役割ポイント
健康診断の準備と補助円滑、かつ安全に健康診断や歯科検診がおこなわれるように医師や保育士と連携
保育園内の衛生管理室内や水回りなど園児が触れる場所を点検して、清潔であるか、危険なものがないか確認
アレルギーへの対応食物アレルギーを持つ子どもに注意し、アナフィラキシーショックを想定して緊急時の対応を確認
園児・保育士・ 保護者への保健指導・自宅でも手洗い・うがいができるように保護者にも指導 ・感染対策や誤嚥の対応などの勉強会を開催
保育の補助おむつ交換やミルクの授乳、食事の介助など保育士をサポート

医療ケアが必要な子どもを受け入れている保育園の場合は、経管栄養の注入や口腔・鼻腔の吸引、インスリン注射などをおこなうこともあります。

そのため、保育園の看護師にどのような役割が求められるのか、どのような仕事内容であるかなど保育園のホームページや求人情報などを事前にチェックしておきましょう。

「この保育園で働きたい!」という熱意を伝える

保育園で働く看護師の就職は狭き門であると言われています。

実際に、看護師は保育園に1名のみであったり、看護師が在籍していなかったりするところもあります。

そのため「この保育園で働きたい」という熱い想いを伝えることも大切です。自分の経歴やスキルを振り返って、あなたのアピールポイントをしっかり伝えましょう。

小児科経験なしでも採用される方法4つ

ここでは、小児科の経験がなくても採用されやすくなる方法を以下の4つ解説します。

  • 子育ての経験をアピールする
  • 子ども関係の資格があることを伝える
  • 子どもが好きで学ぶ姿勢を伝える
  • 保育のスキルをアピールする

小児科の経験がなくても、4つの方法を実践して保育園の看護師の採用が通るように対策をしましょう。

子育ての経験をアピールする

保育園で働く看護師には、医療のスキルだけではなく、保育のスキルも必要です。

なぜならば、保育園において看護師1人に限り保育士とみなすことができる要件があり、保育園によっては保育の役割を求められるからです。

たとえば、子どもの健康状態を細かく観察する能力が身についたり、ほかの保護者と情報交換をおこないコミュニケーションスキルが磨かれたりしたことなど、実際の子育てで得たスキルをアピールしてみましょう。

具体的なエピーソドを交えながら、そのスキルや経験が保育園看護師としてどのように役立つか伝えることが重要です。

子ども関係の資格があることを伝える

子ども関係の資格を取得しているときは、採用担当者にしっかり伝えましょう。

たとえば、以下のような資格があると転職するときに有利です。

  • 小児プライマリケア認定看護師
  • 保育士
  • 小児救命救急法国際資格 EFR-CFC
  • JADP認定チャイルドコーチングアドバイザー

ただし、これらの資格があっても給料や待遇などに変わりはないかもしれません。

そのため、保育園の看護師としてどのように業務をおこなうのか、どのような想いがあって資格を取るのかなどをはっきりさせたうえで資格の取得を目指しましょう

子どもが好きで学ぶ姿勢を伝える

小児科の経験がない中で保育園の看護師のポジションを目指す場合は、採用担当者にあなたの適性や意欲を伝えることが重要です。

子どもへの情熱があり、学ぶ姿勢を持ち続けることを強調することで採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

保育のスキルをアピールする

保育園の看護師に保育のスキルを求められるケースでは、しっかりとアピールする必要があります。

たとえば、以下のような保育のスキルを示しましょう。

  • 授乳やおむつ替え
  • 工作
  • 絵本や紙芝居の読み聞かせ

ほかにも、子どもの変化に早く気づく洞察力、保護者や保育士とのコミュニケーション能力、保護者の育児の悩みを解決する能力などが保育園看護師には求められます。

あなたの保育のスキルを印象づけて、保育園の看護師への転職を成功させましょう。

保育園で働く看護師に関するよくある質問

ここでは、保育園で働く看護師に関してよくある疑問に回答します。それぞれの回答をチェックして悩みが少しでも解消されれば幸いです。

Q1:保育園に看護師がいる理由は何ですか?

保育園に看護師がいる理由には、おもに以下7つが考えられます。

  • 子どもの健康管理
  • ケガの応急処置
  • 健康診断の準備と補助
  • 保育園内の衛生管理
  • アレルギーのある子どもへの対応
  • 園児・保育士・保護者への保健指導
  • 保育の補助

これらの役割のために、保育園で看護師を採用しています。

Q2:保育園の看護師の面接でよく聞かれることは?

保育園の看護師を目指す際に、面接では以下のようなことを聞かれます。

  • 前の職場を辞めた理由は何か
  • なぜ医療機関ではなく保育園で働きたいのか
  • 子どもと接するときに大切にしていることはなにか
  • 未経験で保育園を選ぶメリット・デメリットはなにか

こういった質問を聞かれる場合があります。あらかじめ答えを用意しておくと、面接のときにスムーズに答えられるでしょう。

Q3:保育園で働く看護師の休みは?

保育園は、基本的に土日祝日休みのこともあり、保育園で働く看護師もカレンダー通りの休みになる場合があります。

病院で働くケースとは異なり、保育園で働く看護師は夜勤がなく、急患の対応もないため安定した勤務形態で働くことができるでしょう。

ただし、なかには土曜日も子どもの受け入れをしていたり、運動会などのイベントがある際は勤務が発生する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ

小児科での勤務経験がなくても、保育園の看護師として働くことができます。

履歴書の志望動機や面接で子育ての経験をアピールしたり、子どもが好きで学ぶ姿勢を伝えたりすることが大切です。

面接の際には、表情や声のトーンに気をつけたうえで「この保育園で働きたい!」という熱意を伝え、ほかの応募者と差別化を図って、採用担当者にアピールしてください。

今回紹介した志望動機の書き方を参考にして、保育園看護師の転職を成功させましょう。

参考文献・サイト

保育所等での医療的ケア児の支援に関するガイドラインについて|厚生労働省 

保育所における看護師等の配置特例の要件見直しに関する留意事項等について|厚生労働省   

認定看護師|日本看護協会 

保育士資格を得るには|全国保育士養成協議会 

小児救命救急法国際資格 EFR-CFC|プラムネット株式会社 体験活動リーダースアカデミー運営事務局 

JADPチャイルドコーチングアドバイザー|一般財団法人 日本能力開発推進会 

東京都保育サービス推進事業補助金の概要について(令和5年10月18日版)|東京都福祉保健局少子社会対策部保育支援課保育助成担当

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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