子育て中の看護師注目!履歴書の志望動機の書き方を紹介【例文付き】
「子育て中の志望動機ってどのように書いたらいいの?」「子育て中の看護師におすすめの履歴書の志望動機の書き方が知りたい」
転職には履歴書が欠かせません。ただし、子育て中の看護師の方で、採用担当者にアピールできる志望動機の書き方がわからない場合も多いでしょう。
履歴書の志望動機で働く意欲をアピールできなければ、採用されるのは難しくなります。
この記事では、子育て中の看護師の方におすすめしたい履歴書の志望動機の例文や書き方を解説します。採用担当者に好印象を与える履歴書の志望動機がわからず、悩んでいるあなたの不安を解消するきっかけになれると幸いです。
子育て中の看護師が履歴書に記載する志望動機の書き方
子育て中の看護師は、下記のような理由で転職先を選定することもあるでしょう。
- 託児所があるから
- 子育ての支援が充実しているから
- 保育園の迎えに間に合いそうだから
ただし、こういった理由ばかりを履歴書の志望動機で書くと「待遇が悪いと感じるとすぐに辞めそう」「病院で働く意欲は低いのかな」と採用担当者にネガティブな印象をもたれる恐れがあります。
そのため、自分のスキルや経験を強調し、「今後は専門的な知識を身につけたい」といった意欲と業務を結びつけて伝えるようにしましょう。
子育て中の看護師が履歴書に書く志望動機の例文10選
ここでは、子育て中の看護師が、履歴書に書く志望動機の例文を10個紹介します。それぞれの例文を参考にして、採用担当者に好印象を与えましょう。
子育て中に小児科を希望する看護師の志望動機
子育て中の看護師で小児科を希望する場合は、自分の子育てをどのように活かすのか、なぜ小児科の看護師になりたいのかを書くことが重要です。
具体的に書けると、採用担当者はあなたが小児科で活躍する姿をイメージできるため、採用されやすいでしょう。
私は現在、子育てをしながら看護師として再び働くことを希望しています。妊娠・出産を機に一旦職を離れました。しかし、子どもが成長し、小学校に通うようになったため、再び看護の仕事に復帰したいと考えました。自身の育児経験を通じて、病気や障害を抱える子どもとそのご家族のサポートに強い関心を持つようになりました。子どもの気持ちに寄り添い、10年間の小児科での臨床経験と実際の育児の知識を活かして貢献したいと思っています。また、貴院の「子どもたちの健康を最優先に考える」という理念に共感し、私もその一翼を担いたいと考えています。臨床経験で得たスキルを活用して明るく丁寧な看護を提供し、子どもたちとそのご家族に安心してもらえるよう努めます。貴院での勤務を通じて、看護師としてさらにスキルアップしていきたいと考えています。 |
家庭と両立を図りながら看護師の正社員で働く場合の志望動機
採用担当者のなかには、子育て中の看護師は「子どもの体調不良を理由に休みがちになるのではないか」と不安を感じている場合もあります。
実際に、小さい子どもがいることを理由に不採用となったケースもあります。そのため、志望意欲の高さを示すことが大切です。
私は、これまで総合病院の消化器内科で7年間勤務して参りました。家庭の事情により一度退職しましたが、子供が小学校に入学したことで、再び看護師として働きたいと考え志望いたしました。育児を通じて得た観察力や忍耐力を活かし、患者様に寄り添ったケアを提供することができると自負しています。子育ての経験を持ったことで、同じ立場の患者様やそのご家族への理解や支援も深まると考えています。貴院での勤務を通じて、自身も成長していきたいと考えたため、志望いたしました。 |
子育て中で看護師としてブランクがある場合の志望動機
看護師としてブランクがある場合は、期間中にもスキルアップや自己啓発に努めていたことを書いてください。ブランクによるスキルや知識不足の影響が少ないことを伝えましょう。
看護師として大学病院の急性期病棟で10年間勤務しておりましたが、出産・育児のため一度退職し、看護の現場から約2年程度離れていました。先日、子どもが保育園に入園し、育児も一段落したため、再び復職したいと考え応募いたしました。私は、ブランク期間中も看護に関するセミナーへの参加や、専門分野の研修を受講して知識の維持・向上に努めてまいりました。貴院を志望する理由のひとつは、復職支援プログラムが充実しており、ブランクのある看護師でも安心して働き始めることができる環境が整っているためです。また、以前から興味を持っていた地域医療への取り組みにも共感し、地域に密着した看護を提供することで、患者様に貢献できればと考えております。子育ての経験を活かし、患者様に寄り添った看護を提供することで、貴院の一員として貢献していきたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
看護師のパートとして家庭との両立を図りながら働く場合の志望動機
家庭の事情でフルタイムではなく、パート勤務を選ぶ看護師の方もいるでしょう。
その際には、パート勤務を選ぶ理由や今後フルタイムを希望することを書くと、転職先からも理解を得られやすいです。
私が貴院のパート看護師の募集に応募した理由は、家庭と仕事の両立が可能になるためです。現在、私には小さな子供がおり、フルタイムでの勤務が難しい状況ですが、看護師としての経験を活かしつつ、家庭の都合に合わせた柔軟な働き方ができるパート勤務を希望しています。貴院では日勤帯のシフトが充実しており、家庭とのバランスを取りながら長く勤められると感じました。実際に長く勤めている方も多いと伺っております。これまで培ってきた医療現場での知識と経験を活かし、患者様に安心していただけるケアを提供したいと思います。就職後はパートとして一生懸命に取り組み、ゆくゆくはフルタイムの看護師として貴院に貢献していきたいと強く思っているため、志望します。 |
子育て中でワークライフバランスを重視したい看護師の志望動機
子育て中の看護師のなかには、ワークライフバランスを重視したい方もいるでしょう。
ただし、ワークライフバランスのことばかりを書くと「働く意欲が低そうだ」「待遇が悪いとすぐに辞めるのではないか」と採用担当者に疑問を感じさせやすいため、注意してくださいね。
現在、私は子育て中であり、家族と過ごす時間を大切にしながらも、社会貢献をしたいという強い想いがあります。これまでの経験を通じて、患者様に寄り添い、安心して療養生活を送れるようサポートすることに喜びを感じてきました。貴院で働くことで、これまで培ってきたケアのスキルを生かしつつ、家族との時間も大切にすることができると考え志望いたしました。貴院の一員として、患者様に寄り添い、安心と信頼を提供するケアを実践していきたいと思っております。 |
未就学児を子育て中の看護師の志望動機
未就学児を子育て中で働き始めたいと考えている方の場合は、家族の協力を得られ、仕事への影響があまりないことが採用担当者に伝わると採用されやすい傾向です。
実際に、働き始めたときにどのように貢献していくのかもしっかりと書きましょう。
私には現在未就学児が2人おり、子育てに専念していましたが、家族の協力もあり再び現場で働きたいと強く思うようになりました。以前は、メンタルケア専門のクリニックで5年間勤務しており、患者様との関わりやコミュニケーションを大切にしてケアを行ってきました。貴院の「患者中心の看護」を重視する理念に共感し、ぜひ貴院で働きたいと考えています。また、貴院が提供する充実した教育研修制度や子育て支援制度に魅力を感じ、家庭と仕事を両立しながらスキルアップできる環境が整っていると想いました。未就学児の子育てをしながらも、看護師として地域医療に貢献し、患者様やそのご家族に寄り添ったケアを提供したいと考えます。 |
子育てが落ち着いてから転職する場合の志望動機
子育てのため一度現場から離れていた看護師の方は、子育て中にもスキルアップに努めていたことを書くと良いでしょう。
また、病院やクリニックの理念に共感していることや、子育ての経験をどのように活かすのかについて書くことを忘れないでください。
子育てが一段落し、再び看護師として貴院で働くことを希望しています。子育て期間中も家族の健康管理に努めていたため、その経験を活かしながら看護の現場に復帰したいと考えています。以前の地域包括支援病棟での経験をもとに、患者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供し、安心と信頼を得られる看護師を目指します。また、貴院の地域医療に貢献する姿勢に共感し、私もその一翼を担いたいと思っています。子育て中も看護に関するセミナーを受講し、参考文献を読むことでスキルアップに努めておりましたので、貴院で経験を積みながら、一日でも早く即戦力となれるよう自己研鑽してまいります。 |
子育て中で介護施設に転職する看護師の志望動機
介護施設への転職を希望する子育て中の看護師もいます。
病院やクリニックでの勤務と比べて、介護施設は医療処置をする機会が少なくなるものの、利用者様一人ひとりと深く関われます。この点を踏まえて志望動機を書くと、採用担当者にアピールできるでしょう。
私は、以前は総合病院の循環器内科で勤務していましたが、出産を機に退職しました。これまでの経験を活かしながら、利用者様一人ひとりに寄り添ったケアを提供したいと考えています。貴施設の「利用者が安心して生活できる環境作り」に共感し、応募いたしました。特に、利用者様の生活全般を支える介護施設での看護は、より深い人間関係を築ける点に魅力を感じています。また、子育て中でも柔軟に働ける勤務体制が整っている点も魅力的です。これからは、家庭と両立しつつ、貴施設の一員として成長していきたいと考えています。 |
子育て中で元の職場に出戻りする看護師の志望動機
一度辞めた職場に再就職を希望する場合は、なぜまた同じ職場で働くことを希望するのかを具体的に書くことが大切です。
さらに、採用担当者が「また辞めてしまうのではないか?」「本当に働きたいと思っているのか?」と疑問を感じるケースもあります。
そのため、志望意欲の高さや熱意を採用担当者に示してくださいね。
現在、子育てが落ち着き、再び働く意欲が高まっております。以前、お世話になった貴院での勤務経験を通じて、患者様に寄り添ったケアを提供することの大切さを学びました。その経験を活かし、もう一度貴院で貢献したいと考えております。貴院では、同僚や他の医療スタッフとの信頼関係を築き、充実した医療サービスを患者様に提供していたことが今でも強く印象に残っております。子育てを経て得た柔軟性や忍耐力を活かし、これからも貴院の一員として成長していきたいです。また、貴院の教育体制やサポート体制が整っている点も、再就職を決意する大きな要因となりました。これまでの経験と子育てで培ったスキルをもとに、貴院で患者様のために尽力します。どうぞよろしくお願い申しあげます。 |
子育てをきっかけに訪問看護ステーションに転職する看護師の志望動機
子育て中の看護師のなかには、訪問看護ステーションへの転職を希望する方もいるかもしれません。
これまでの経験をどのように活かすのか、今後どのような役割を担いたいのかなどについて記載できると良いでしょう。
現在、子育てをしながら家庭との両立を考え、訪問看護ステーションへの転職を希望しています。これまで総合病院の緩和ケア病棟で5年間、大学病院の化学療法をメインとした外来で3年間勤務しており、幅広い臨床経験を積んできました。子育てを通じて、患者様一人ひとりに寄り添ったケアの重要性を再認識し、在宅でのケアが必要な方々のサポートに力を入れたいと考えるようになりました。貴ステーションは、地域に密着した質の高い訪問看護を提供していると聞いており、その一員として地域医療に貢献したいと思っています。子育てを通じて得た共感力や柔軟な対応力を活かし、患者様やご家族のニーズにあった看護ができればと考えております。 |
まとめ
子育て中の看護師は、子育てが落ち着いたり、家からの協力が得られたりと、さまざまな事情で職場に復帰することを考えることがあります。
転職活動をするときには、履歴書に志望動機を書かなければなりません。
ただし、職場の待遇やワークライフバランスばかりを重視した志望動機になると、採用担当者にネガティブな印象を与えます。書類審査で不合格となり、面接に進めない可能性があります。
子育て中の看護師の志望動機に絞って10個の事例を紹介しました。これらの事例を参考にして、熱意や志望意欲の高さのほかに、実際にどのように働いて貢献していくのかを伝えていきましょう。
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