摂食嚥下障害看護認定看護師になるには?取得の条件や学校一覧、メリットを解説

公開日:2024/06/20 更新日:2026/06/03
摂食嚥下障害看護認定看護師になるには?取得の条件や学校一覧、メリットを解説

「摂食嚥下障害看護認定看護師に興味はあるけど、どんな資格なのか詳しくわからない」「どの学校に行けば資格を取得できるかわからない」

このような不安を感じている看護師も多いのではないでしょうか。摂食嚥下障害看護認定看護師は、小児から高齢者までのあらゆる年齢層や、疾患に活かせる資格です。高齢化が進む今、病院や訪問看護ステーションなど働く場所を選ばないという強みもあります。

この記事では、摂食嚥下障害看護認定看護師の取得条件や費用、学校、取得後のメリットをわかりやすく解説します。資格を取得すべきか判断できるようになるため、ぜひ最後まで読んでみてください。

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摂食嚥下障害看護認定看護師とは

摂食嚥下障害看護認定看護師とは、熟練した技術と知識を有する者として、日本看護協会が認定する資格の1つです。ここでは、役割や活躍している場、人数を解説します。


関連記事:認定看護師になるには?条件や取得までの流れ、資格取得によるメリットも解説

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摂食嚥下障害看護認定看護師の役割

摂食嚥下障害看護はDysphagia Nursingと呼ばれ、下記のような知識と技術があることを認定されている認定看護師を指します。

・摂食嚥下の機能と障害の評価
・摂食嚥下機能の評価結果に基づく適切な援助と訓練方法の選択
・誤嚥性肺炎や窒息、栄養低下や脱水の増悪防止に向けたリスク管理

看護の対象年齢や疾患などはなく、小児から高齢者まで幅広い疾患の患者さまに対する摂食嚥下機能の評価や嚥下機能訓練、リスク管理をおこなう役割を担っています。

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摂食嚥下障害看護認定看護師が活躍している現場と人数

摂食嚥下障害看護認定看護師には、2025年12月末時点でA課程828人、B課程316人が登録されています。おもに下記の場所で働いています。

勤務場所A課程の登録者数B課程の登録者数
病院722人302人
訪問看護ステーション48人5人
クリニック・診療所8人1人
介護保険施設など19人1人
学校・大学16人4人
参考:認定看護師|日本看護協会

病院勤務者が大半を占めている一方で、在宅医療への移行が進む中、訪問看護ステーションや介護保険施設で活躍する認定看護師も増えています。

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摂食嚥下障害看護認定看護師になるには?資格取得の条件や学校一覧【2026年度】

摂食嚥下障害看護認定看護師になるには、実務経験の年数や教育機関での研修修了など、いくつかの条件を満たす必要があります。資格の取得条件や学校、費用について解説します。

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摂食嚥下障害看護認定看護師の資格を取得する条件

摂食嚥下障害看護認定看護師になるには、通算5年以上の実務経験、そのうち3年以上は摂食嚥下障害看護の分野での経験が求められます。

実務条件を満たした後は、教育機関を修了する必要があります。

A課程は2026年で教育が終了となるため、これから取得を目指す看護師はB課程の教育機関を選びましょう。2026年4月時点では以下の教育機関で学べます。

  • 茨城県立医療大学地域貢献研究センター(定員20名)
  • 群馬パース大学看護実践教育センター(定員25名)
  • 公益社団法人愛知県看護協会(定員30名)
  • 公立大学法人新見公立大学(定員4名)

ただし、年度によって受講できる学校や定員数は変わるため、受講を検討している方は日本看護協会や学校のホームページで確認してください。

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摂食嚥下障害看護認定看護師の資格取得にかかる費用

摂食嚥下障害看護認定看護師の資格取得にかかる費用は、下記のとおりです。

  • 教育機関へ支払う費用(入学金や授業料など100万円〜)
  • パソコンやプリンター、実習のユニフォームなど学習で必要な道具(数万円〜)
  • 認定看護師資格試験の受験料(審査料振込:51,700円(税込))
  • 認定審査合格後の登録費用(認定料振込:51,700円(税込))

また、前述した教育機関までの交通費や、場合によっては引越しすることもあり、個別に発生する費用も想定しておくと安心です。

さらに、認定後も5年ごとに更新審査を受けるために、審査料30,800円と登録手続き2万900円(2026年5月時点)が必要です。    

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摂食嚥下障害看護認定看護師を取得するメリット    

    摂食嚥下障害看護の認定看護師資格を取得するメリットは下記のとおりです。

  • 患者さまのQOLの維持と向上に貢献できる
  • 高齢化が進む医療現場で需要が高まる
  • 資格手当や昇給など待遇アップが期待できる
  • 病院以外にも幅広い現場で働ける

それぞれ解説します。

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患者さまのQOLの維持と向上に貢献できる

摂食嚥下障害看護の認定看護師資格を取得することで、患者さまのQOLの維持と向上に貢献できます。

食事はQOLに大きく関わるため、専門家としてケアできることに、やりがいを実感する看護師は少なくありません。

さらに摂食嚥下障害看護は、年齢問わず幅広い疾患に活かせる知識と技術を学べるため、多くの現場でQOLの維持と向上に寄与できる点はメリットです。

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高齢化が進む医療現場で需要が高まる

摂食嚥下障害看護認定看護師は、高齢化が進む今、需要が高まり続けている分野です。

摂食嚥下の障害は加齢とともに出現しやすく、高齢者が増えるほど専門的な知識を持つ看護師の必要性も高まります。資格の保有は市場価値の向上にも直結するため、キャリアアップを目指す看護師にとって取得する意義は大きいと言えます。

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資格手当や昇給など待遇アップが期待できる

認定看護師資格の取得により、確実に資格手当や昇給につながると断言できないものの、待遇アップが期待できます。

日本看護協会の「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書では、摂食・嚥下障害看護(A課程)の分野の認定看護師資格の取得によって処遇が改善されたという意見は、174件の調査対象に対して19%です。

また摂食嚥下障害看護(B課程)の分野では、13件の調査対象に対して23%となっています。

待遇アップができる可能性もあるため、まずは職場の就業規則を確認したり、人事担当者に相談したりしてみると良いでしょう。

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病院以外にも幅広い現場で働ける

前述したように、摂食嚥下障害看護認定看護師は病院だけでなく、訪問看護ステーションや介護施設、クリニックや大学などでも資格を活かして働いています。

在宅医療へ移行が進む中で、在宅で摂食嚥下機能の維持・向上をしたい患者さまへ関わるという選択肢もあります。

訪問看護では専門性のある看護師は重宝されやすいため、訪問看護ステーションのような在宅医療の現場で摂食嚥下障害看護の資格を活かしてみるのもおすすめです。

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摂食嚥下障害認定看護師以外におすすめの資格

摂食嚥下障害看護認定看護師になるにはハードルが高いと感じる方や、さらなるスキルアップを図りたい方は、下記の資格の取得を検討してみてください。

  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
  • 嚥下トレーナー看護師
  • 介護食士

それぞれどのような特徴があるのか解説します。

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日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士

一般社団法人日本摂食・嚥下リハビリテーション学会によって認定される「日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士」も摂食・嚥下に関する資格制度の1つです。

資格取得のためには、次の条件を満たしたうえで認定試験に合格する必要があります。

  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会に2年以上所属
  • 摂食嚥下に関する研究や臨床経験が通算3年以上
  • 学会が指定するeラーニング学習の全課程を修了

受験にかかる費用は1万円です。教育機関を受講しなくて済むため、認定看護師と比較すると資格取得の難易度は高くないと言えます。

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嚥下トレーナー看護師

嚥下トレーナー看護師とは、特定非営利活動法人摂食介護支援プロジェクトによって認定された資格です。

摂食・嚥下に関する知識や技能を十分に有することを証明する資格であり、研修の受講と認定申請が必要となっています。

トレーナー同士の交流も可能な制度となっており、臨床における困り事も共有できるため、ほかの看護師と学び合いたいと考えている方におすすめの資格です。

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介護食士

介護食士は、食事の面から患者さまのQOLを支えたい看護師におすすめの資格です。

内閣総理大臣認定・公益社団法人全国調理職業訓練協会によって認定される1〜3級制の資格で、高齢者の心理や食品衛生学、栄養学まで幅広く学べます。

介護職向けのイメージがありますが、看護師も取得可能です。講習受講で知識を習得できるため、介護施設や在宅で働く看護師がスキルの幅を広げる資格として活用できます。

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摂食嚥下障害看護認定看護師に関するよくある質問

摂食嚥下障害看護認定看護師の取得を検討する中で、よく寄せられる疑問をまとめました。取得までの期間や合格率、資格手当など、気になる点を確認してみてください。

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Q1:摂食嚥下障害看護認定看護師になるには何年かかりますか?

摂食嚥下障害看護認定看護師になるには、実務経験要件を満たした後、およそ2年かかります。

教育機関への入学試験を経て、約1年間の研修を修了した後、認定試験への合格・登録まで一定の期間が必要です。実務経験の条件をすでに満たしている方であれば、まずは教育機関への入学準備から始めることで、最短での取得を目指せます。

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Q2:摂食嚥下障害看護認定看護師の合格率はどのくらいですか?

日本看護協会から合格率の公式な公表はありません。

ただし、認定看護師試験は、摂食嚥下機能の評価や訓練方法、誤嚥性肺炎などのリスク管理に関する専門知識が幅広く問われるため、難易度は高いと言えます。

さらに、試験を受けるまでに教育機関での研修を修了していることが前提となるため、研修期間中から試験を見据えた学習を継続することが合格するには不可欠です。

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Q3:摂食嚥下障害看護認定看護師の資格手当はいくらですか?

摂食嚥下障害看護認定看護師の資格手当は、月額1万3,574円が目安です。

摂食嚥下障害看護認定看護師に限った手当額は公表されていませんが、日本看護協会の調査による認定看護師全体の平均手当額を参考にすると、同等の金額が期待できるでしょう。 ただし、手当の有無や金額は勤務先によって異なるため、転職・就職の際は事前に確認することをおすすめします。

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摂食嚥下障害看護認定看護師になるには臨床経験が必要!今後需要が高まっていく分野の認定資格

摂食嚥下障害看護認定看護師の資格は、高齢化や在宅医療への移行が進む今、病院だけでなく訪問看護の現場でも需要が高まっています。

資格取得後のキャリアを考えている方や、摂食嚥下障害看護の知識を活かせる職場を探している方は、訪問看護に特化した求人サイトナスキャリ(NsPaceCareer)を活用してみてください。訪問看護ステーションの求人情報を掲載しており、自身の経験や希望に合った職場探しに役立ちます。

<参考サイト・文献>

認定看護師|日本看護協会

B課程認定看護師教育機関|日本看護協会

「2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書|日本看護協会

2025年度日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士試験の実施について|日本摂食・嚥下リハビリテーション学会

介護食士|全国調理職業訓練協会

2024年度看護職員の賃金に関する実態調査報告書|日本看護協会

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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