【例文付き】なぜ看護師になりたいのか?主な理由と志望動機のポイント・書き方
看護師の志望動機では「なぜ看護師になりたいのか」「看護師を目指すきっかけはどういったものがあるのか」理由を明確にしておく必要があります。看護師になりたい理由を明確にしておけば、履歴書を書くときや面接にも役立ちます。
とはいえ、なぜ看護師になりたいのかよく分からない方や、志望動機の書き方が分からず迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、看護師になりたい主な理由や、履歴書の志望動機を考える時のポイント・書き方を解説します。具体的な例文もご紹介するので、参考にしてください。
看護師になりたい理由は何?
看護師になりたい理由は、その人が生まれ育ってきた環境やこれまでの経験、価値観などによって千差万別です。看護師になりたい理由として、主に以下のようなものが挙げられます。
- 身内の通院や入院で看護師にお世話になった
- 病気やケガで困っている人を助けたい
- やりがいのある仕事だと思った
- 自分が患者として看護師に励まされた
- 身近な人が看護師として働いていた
- キャリアアップできる
自分や身内が病気になった時、看護師に優しくされたり憧れたりすることで、看護師になりたいと思うケースは少なくないでしょう。また、国家資格でもある看護師になることで、キャリアアップを目指すケースも考えられます。
履歴書の志望動機を考える時の5つのポイント
看護師を目指す場合、履歴書に書く志望動機を考える必要があります。志望動機をしっかり考えておけば、面接で質問された時にも活用できるでしょう。
志望動機を考える際のポイントは、主に以下の5つです。
- 自分の過去の経験を振り返る
- 自分は何がしたいかを考える
- 例文はそのまま使わない
- 面接時の回答と一貫性を持つ
- 複数の理由より、ひとつの理由を掘り下げる
それぞれ解説します。
自分の過去の経験を振り返る
まずは、自分の過去の経験を振り返って、なぜ看護師になりたいと思ったのか、きっかけがあったかどうか考えてみましょう。
例えば、幼い頃に病気をして自分自身が入院し、看護師にお世話になったのがきっかけだったのかもしれません。家族や親戚など、身内が病気になり、困った人を助けている看護師に憧れを感じたケースもあるでしょう。
自分は何がしたいかを考える
自分は看護師になり、何がしたいのかを考えてみます。看護師として働き、何を達成したいのかも考えると良いでしょう。履歴書に「自分は何がしたいか、成し遂げたいのか」が書いてあると、採用担当者に好印象を持ってもらいやすくなります。
看護師になり、達成したいことのために自分はどういった努力をするのか、具体的に考えておけば、仕事に対する意欲が伝わりやすくなるでしょう。
例文はそのまま使わない
インターネットなどに公開されている志望動機の例文は、そのまま使わないことが重要です。例文をそのまま使ってしまうと、自分らしさがアピールしづらく、他の応募者と同じような印象を与えてしまいかねません。
例文は、あくまで参考として、自分自身が経験してきたことや、価値観を反映した志望動機を考えましょう。自分はどのような看護師になりたいのか、目標や目的から逆算すると考えがまとまりやすくなります。
面接時の回答と一貫性を持つ
志望動機を考える際、面接時の回答と一貫性を持たせることも大切です。志望動機は、履歴書に書くだけではありません。履歴書に書いた内容を丸暗記するのでは、面接で深掘りされた時に答えに詰まってしまう可能性が考えられます。
スムーズに答えられるよう、なぜ看護師になりたいと思ったのか、看護師になったらどうしたいのか、自分の言葉で文章にまとめてみましょう。
複数の理由より、ひとつの理由を掘り下げる
人によっては、看護師になりたい理由がいくつもあるかもしれません。複数の理由があるのは悪いことではありませんが、なぜ看護師になりたいのかが伝わりにくくなる可能性があります。
志望動機では、看護師になりたいという熱意を伝えるために、ひとつの理由を掘り下げて考えたほうが良いでしょう。
履歴書の志望動機の書き方
履歴書の志望動機を書く際、以下3つの点を押さえておくと良いでしょう。
- 結論を明確にする
- 200〜300字程度にまとめる
- 経験やエピソードを具体的に盛り込む
それぞれ見ていきましょう。
結論を明確にする
志望動機を履歴書に書く時、まずは「結論」から述べるようにしましょう。文章は、結論(Point)、理由(Reason)、例え(Exsample)、結論(Point)の順で記載するPREP法を用いると、一番伝えたいことが相手に理解されやすくなります。
例えば「私が看護師になりたいと思った理由は〇〇だからです。」と冒頭に持ってくると、そのあとに理由や具体例を挙げやすくなります。また、文章に限らず、面接でも結論を第一に伝えると、相手に理解されやすくなるでしょう。
200字〜300字程度にまとめる
履歴書の志望動機は、200〜300字程度が一般的です。
まずは、看護師になりたい理由や目標などを紙に書き出してみましょう。伝えたいことがたくさんあり、文字数がオーバーしてしまうと、逆に何を伝えたいのか分かりにくくなってしまう可能性があります。最終的に伝えたい結論の部分は押さえつつ、できる限りシンプルな文章にすることが大切です。
経験やエピソードを具体的に盛り込む
志望動機を書く際、これまでの経験や具体的なエピソードを盛り込むようにしましょう。漠然とした内容では、自分がなぜ看護師になりたいと思ったのか、採用担当者に伝わりにくくなります。
例えば「自分が入院している時、看護師さんが気遣ってくれたおかげで、気分が前向きになれた」といったエピソードを添えると、熱意が伝わりやすくなるでしょう。
看護師の志望動機の例文
なぜ看護師になりたいのか、志望動機の例文を5つご紹介します。例文はそのまま使うのは避け、自分なりの志望動機の参考にしてみましょう。
【例文1】多くの人の健康を守りたい
私が看護師を目指す理由は、多くの人の健康を守りたいと思ったからです。私が中学生の頃、道路でうずくまっている高齢者の方の対応をしている看護師さんに遭遇しました。周りの人たちに声をかけたり、救急隊員の方とやりとりしている姿を見て、看護師は、人の健康や命にかかわる重要な仕事だと感じました。自分の行動が人の健康や生死にかかわる責任の重い仕事である一方、大きなやりがいもあります。自分の行ったケアによって、看護師として多くの患者様の健康や命を守りたい、と考えます。
【例文2】社会貢献がしたい
私が看護師になりたいと思ったのは、誰かの支えが必要な人の役に立ちたいからです。私は幼い頃から体が弱く、総合病院の小児科によく通っていました。病院には、酸素チューブや人工呼吸器をつけて車椅子に乗っている子どもが多く、誰かの支えを必要とする人がいることを知りました。次第に、自分が支える人になりたいという思いが強くなり、看護師の道を選びました。看護師は、身体だけでなく心のサポートも行えます。支えを必要とする人たちに安心感を持ってもらえる看護師として、成長したいと考えています。
【例文3】チームで働きたい
私が看護師になりたいと考えたのは、チーム力を必要とする点に魅力を感じたからです。看護師は、主に患者様のケアに携わりますが、医師や薬剤師といった他職種との連携も必要とされます。以前、祖母が骨折して入院した際、担当の看護師さんが理学療法士さんやケアマネージャーさん、訪問看護師さんなどと連携し、退院のために自宅環境を整えてくれました。看護師は、直接患者様と接する機会が多い職種で、チームの中心的な役割を担っていると感じました。私は、チーム医療の一員として他職種と力を合わせることで、より専門性が高く、質の高い医療を提供したいと思っています。
【例文4】専門性を発揮したい
私は、国家資格でもある看護師という仕事につき、専門性を発揮したいと考えています。人の健康や命に関わる看護師は、どんな時代でも必要とされる職業です。私の父は心筋梗塞で倒れたものの、一命をとりとめました。集中治療室ではたらく看護師さんは、知識や経験が豊富で、私たち家族は安心感が持てました。私も、専門看護師や認定看護師などのスキルアップも視野に入れつつ、知識やスキルを身につけ、多くの患者様の健康を守りたいと考えています。
【例文5】看護師だった母親を尊敬している
私が看護師になりたいと思ったのは、看護師だった母親を尊敬しているからです。母は、患者様に安心感を持ってもらえることを常に意識していました。退院した患者様が、母に会うために病棟に来てくれることもしばしばあったようです。母は、定年まで看護師として働きながら私を育ててくれました。私も母のように、患者様の気持ちに寄り添える看護師でありたいです。また、結婚や出産、子育てなどでライフステージが変化しても働き続けたいと思っています。
まとめ
この記事では、看護師になりたい主な理由や、履歴書の志望動機を考える時のポイント・書き方を解説しました。
なぜ看護師になりたいと思ったのか、過去の自分の経験やエピソードを振り返り、自分なりの理由を見つけられれば、履歴書を書くときや面接などで役立ちます。
今回ご紹介した例文を参考に、オリジナリティのある志望動機を考えてみてください。
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