看護師の給料ランキング!都道府県別や全職種別で平均年収を徹底比較

公開日:2024/05/02 更新日:2024/11/15
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「看護師の給料が高い都道府県はどこ?」「せっかく働くなら給料が高いところで仕事をしたい」

病院や訪問看護ステーション、クリニックなどさまざまな職場で活躍している看護師。他の方の給料が気になる看護師の方は多いのではないでしょうか。

看護師の方の給料は働く都道府県によって異なり、平均年収は100万円近く差があります。そこでこの記事では、看護師の給料ランキングで都道府県別やほかの職種との平均年収を比べてみました。ぜひ、最後まで読んでみてください。

看護師の給料ランキング|都道府県別の月給

まずは、都道府県別で看護師の月給をランキング形式で紹介します。上位と下位それぞれ3位までを早速、みていきましょう。

看護師の平均月給ランキング

(上位3位)

1位:山梨県 38万8,700円

2位:大阪府 38万7,900円

3位:静岡県 38万7,600円

(下位3位)

45位:大分県 29万7,600円

46位:宮崎県 29万2,800円

47位:熊本県 28万6,400円

なんと1位と47位で月給が10万円以上違うことがわかります。看護師は、働く地域によって給料が変わってくるといえるでしょう。さらに、都道府県別の看護師の月給についてくわしく知りたい方は下記の表を参考にしてください。

順位都道府県平均月給
1山梨県38万8,700円
2位大阪府38万7,900円
3位静岡県38万7,6​​00円
4位神奈川県38万5,200円
5位奈良県37万5,500円
6位東京都37万2,300円
7位京都府37万700円
8位富山県37万600円
9位和歌山県36万6,900円
10位宮城県36万5,800円
11位千葉県36万5,400円
12位愛知県36万4,700円
13位山形県36万4,500円
14位茨城県36万1,100円
15位三重県36万900円
16位山口県36万700円
17位埼玉県36万700円
18位岡山県35万8,300円
19位栃木県35万7,200円
20位兵庫県35万6,800円
21位岐阜県35万1,800円
22位福井県35万900円
23位長野県35万200円
24位広島県34万8,200円
25位秋田県34万5,200円
26位群馬県34万4,900円
27位新潟県34万4,000円
28位石川県33万7,400円
29位滋賀県33万6,200円
30位北海道33万4,000円
31位福島県33万3,500円
32位香川県33万3,200円
33位島根県33万1,600円
34位愛媛県33万900円
35位佐賀県32万7,100円
36位福岡県32万7,000円
37位鳥取県32万3,500円
38位高知県32万3,800円
39位沖縄県32万8,200円
40位徳島県32万200円
41位長崎県31万2,700円
42位岩手県31万600円
43位鹿児島県30万5,400円
44位青森県30万1,600円
45位大分県29万7,600円
46位宮崎県29万2,800円
47位熊本県28万6,400円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

看護師の給料ランキング|都道府県別の年収

次に、看護師の平均年収を都道府県別に比べました。

看護師の平均年収ランキング

(上位3位)

1位:大阪府        568万900円

2位:神奈川県 545万6,000円

3位:静岡県        545万1,300円

(下位3位)

45位:鹿児島県  442万2,900円

46位:熊本県      418万5,300円

47位:宮崎県      416万2,900円

看護師の平均年収も月給と同じように、上位と下位では150万円近く違うことがわかります。

大阪府や神奈川県のように大都市圏やその周辺地域では、看護師の基本給や初任給も高くなるため平均年収は上がる傾向です。一方で、宮崎県や熊本県、鹿児島県といった九州地方では低い傾向といえます。

「とにかく高い年収のところで働きたい」と考える看護師の方は、このランキングを参考にすると良いでしょう。さらに、詳しいランキングについて下記の表を参考にしてください。

順位都道府県平均年収
1位大阪府568万0,900円
2位神奈川県545万6,000円
3位静岡県545万1,300円
4位山梨県544万8,700円
5位山形県539万4,100円
6位富山県539万500円
7位福井県537万3,400円
8位山口県536万円
9位岡山県535万8,000円
9位宮城535万8,000円
11位京都府532万800円
12位和歌山県530万9,900円
13位兵庫県530万1,200円
14位千葉県526万6,900円
15位岐阜県525万1,500円
16位秋田県524万8,100円
17位東京都522万8,300円
18位愛知県522万2,900円
19位奈良県519万9,400円
20位三重県518万8,500円
21位埼玉県517万2,400円
22位栃木県513万4,300円
23位広島県508万6,500円
24位茨城県504万8,800円
25位長野県502万1,700円
26位新潟県499万1,700円
27位群馬県498万400円
28位福島県495万900円
29位石川県493万2,500円
30位島根県487万300円
31位北海道478万9,000円
32位滋賀県475万7,100円
33位香川県474万5,800円
34位佐賀県473万7,000円
35位高知県473万600円
36位愛媛県471万3,000円
37位沖縄県471万800円
38位鳥取県469万2,700円
39位福岡県466万2,500円
40位長崎県461万400円
41位岩手県458万9,700円
42位徳島県445万6,600円
43位青森県435万2,200円
44位大分県433万2,500円
45鹿児島県442万2,900円
46位熊本県418万5,300円
47位宮崎県416万2,900円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

看護師の給料ランキング|都道府県別の賞与(ボーナス)

続いては、看護師の方の賞与を都道府県別ランキングで紹介します。

看護師の平均ランキング

(上位3位)

1位:福井県 116万2,600円

2位:秋田県 110万5,700円

3️位:岡山県 105万8,400円

(下位3位)

45位:奈良県      69万3,400円

46位:宮崎県      64万9,300円

47位:徳島県      61万4,200円

賞与ランキング1位の福井県と47位の徳島県では、年間の賞与が50万円くらい変わります。

ただし、平均月給や平均年収とは異なり、年間の賞与の支給額は都市部が高く、九州地方が低いとはいえないようです。

もっとくわしく賞与のランキングについて知りたい方は、下記の表を見てみてください。

順位都道府県平均賞与 (年間)
1福井県116万2,600円
2位秋田県110万5,700円
3️位岡山県105万8,400円
4位山口県103万1,600円
5位岐阜県102万9,900円
6位大阪府102万6,100円
7位山形県102万100円
8位兵庫県101万9,600円
9位宮城県96万8,400円
10位富山県94万3,300円
11位福島県94万8,900円
12位広島県90万8,100円
13位和歌山県90万7,100円
14位島根県89万1,100円
15位石川県88万3,700円
16位千葉県88万2,100円
17位京都府87万2,400円
18位新潟県86万3,700円
19位岩手県86万2,500円
20位長崎県85万8,000円
21位三重県85万7,700円
22位栃木県84万7,900円
23位愛知県84万6,500円
24位高知県84万5,000円
25位埼玉県84万4,000円
26位群馬県84万1,600円
27位神奈川県83万3,600円
28位長野県81万9,300円
29位佐賀県81万1,800円
30位鳥取県81万700円
31位静岡県80万100円
32位北海道78万1,000円
33位沖縄県77万2,400円
34位大分県76万1,300円
35位東京都76万700円
36位鹿児島県75万8,100円
37位熊本県74万8,500円
38位香川県74万7,400円
39位山梨県74万4,300円
40位愛媛県74万2,200円
41位福岡県73万8,500円
42位青森県73万3,000円
43位滋賀県72万2,700円
44位茨城県71万5,600円
45位奈良県69万3,400円
46位宮崎県64万9,300円
47位徳島県61万4,200円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

看護師の給料ランキング|全職種別の年収

ここでは、看護師の給料を全職種の年収と比較して解説します。具体的には「女性の全職種」「医療系の職種」の2つと比べてみました。ここでの年収は、厚生労働省の調査をもとに算出しています。

女性の全職種では26位

女性の看護師の平均年収は507万1,400円です。ほかの職種で女性に限定すると、女性の看護師の年収ランキングは26位でした。詳しくは以下の表を見てみてください。

順位職種平均年収
1位医師1,148万2,000円
2位大学教授(高専含む)1,036万4,000円
3位法務従事者864万6,900円
4位その他の経営・金融・ 保険専門職業従事者818万5,300円
5位大学准教授(高専含む810万2,900円
6位管理的職業従事者772万1,200円
7位公認会計士・税理士743.8万円
8位歯科医師677万1,700円
9位高等学校教員632万4,000円
10位大学講師・教授(高専含む)622.4万円
~中略~
26位看護師507万1,400円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

女性に限定すると、看護師の給料は高い傾向です。

一方で男性の看護師の平均年収は525万7,000円で、職種別のランキングでは64位という結果です。

女性の看護師のほうが、男性の看護師よりも希望の年収を得やすいといえるでしょう。

医療系の職種では7位

ここでは、医療系の職種で女性に限定したランキングをみていきましょう。

順位職種平均年収
1位医師1,148万2,000円
2位歯科医師677万1,700円
3位助産師566万9,500円
4位薬剤師542万7,800円
5位獣医師538万7,800円
6位看護師507万1,400円
7位臨床検査技師479万2,900円
8位保健師446万3,300円
9位理学療法士・作業療法士・言語聴覚士409万5,100円
10位歯科衛生士404万4,400円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

看護師は6位となっており、医療系のなかでは中盤に位置しています。看護職種としては、助産師が最も高収入を得ていることがわかります。

というのも、助産師は看護師免許に加えて、助産師の養成所に通い助産師の資格を取得しなければならず、とくに専門性が高い職種であるといえるためです。

一方で、保健師が低くなっているのは、看護師と異なり夜勤の勤務がなく夜勤手当がもらえないためといえるでしょう。

看護師の給料ランキング|年齢別

さらに、看護師の給料ランキングを年齢別(20~70歳)にみていきましょう。

順位年齢平均年収
1位55~59歳585.6万円
2位50~54歳566.6万円
3位45~49歳551.9万円
4位40~44歳521.6万円
5位30~34歳487.2万円
6位35~39歳485.3万円
7位60~64歳477.9万円
8位25~29歳474.2万円
9位65~69歳450.2万円
10位70歳~407.3万円
11位20~24歳401.5万円

出典元:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省をもとに作成

看護師の方の給料が最も高くなるのは55~59歳です。

というのも、55~59歳になると看護師長や、看護部長など管理職に就くため高い給料が期待できるためです。

看護師は、年功序列の職場が多く、新卒で入り徐々に給料が上がり55~59歳でピークを迎えるため、一般の会社員と同じ給与形態といえます。

ただし、35~39歳で給与が下がるのは子育てや介護のために、時短勤務やパート勤務を選ぶことが影響します。

そのため、看護師の方で高い給料を得たい方は同じ勤務先で勤続年数・経験年数を重ねることがひとつの方法です。

看護師の給料ランキング|施設別

ここでは、看護師の給料を施設別で比べます。ただし、施設別の年収はデータが公開されていないため月給で比較します。

設置主体別の看護師の給料ランキング

病院には国立(国立大学医学部の附属病院や国立がん研究センターなど)や公立(都道府県立病院や赤十字病院など)、医療法人などさまざまなところが開設主体です。

そのうち全国の病院の69.5%、全国の診療所の44.2%は医療法人が開設主体となっています。

では、看護師の給料にはどのような違いがあるのかみていきましょう。

順位設置主体平均月額給与(税込)
1位私立学校法人35万9,667円
2位会社35万7,728円
3位日本赤十字社35万417円
4位社会保険関係団体34万9,033円
5位国立34万1,930円
6位公立34万863円
7位済生会33万9,488円
8位厚生連33万1,267円
9位その他の法人32万9,295円
10位公益法人32万7,668円
11位社会福祉法人32万753円
12位個人32万248円
13位医療生協31万9,108円
14位医療法人31万2,614円

出典元:2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書|日本看護協会(*勤続 10 年、31~32 歳、非管理職)

私立学校法人、いわゆる私立の大学病院が最も月給が高くなっています。14位の医療法人との差は4万円くらいです。

医療法人は病院や施設の数が多いため、給料や福利厚生など待遇が良いところもあります。

そのため、転職する際には一つひとつの求人に目を通して、情報を持っておくことが大切です。

施設規模別の看護師の給料ランキング

施設の規模別(99床~500床までの6区分)の給料ランキングは以下のとおりです。

順位病床数平均税込み給与総額
1位500床以上35万4,173円
2位400~499床34万1,150円
3位300~399床33万6,987円
4位200~299床32万2,252円
5位100~199床31万9,479円
6位99床以下31万1,133円

出典元:2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書|日本看護協会(*勤続 10 年、31~32 歳、非管理職)

病床の規模が大きいほど、看護師の給料が高くなる傾向です。というのも、病床の規模が大きい病院では以下のような特徴があるためです。

  • 専門的な治療がおこなわれる
  • 手術や検査の件数が多い
  • 救急患者の受け入れが多い

もちろん、規模が小さい病院でも高度な治療がおこなわれていたり、救急患者を多く受け入れていたりします。

ただし、傾向として病床数が多いところのほうが給料は高くなっています。そのため、高い給料のところで働きたい看護師の方は、転職する際に病床数の情報を知っておくと良いでしょう。

診療科別の看護師の給料ランキング

診療科別の看護師の給料について、詳しい金額の情報は公開されていません。そのため、ここでは、一般的に給料が高いといわれる3つの診療科とその理由を紹介します。

  • 美容外科
  • 手術室
  • 集中治療室

美容外科は自由診療のメニューが多く、看護師の給料にも反映されるため稼げることで評判の職場といえます。職場によってはインセンティブを貰えるところもあるため、営業や販売が得意な看護師の方にとっては収入アップの可能性があります。

手術室は、診療報酬が高い大規模な手術をしたり、緊急性が高い手術をしたりするところは高年収が期待できます。また「危険手当」や「待機手当」など、ほかの診療科にはない手当がもらえるため、病棟の看護師の方と比べて給料に差が出るケースも少なくありません。

さらに、集中治療室は2対1の看護体制で対応しているため夜勤の回数が多くなったり、特殊勤務手当がもらえたりするため給料が高い傾向です。

看護師が給料アップするための4つの方法

看護師が給料アップするための方法は以下の4つです。

  • 新しい資格を習得する
  • 管理職になることを目指す
  • 夜勤に入る回数を多くする
  • 好条件の職場に転職する

それぞれの方法をみていきましょう。

新しい資格を習得する

新しい資格を習得すると、給料アップできる可能性があります。

資格を持つことで「資格手当」がもらえ、資格を活かした業務ができるためです。例えば、認定看護師や専門看護師、診療看護師などの資格があれば、ほかの看護師にはできない業務が担えます。

病院にとって必要不可欠な存在になれると、給料アップが期待できます。

管理職になることを目指す

管理職になると「役職手当」がもらえるため給料アップできるでしょう。一般的には、以下のようにステップアップします。

  • 副主任、主任
  • 看護師長
  • 看護部長

管理職になると患者さまにケアする機会が少なくなり、マネジメント業務が増えます。スタッフを教育したり、勤務を管理したり、インシデントや事故が起こらないように調整したりします。

病院や施設によって異なりますが、看護部長になると副院長クラスになるため年収1,000万円を超える場合もあります。

ただし、ポストが1つしかないため看護部長になるのは難しいといえるでしょう。

夜勤に入る回数を多くする

夜勤に入る回数を多くすると、夜勤手当が増えるため給料アップできます。

ただし、給料アップのために無理して夜勤に入ることで、生活のリズムが乱れ体調を崩す恐れがあります。

そのため、長期的にできる働き方ではないことを知っておきましょう。自身の体調と相談しながら夜勤の回数を調整することが大切です。

好条件の職場に転職する

早く給料アップしたい看護師の方は、好条件の職場に転職するのも一手です。

新たな資格の取得や管理職になるといった方法は、給料アップまでに時間がかかりますが、転職であればすぐに給料アップできる可能性があります。

ただし、好条件の職場が見つかるとは限りません。好条件であり、人気の職場であればすぐに求人がなくなるでしょう。大体の看護師の方は、病院やクリニック、施設で働いていると思いますが、訪問看護ステーションもおすすめです。

厚生労働省が公開している「令和4年厚生労働白書」によると、令和2年の看護師及び准看護師の有効求人倍率は2.24倍である一方で、訪問看護ステーションの有効求人倍率は3.26倍です。

訪問看護ステーションはニーズが高く求人数が多いといえるため、好条件の職場が見つかりやすいといえるでしょう。

まとめ

看護師の給料は、勤務している地域や規模、設置主体などによって大きく変わります。勤務先によって年収の相場が150万円近く変わるケースもあります。

早く給料をアップしたい看護師の方には、訪問看護ステーションへの転職がおすすめです。

近年、在宅医療への移行にともない好条件で働くことができる可能性はあります。

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参考サイト・文献

令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

医療法人制度について|一般社団法人 日本医療法人協会

2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書|日本看護協会令和4年版 厚生労働白書|厚生労働省

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記事投稿者プロフィール画像 NsPace Careerナビ 編集部

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