看護師の給料は安い?割に合わないと感じる7つの理由と見直し方

公開日:2024/04/03 更新日:2026/10/15
看護師の給料は安い?割に合わないと感じる7つの理由と見直し方

「仕事量は多いのに、給料は安すぎる」「看護師で給料アップできるコツはないの?」

看護師として働いていると、一度は感じたことがある悩みかもしれません。看護師の仕事は体力的にも精神的にもつらくなりやすいため、仕事量に合った給料を希望する方は少なくありません。

この記事では、看護師の給料を安く感じる理由や給料アップにつながるコツについて紹介します。

給料が安いと感じ、もっと給料アップさせたい方は、参考にしてみてください。

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看護師の給料は本当に安い?平均額だけでは判断できない

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の給料は36万5,900円です。ほかの職種の給料と比べたときの看護師の給料の実態を見ていきましょう。

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ほかの医療福祉の職種と比較

看護師とほかの医療福祉職の給料を比較すると、以下のとおりです。

職種平均給料(月額)
看護師36万5,900円
医師116万3,200円
歯科医師84万9,900円
薬剤師39万8,700円
助産師38万9,900円
診療放射線技師37万6,400円
ケアマネジャー30万9,100円
参考:令和7年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

看護師の給料は、医師や歯科医師、薬剤師などより低い水準です。ただし、看護師は夜勤手当や資格手当などが給与に反映されるため、勤務先や働き方によって実際の収入は異なります。看護師の給料事情については、下記の記事でも詳しく解説しています。

関連記事:【2025年版】看護師の平均年収はいくら?ボーナスや給与の内訳を解説

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全職種と比較

全職種の平均給与は41万4,400円です。全職種と看護師の給料を比べると、看護師の給料は少し低い傾向であると言えるでしょう。

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看護師の給料が割に合わないと感じる7つの理由

看護師の給料が割に合わないと感じる理由として、以下の7つがあります。

  • 業務内容がハードで身体的な負担が大きい
  • プレッシャーや責任が重く精神的な負担が大きい
  • 拘束時間が長い
  • 休日に勉強しなければならない
  • 危険手当がつかない
  • 時間外勤務手当がつかない
  • 昇給率が低い

看護師は、患者さまのケアだけでなく、夜勤や緊急対応、委員会活動など、さまざまな業務を担います。そのため、給与の金額だけでなく、仕事の負担や勤務時間とあわせて考えることで、「割に合わない」と感じる理由が見えてきます。ここからは、それぞれの理由について具体的に解説します。

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業務内容がハードで身体的な負担が大きい

看護師は患者さまのバイタルサインの記録のほか、下記のような介助やケアもおこなうため、基本的に立ち続けたり、動き回ったりすることも多くなります。

  • 入浴の介助
  • 移乗の介助
  • 食事の介助
  • 体位変換

さらに、夜勤による不規則な生活リズムや心身の疲れから、体調を崩す方もいます。こういった状況であるため「給料が見合っていない」と感じる看護師が多くなるのかもしれません。

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プレッシャーや責任が重く精神的な負担が大きい

看護師は、患者さまの状態を観察し、異変があれば適切に対応する必要があります。そのため、業務には大きな責任やプレッシャーが伴います。

日本医療労働組合連合会の調査では、仕事を辞めたいと「いつも思う」「ときどき思う」と回答した看護師は79.2%でした。調査結果だけで退職理由を特定することはできませんが、仕事の負担を感じている看護師が少なくないことがうかがえます。

こうした精神的な負担に対して、給与が見合っていないと感じることもあるでしょう。

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拘束時間が長い

夜勤のある看護師は、日勤のみの勤務と比べて1回あたりの勤務時間が長くなります。

日本看護協会の調査によると、2交代制では「15時間01分〜15時間59分」の夜勤が最も多く、20.6%を占めました。

さらに、残業や業務開始前の情報収集などが加われば、職場にいる時間が長くなり、長時間の拘束に対して、給料が見合わないと感じる場合もあるでしょう。

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休日に勉強しなければならない

職場によっては、休日や仕事終わりに勉強会への参加を求められるところもあります。

というのも、患者さまの安全を守るため、看護師は常に新しい知識を学び続ける必要があるからです。

「勤務が終わったら仕事のことを忘れたい」「疲れきったから休みの日はゆっくりしたい」と考える看護師にとっては、勉強することを求められる状況はストレスでしょう。仕事から離れられない日々が続くことが、給料が見合っていないと感じる要因と言えます。

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危険手当がつかない

看護師は感染リスクがあるにもかかわらず、危険手当が支給される診療科は限られています。

排泄物や嘔吐物、血液など感染する恐れがある物を取り扱っているのに見合った給料がもらえないことについて、疑問を感じている看護師も多いでしょう。

さらに、看護師は患者さまから暴力や暴言、脅迫、セクシャルハラスメントを受ける可能性もあります。近年の患者さまのニーズや医療提供体制の変化から、暴力の発生件数は増加傾向です。日本看護協会でも、職場での暴力対策への取り組みの必要性が述べられています。

このようなリスクのあるところで働いているため、リスクの割に給料が低いと感じるのかもしれません。

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時間外勤務手当がつかない

業務が勤務時間内に終わらず、サービス残業をするところもあるようです。

法律上では残業代の申請ができますが、職場によってはサービス残業が当たり前になっているところもあります。なかには、看護師長の承認が下りにくく申請できなかったり、ほかの看護師が申請していないため申請しづらかったりすることもあるでしょう。

さらに、患者さまの情報収集のために、前残業をする看護師が多い現状です。実際に働いている時間を考えると、もらえる給料より低くなるため不満を感じる看護師もいます。

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昇給率が低い

看護師の給料は上がりにくい傾向があります。

20代前半では、全職種の平均給料よりも看護師の給料は高いですが、30代後半〜50代後半になると全職種の平均よりも低くなるためです。ほかの職種の知人が昇給していく一方で、なかなか昇給しない給料に不満を感じている看護師がいます。

関連記事:看護師の給料は今後上がる?平均年収と診療報酬改定の影響を解説

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【設置主体・職場別】看護師の給料は安い?

看護師の給料は、病院の設置主体によって異なります。実際に、どのくらい給与に違いがあるのか気になる方も多いでしょう。病院の設置主体別に、看護師の給料の違いを解説します。

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国立の看護師の給料は安い?

国立の看護師の給料は、一概に安いとは言えません。国立病院機構では、給与規程に基づいて基本給や各種手当、賞与などが定められています。

日本看護協会によると、勤続10年の看護師の税込給料は平均35万9,645円です。

また、福利厚生は国家公務員に準じており、昇給も期待できます。国立病院機構の求人を比較するときは、基本給だけでなく賞与や各種手当まで確認しましょう。

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私立大学病院や社会福祉法人の看護師の給料は安い?

私立大学病院や社会福祉法人の看護師の給料も、安いとは言えないでしょう。法人によって給与表や賞与、手当などの条件が異なるためです。

先述した資料によると、私立大学法人や社会福祉法人などに勤務する看護師の平均給与は32万7,362円です。大学病院だから給与や賞与が高いとは限らず、法人ごとに待遇は異なります。

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厚生連や日本赤十字社の看護師の給料は安い?

厚生連や日本赤十字社の看護師は、勤務する病院によって給与条件に差があります。

先述した資料によると、公的医療機関に勤務する看護師の平均給与は35万2,849円です。同じ厚生連の病院でも、夜勤回数や経験年数、勤務地などによって給与は変わります。

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訪問看護師の給料は安い?

訪問看護師は夜勤がない事業所が多い一方、オンコール手当や訪問件数に応じた手当などが給与に加わる場合があります。

日本看護協会が公開している「2025年看護職員実態調査報告書」によると、訪問看護師の平均給料は35万3,440円です。

たとえば、病院で月4回夜勤をしていた看護師が訪問看護へ転職すると、夜勤手当はなくなる一方、事業所によってはオンコール手当などが支給されます。

また、在宅療養のニーズが高くなっていることから、訪問看護師の給料は、今後上がる可能性があります。

訪問看護師の給料については以下の記事に詳しく記載されているので、興味がある方はぜひご覧ください。

関連記事:訪問看護師の給料は高い?手取りや給料を上げる4つの方法を徹底解説

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保育園の看護師の給料は安い?

保育園の看護師の給料は、運営している母体や雇用の形態によって金額に違いがあります。

こども家庭庁が公開している「令和6年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果」によると、公立保育所で働く常勤看護職の平均給料は45万4,921円、私立保育所で働く常勤看護職の平均給料は37万5,766円です。

公立の保育園はそれぞれの地域の自治体が運営しており公務員扱いとなるため、私立の保育所よりも給料が高くなります。常勤、もしくは非常勤により給料は異なり、その差は約12万円(私立保育園の場合)です。

関連記事:保育園看護師の7つの役割と仕事内容とは?給料や求人を探すコツを紹介

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看護師が給料を割に合わないと感じたときに確認したい条件

看護師の給料が割に合わないと感じたら、まずは給与の内訳と働き方を確認しましょう。「月給が低い」と感じていても、手当や賞与、昇給制度によって年収は変わります。また、勤務時間や業務量まで含めて考えることで、現在の給与が自分の負担に見合っているか判断しやすくなります。

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基本給、手当、賞与、昇給制度を分けて確認する

給与を比較するときは、月給の金額だけでなく、基本給、手当、賞与、昇給制度を分けて確認しましょう。

たとえば、月給が高く見えても、夜勤手当や資格手当などが多く含まれている場合、基本給はそれほど高くないケースがあります。基本給は賞与や昇給にも影響することがあるため、現在の月給だけでなく、将来的な収入まで含めて確認することが大切です。

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勤務時間と実際の業務量を照らし合わせる

給料が割に合っているか判断するには、勤務時間だけでなく実際の業務量も確認しましょう。以下のように、求人票だけでは分からない負担が看護師にかかっている場合があります。

  • 勤務時間内に業務が終わらず残業が発生している
  • 始業前に情報収集をしている
  • 勤務終了後に記録や申し送りをしている

給与だけを見るのではなく、「どれくらいの時間と業務を担っているのか」という視点で考えることが重要です。

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働き方を変える場合は、収入と負担をセットで比較する

給料を上げたい場合でも、収入だけを基準に転職先を選ぶのはおすすめできません。

たとえば、夜勤を増やせば手当によって収入が上がる一方、勤務時間や生活リズムへの負担も大きくなる可能性があります。

転職や働き方の変更を検討するときは、給与だけでなく、夜勤回数、残業、休日、通勤時間、オンコールの有無なども含めて比較しましょう。

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看護師の給料への不満が続く場合の選択肢

給与条件を確認しても「仕事内容や負担に対して給料が低い」と感じる場合は、勤務先を変えることも選択肢になります。転職を検討するときは、求人票に記載された給与だけで判断せず、手当や勤務条件、実際の業務内容まで確認することが大切です。

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転職時に求人票で確認したい項目

転職先を探すときは、求人票の月給だけでなく、次の項目を確認しましょう。

  • 基本給
  • 夜勤手当・オンコール手当
  • 資格手当・職務手当
  • 賞与の支給実績
  • 昇給の有無・昇給額
  • 固定残業代の有無
  • 夜勤回数や勤務時間
  • 休日・年間休日
  • インセンティブ制度の有無

「月給〇万円〜」と記載されている場合は、手当を含んだ金額なのか、経験や資格によってどのように変わるのかを確認することが重要です。給料だけでなく勤務条件も比較し、自分が許容できる負担と、希望する収入のバランスを考えて転職先を選びましょう。

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訪問看護を検討する場合

訪問看護は、事業所によって給与体系や勤務条件が異なるため、転職先を比較する必要があります。

訪問件数に応じたインセンティブ制度を設けている事業所では、訪問件数や勤務時間によって収入が変わる場合があります。また、オンコールの有無や回数、手当の金額も収入に影響するでしょう。

訪問看護への転職を検討する場合は、基本給だけでなく訪問件数やインセンティブ、オンコール手当などを含めて年収を比較することで実態が見えてきます。

訪問看護の求人を探す場合は、訪問看護に特化した転職サービスであるナスキャリ(NsPace Career)も選択肢の1つです。給与や勤務条件を比較しながら、自分の希望に合った求人を探せます。

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看護師の給料に関するよくある質問

看護師の給料に関するよくある質問をQ&A形式でまとめました。

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Q1.看護師は夜勤がないと給料が下がりますか?

夜勤がなくなると、夜勤手当が支給されなくなるため、その分給料が下がる可能性があります。

ただし、基本給や資格手当、賞与などは勤務先によって異なるため、夜勤の有無だけで給料が決まるわけではありません。日勤のみの働き方を選ぶ場合は、夜勤手当を除いた給与や賞与を含めた年収で比較しましょう。

訪問看護など、夜勤がなくても収入を確保しやすい働き方については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:看護師で夜勤ありの年収は約520万円!夜勤手当や夜勤専従の実態を解説

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Q2.国立病院機構・厚生連の給与は一律ですか?

国立病院機構や厚生連で働く看護師の給与が、すべて一律に決まっているわけではありません。

国立病院機構では給与規程にもとづいて基本給や各種手当などが定められています。また、厚生連についても、全国一律の給与体系ではありません。JA全厚連は、各JA厚生連の給与や労働条件について、各厚生連へ直接確認するよう案内しています。実際に、北海道厚生連や新潟県厚生連などでも給与の設定が異なります。

そのため、転職を検討する際は、「国立病院機構」「厚生連」という名称だけで判断せず、応募先の給与規程や求人票で基本給、手当、賞与などを確認しましょう。

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Q3.看護師が1番稼げる科はどこですか?

看護師の給与は診療科だけで決まるわけではありません。夜勤の有無や回数、特殊勤務手当、オンコール手当、インセンティブなど勤務先の給与制度によって年収は変わるため、「この診療科なら必ず高収入」とは一概に言えないでしょう。

給料を重視する場合は、診療科だけでなく給与や手当、勤務条件まで含めて求人を比較することが大切です。

看護師の給与が高い職場や、年収を上げるためのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:看護師が1番稼げる科はどこ?給与が高い職場を選ぶ3つのポイント

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看護師の給料は安いわけではない!割に合わないと感じたら転職しよう

ほかの職種と比べてみると、看護師の給料は必ずしも安いというわけではありません。

ただし、身体的な負担の大きさや拘束時間の長さ、休日にも勉強を求められることから、今の職場の給料に納得していない看護師もいるでしょう。

これまでとは異なる働き方を検討したいと感じたら、訪問看護に特化した「ナスキャリ(NsPace Career)」を活用して転職することもおすすめです。

専任のアドバイザーから助言を受け、自分に合った新しい働き方を見つけていきましょう。

<参考サイト・文献>

令和7年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

2025 年 看護職員実態調査 報告書|日本看護協会

「看護師の入退職」に関する実態調査|日本医労連

令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果|こども家庭庁

2024年度 「看護職員の賃金に関する実態調査」 結果|日本看護協会

2021年 病院看護・外来看護実態調査 報告書|日本看護協会

独立行政法人国立病院機構 職員給与規程|独立行政法人国立病院機構

看護師等求人情報|JA全厚連

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記事投稿者プロフィール画像 ナスキャリナビ編集部

「ナスキャリナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「ナスキャリ」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。

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