在宅酸素療法（HOT） | 訪問看護用語集
公開日：2024/09/05
更新日：2024/09/05
在宅酸素療法とは、酸素を吸入しながら療養生活することです。呼吸困難の改善や心臓への負担を軽減することが目的です。酸素を吸入するために、酸素供給装置を自宅に装備します。
対象者は、慢性閉塞性肺疾患や肺結核後遺症、肺線維症、慢性心不全などの疾患を持つ人が行います。
訪問看護師は、利用者の経皮的動脈血酸素飽和度（SPO2)、呼吸音、呼吸困難感の有無などの確認、酸素供給装置の管理をします。適切に酸素療法を行うことで、利用者はQOLの改善や低酸素状態の改善ができます。
その他の効果は、以下のとおりです。
- 息切れが軽減され、生活行動範囲の拡大になる
- 肺や心臓の負担を軽減し、心不全の進行を防ぐ
- 睡眠中の酸素不足を改善する
- 頭痛、イライラ、注意力低下、記憶力低下などの症状を改善する
- 寿命の延長が期待できる
- 状態が安定し、社会復帰が目指せる
在宅酸素を開始するためには、意思により検査、診断をし、酸素流量の、吸入時間の決定、処方を行います。医師が、機器の選定、発注し、その後利用者が定期健診や定期受診を受けます。
医療費は、健康保険が適用されます。高額療養費制度や、高額介護合算療養費も場合によっては使えることがあります。
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