看護師あるある25選!あなたはいくつ当てはまる?
看護師の日常には、一般の方々には想像もつかないような面白エピソードがたくさん隠れています。
この記事では、24時間体制で患者さま患者さまの命を守り、医療現場の最前線で奮闘する看護師たちの「あるある」を集めてみました。業務編・夜勤編・プライベート編・新人編・コミュニケーション編に分けてそれぞれエピソードを紹介します。
現役の看護師はもちろん、医療に興味がある人も、そうでない人も、看護師の仕事に親近感が湧くはずです。
看護師あるある:業務編
看護師の日常業務には、さまざまな「あるある」が存在します。多くの看護師が共感できるエピソードをまとめてみました。さっそく見ていきましょう。
ポケットにはいつも小物がたくさんある
看護師のポケットには、様々な小物が入っています。
広い病棟を日々走り回っている看護師。必要な物をナースステーションや休憩室に取りに戻ると、時間のロスが生じてしまいます。そのため、その場ですぐに対応できるよう、ポケットに小物を忍ばせているのです。
実際に、看護師のポケットに入っていることが多いのは以下のような小物です。
- ペン(複数種類)
- 印鑑
- メモ帳
- はさみ
- 体温計
- アルコール綿
- ポリウレタンフィルム
- ペンライト
- 手指消毒液
- サージカルテープ
ポケットだけに収まらず、肩からかけるポーチにたくさんの小物を入れて持ち歩く看護師もいます。
採血のしやすい血管を見るとテンションが上がる
採血や点滴の際にきれいな血管を見つけると、思わずテンションが上がってしまいます。
特にお年寄りの患者さまが多い病棟は、細くて弾力の弱い血管を持つ方が多くなり、採血や点滴に苦戦するシーンがよくあります。そのため、太くて弾力があり、真っすぐな血管を見ると、心の中で喜んでしまうのです。
ご飯を食べようと思ったら、呼び出される
昼休みに入り、ナースステーションの奥の休憩室でご飯を食べようと思ったら、急に呼び出されることがよくあります。
通常休憩中は、担当看護師がいなくても、患者さまの看護がスムーズに進むように看護師同士で連携します。しかし、人手不足で誰も手が離せず、担当看護師の対応が必要な場面では、昼休み中であっても休憩を中断して対応しなければならないことがあります。
たとえば次のような場面で呼び出されることが多いです。
- 担当患者さまの急変
- 医師からの指示変更
- 新規入院患者さまの受け入れ
- 緊急の処置や検査
これらの出来事に対応するため、担当看護師が食事を中断するシーンは珍しくありません。
差し入れのお菓子がすぐに無くなる
休暇中のお土産や差し入れなどで、休憩室にお菓子が置かれることがありますが、1~2日で全てを食べきられることがよくあります。
看護師は、患者さまのケアや急変対応などで心身ともに疲れるため、お菓子を食べてエネルギー補給をする方が多くいます。
そのため、差し入れのお菓子は、日勤や夜勤の看護師メンバーで食べきってしまい、すぐに無くなりやすいのです。
2日ほどの休暇中に、「貴重なお菓子が差し入れされていたけど、すぐになくなってしまったよ」と他の看護師から聞いて、ガッカリすることも少なくありません。
看護師あるある:夜勤編
看護師の夜勤には、独特の「あるある」が数多く存在します。昼夜逆転の生活リズムから生まれる、面白いエピソードを紹介します。
夜勤明けに衝動買いをする
夜勤明けに思わぬ買い物をしてしまう看護師は少なくありません。夜勤で溜まった疲れやストレスを、買い物で発散しようとする現象です。
「財布の紐が緩んで普段は買わないものを購入してしまった」、「セール品や特売品を大量に買った」など、衝動的にお金を使ってしまう傾向にあるのです。
夜勤明けは、疲労が溜まり思考力・判断力が鈍っています。疲れすぎて不自然にハイテンションになってしまうこともしばしば。予定外の買い物をすると、余計なものをついつい買いすぎてしまったり、高額なものにお金を使ってしまったりする危険性があるのです。
夜勤明けに暴食をしてしまう
夜勤明けは、その開放感から、大量の食事を摂取してしまうことがあります。帰宅途中のコンビニやスーパーで大量の食料を買い込んだり、飲食店で食べ過ぎてしまったりと、食欲が止まらなくなる看護師も多いです。これらの行動は、夜勤業務によるストレスや、体内時計の乱れによるホルモンバランスの乱れが影響しています。
ストレスが溜まっていると高カロリーな食べ物や、甘いものに惹かれがちになるので要注意。食べてしまったあとに後悔する方も多いです。
夜勤明けは1日中寝て終わる
夜勤明けの日は、1日中ゴロゴロと寝て過ごす人も多いです。
夜勤をすると、その長時間労働と緊張感から、ストレスと疲労が溜まります。帰宅後すぐにシャワーを浴びて布団に入り、気付くと夕方。そのまま動き出す気力もなくゴロゴロしていたら、朝まで寝ていたというエピソードは日常茶飯事です。
しかし、夜勤明けの睡眠は2時間程度とし、夜を早めに就寝して足りない睡眠を補うことで、サーカディアンリズムに沿った睡眠がとれて、疲労を軽減させることができるといわれています。
睡眠時間をコントロールすることで、少しでも良質な休息がとれるとよいですね。
夜勤時はメイクが薄い
夜勤の際、多くの看護師は普段よりもメイクを控えめにします。なかには、すっぴんにメガネをして仕事をしている人も。夜勤帯は、スタッフの人数も少なく、消灯時間を過ぎれば患者さまとのやりとりも減ります。あえてバッチリとメイクをせずに、肌への負担を減らしているのです。
2交代制の夜勤では、夕方16時ごろから翌日の9時ごろまで、16時間ものあいだ働き続けます。メイクをしていても、夜が明けるころには崩れてしまうため、最初からメイクをしない方も多くいます。
休憩中はコーヒーばかりを飲んでいる
夜勤の休憩時間には、コーヒーばかりを飲んでいるという方もいます。勤務中とはいえ、やはり看護師も夜には眠くなります。集中力を維持するために、コーヒーをはじめとするカフェイン入りの飲料を飲んで眠気と戦っているのでいるのです。
カフェインが含まれるエナジードリンクを大量に持参し、タイミングを見計らって飲むという看護師もいます。
「落ち着いていますね」と言ってはいけない
夜勤帯、穏やかな日であったとしても「落ち着いていることを口に出してはいけない」というのは常識。「落ち着いていますね」と口に出したとたん、患者さまの容態が急変したり、緊急入院が来たり、ナースコールが重なったりと、急に忙しくなるというジンクスがあるためです。
これは多くの看護師が経験を通して感じている現象です。「病棟が落ち着いていたとしても、勤務時間が終わるまでは口に出してはいけない」という暗黙のルールがある職場もあります。
早食いになる
看護師は、早食いが得意な人が多い傾向にあります。
夜勤は少ないスタッフで病棟勤務を行います。やっと自分の休憩時間が来て一息ついたとしても、検査の呼び出しや急変で呼び戻されることも珍しくありません。ゆっくりご飯を食べている時間がないため、自然と早食いになっていくのです。
看護師あるある:プライベート編
看護師のプライベートな時間にも、仕事の影響が及ぶことがあります。職業柄ならではの日常の「あるある」エピソードを紹介します。
業務外でも、つい血管を見てしまう
看護師は、プライベートな時間でも無意識に人の血管を見てしまいます。以下のような場面で、血管チェックをしてしまう看護師が多いです。
- 電車やバスの中で、近くにいる乗客の腕の血管が気になる
- 友人との食事中に、相手の手の血管を観察してしまう
- テレビに映るタレントの血管が気になる
- 気づけば自分や家族の血管でルート確保のシミュレーションをしている
看護師は日常的に採血や点滴をしているため、日常生活の中でも人の血管が気になってしまうのです。プライベートでも、採血やルート確保がしやすそうな血管を見つけると、ついテンションが上がる看護師もいるようです。
曜日の感覚がなくなる
看護師は、不規則な勤務シフトにより曜日感覚が薄れやすいです。一般的な会社員のようにカレンダーどおりの休日がなく、1ヶ月間ごとのシフト表をもとに行動しているためです。
土日や祝日関係なく働いていると、だんだんと平日と休日の区別がつきにくくなり、曜日の間隔がなくなる方も多いようです。さらに、夜勤が続くと日付の感覚も薄くなり、「気づいたら1週間が終わっていた」と驚くケースもあります。
家族や友人と予定が合わない
看護師不規則な勤務形態のため、家族や友人との予定調整が難しくなります。
土日や祝日の出勤や、金曜日の夜勤により、休日や仕事の時間帯が一般的な会社員と合わないことが多いのです。以下のような状況に悩む看護師は少なくありません。
- 友人同士の飲み会に参加できない
- 家族旅行の日程が合わない
- 休日に友人と会えないため孤独
- 長期休暇の予定が友人と合わせづらい
家族や友人と予定を合わせるために、1ヶ月以上前に予定を決め、希望の休暇を取得する看護師もいます。
一方で、平日に空いているショッピングモールでゆっくりと買い物をしたり、人気のお店でランチをしたりと、カレンダー通りではない休日を一人で満喫している看護師もいます。
2連休があると旅行をする
予め休暇の希望を提出せずに、シフトの兼ね合いで2連休を取得できることがあります。
予定していなかった連休に嬉しくなり、日頃の疲れを癒すために、1人で旅行をする看護師も多くいます。
旅行や好きな活動に没頭することで、非日常を味わい、リフレッシュできます。
こうしたリフレッシュを重ねることで、看護師の仕事をするモチベーションを上げているのです。
医療ドラマにツッコミをする
看護師が医療ドラマを見ると、つい専門的な目線でチェックしてしまいます。現実との違いや不自然な点が気になって、ドラマに集中できないこともよくあります。つい「ありえない!」、「そんなこと普通はしない」などと見ている最中につっこんでしまう人も多いようです。
ドラマの放送後、看護師同士でドラマの不自然さについて話し、盛り上がることもあります。医療従事者独特の、少し変わったドラマの楽しみ方ですね。
家族や友人に健康の相談をされる
看護師は、プライベートでも健康や医療に関する相談を受けることがよくあります。専門知識を持つ身近な存在として、頼られることが多いのです。
実際の相談の内容はさまざま。たとえばこのような例があります
- 体調不良時の対処法について
- 病院の選び方や受診のタイミング
- 薬の飲み方や副作用について
- 健康診断の結果の見方
- 子育てや介護に関する医療的なアドバイス など
看護師は診断ができないため、症状だけを聞いて「大丈夫」と保証することはできません。そのため、実際には相手が求めているようなアドバイスができず、困ってしまうこともよくあります。
自宅にいるのにナースコールやモニターの音が聞こえる
仕事が終わり自宅に帰ったあとも、ナースコールやモニターのアラーム音が聞こえてくる現象も、看護師の「あるある」です。この現象はとくに新人看護師や経験の浅い看護師に多く、自宅で過ごしていても気持ちが休まらず、参ってしまう看護師もいるようです。
ある程度の経験を積み仕事に慣れてくると、仕事中とプライベートを上手に切り分けられるようになってきます。
看護師あるある:新人編
新人看護師には、特有の「あるある」エピソードがたくさんあります。慣れない環境での奮闘ぶりを紹介します。
優しい先輩に助けられる
新人看護師にとって、経験豊富で優しくサポートをしてくれる先輩看護師は貴重な存在です。困ったときに的確なアドバイスをくれる先輩に、何度も助けられた経験のある看護師がほとんどでしょう。
初めて遭遇する処置にオロオロしたり、医師とのコミュニケーションに緊張したりと、新人看護師にはどうしたらよいのかわからず、困ってしまう場面がよくあります。ピンチの時に助けてくれる先輩看護師の存在は、心の支えとなるのです。
ドクターの言っていることがわからない
新人看護師にとって、医師との会話はときに難解なものです。専門用語や略語が飛び交い、理解に苦労することも多いのです。医師が急いでいる場面や、早口で指示を出されたときは、聞き返すタイミングを逃して困惑することも少なくありません。
聞いた言葉をそのままメモして、先輩看護師にこっそりと質問する新人看護師も多いです。経験を積むにつれて医師の言葉を理解する力は向上していきます。
勤務中にどのように動いてよいかわからない
新人看護師は、勤務中の立ち振る舞いに戸惑うことがあります。忙しく動き回る先輩たちの中で、自分が何をすべきなのかわからなくなるのです。
他にも以下のような場面で、オロオロしてしまうことがあります。
- 受け持ちではない患者さまに声をかけられて、誰に報告すべきかわからない
- ナースコールや電話をとるのが怖い
- 物品が置いてある場所がわからない
不安を感じることも多いですが、これは誰もが経験する過程です。わからないことをひとつずつクリアしていくことで少しずつ慣れていくのです。
病院内で迷子になる
大きな病院では、患者さまを検査室まで送ったり、薬剤部に内服薬や点滴薬を取りに行ったりと、勤務中に広い院内を移動することがよくあります。病棟に配属されたばかりの新人看護師は、慣れない環境の中で、目的地にたどり着けずに困惑することも少なくありません。
先輩や他のスタッフに道を尋ねる勇気が出ず、迷子になったまましばらく病棟に戻ってこない新人看護師もいます。病院の構造を覚えるには時間がかかりますが、必ず慣れていきます。
看護師あるある:恋愛編
医療ドラマでみるような、医師と看護師の華々しい恋愛をイメージされやすい看護師ですが、ここではリアルな看護師の恋愛「あるある」をご紹介します。
医師とは意外と恋愛しない
ドラマなどをみていると、看護師と医師の恋愛が多いと思われがちです。しかし、実際には医師との恋愛はそれほど一般的ではありません。「プライベートと仕事とを分けたい」と考え、医師以外の方との恋愛を希望する看護師も多くいます。
ただし、医師との恋愛が全くないわけではありません。学生時代や勤務を通して出会い、医師と結婚する看護師もいます。
そもそも忙しくて恋愛できない
仕事の忙しさゆえに恋愛する余裕のない看護師も多いです。不規則な勤務体制や、責任の重さから、プライベートな時間の確保が難しいためです。
なかには「スキルアップのための勉強で忙しい」という方もいます。仕事を優先し、恋愛は後回しになっている看護師も少なくないようです。
「看護師」であることを伝えると好印象をもたれる
看護師は「白衣の天使」と呼ばれ、患者さまの心身のケアを行うことから、「優しい」「献身的」といったイメージをもたれることが多い職業です。
そのため、合コンや婚活アプリなどで、看護師であることを伝えると、好印象を持たれることが多くあります。
しかし、看護師は生命維持を左右するような場面に立ち合い、患者さまのセルフケア能力を引き出すような仕事をしているため、優しさとともに「厳しさ」や「たくましさ」が育ちます。
そういった背景から、自分にも他人にも厳しい看護師が多いため、お付き合いをする異性から理想と現実のギャップに驚かれることも多いようです。
まとめ
この記事では、看護師のさまざまな「あるある」エピソードを紹介しました。現役看護師の方や、看護師として働いた経験のある方なら、共感できるものもあったのではないでしょうか。
日々の業務の多さや責任の重さに負担を感じ、疲れてしまったときは、クスッと笑ってしまうような「看護師あるある」を思い出し、力を抜いてみてくださいね。
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