新卒で内科看護師になるための志望理由とは?例文や書き方の5つのコツ
新卒で内科看護師として働くことを考えている方にとって、志望理由をどう書けば良いのか悩むことは多いでしょう。
「自分の強みをどう伝えればいいか」「どのような志望理由だと、採用担当者に好印象を持ってもらえるか」など、不安は尽きないものです。
この記事では、内科看護師を目指す新卒の方が志望理由をしっかりと準備できるよう、具体的な書き方のコツや例文などを紹介します。この記事を読んで、自信を持って内科看護師に挑戦してみましょう。
内科看護師の特徴や仕事内容
まずは、内科看護師の方の特徴や仕事内容を以下のポイントに沿って解説します。
- 内科外来の仕事
- 内科病棟の仕事
- 内科リニックの仕事
- 内科と外科との違い
それぞれをくわしくみていきましょう。
内科外来の仕事
来院した患者さまの診察をサポートすることが、内科看護師のおもな仕事です。
たとえば、患者さまの血圧や体温を測ったり、医師の診察を介助したりします。ほかにも、患者さまの病状や悩みなどをよく聞いて、医師に必要な情報を伝えられるようにします。
患者さまが安心して診察を受けられるように優しく声をかけたり、わかりやすく説明したりすることも大事な役割です。
内科病棟の仕事
内科病棟の仕事は、患者さまの入院生活を支えたり、治療がスムーズに進むようにサポートしたりすることです。
患者さまに体調を確認したり、全身の状態を観察したりして異常の早期発見に努めます。
「何か不安なことはありませんか?」「入院生活で困っていることはありませんか?」など患者さまの気持ちに寄り添い、安心して過ごせるよう接することも大切です。
内科クリニックの仕事
内科クリニックでは、医師の診察がスムーズに進むようにサポートすることが内科看護師のおもな仕事内容です。
具体的には、問診で患者さまが来院した理由や症状などを確認し、医師の指示に従って注射や採血などをおこないます。
内科クリニックによっては、看護師の方が機材の消毒や電話の対応をする場合もあります。
内科と外科との違い
内科看護師の方は、おもに薬物療法や生活習慣の指導を通じて、患者さまの症状を管理し、病気が回復するように支援します。内科の患者さまは長期的なケアを必要とすることが多く、患者さまとのコミュニケーションが重要です。
一方で、外科看護師の方は手術を受ける患者さまの術前・術後ケアが中心で、迅速な対応や処置が求められます。手術の準備や経過観察、合併症の早期発見などスピードと判断力が求められる場面が多いのが特徴です。
新卒で内科看護師になるための志望理由の例文【目的別】
次に、新卒で内科看護師に就職する志望理由について紹介します。
- 患者さまとのコミュニケーションに重点をおいてケアしたい
- 専門性を磨いてキャリアアップしたい
- アセスメント力を向上させたい
採用試験を受ける際や履歴書を書く際に、ぜひ参考にしてください。
患者さまとのコミュニケーションに重点をおいてケアしたい
<例文> 私は内科看護師として、患者さまとのコミュニケーションを大切にしたいと考えています。内科では、長い期間にわたって治療を続ける患者さまも多く、信頼関係を築くことが重要です。患者さまの不安を取り除くためには、しっかり話を聞き、優しく声をかけることが必要です。また、安心して治療に取り組めるように、わかりやすく説明することも心がけていきたいと考えています。患者さまがいつでも相談できるような存在になり、一緒に治療を伴走していきたいと思っています。ぜひ、よろしくお願いいたします。 |
専門性を磨いてキャリアアップしたい
<例文> 私は内科看護師として、専門性を高めてキャリアアップしたいと考えています。内科ではさまざまな病気を診るため、幅広い知識とスキルが必要です。新卒として内科で働くことで、多くの経験を積み、患者さまにより良いケアを提供したいと考えています。さらに、専門性を磨くことで、将来はより高度なケアができる看護師や後輩を指導できる立場にもなることが目標です。内科での経験を通して、成長を続けていくことに挑戦したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 |
アセスメント力を向上させたい
<例文> 私は内科看護師として働きながら、患者さまの状態を正確に見極めるアセスメント力を高めたいと考えています。内科では、患者さまの体調の小さな変化に気づくことが大切です。例えば、患者さまの顔色や呼吸の様子、ちょっとした仕草から体調の変化を感じ取ることが求められます。私は患者さまの健康状態をしっかりと観察し、異変があれば早めに対応できるように、アセスメント力を向上させたいと思います。内科で働くことで、さまざまなケースに対応できる力を身につけ、患者さまが安心して治療を受けられるように支えていきたいです。 |
新卒で内科看護師になるための志望理由の例文【診療科目】
次に、新卒で内科看護師になるための志望理由を、より細かい診療科目にわけて解説します。
- 消化器内科の志望理由例
- 糖尿病内科の志望理由例
- 循環器内科の志望理由例
それぞれを詳しくみていきましょう。
消化器内科の志望理由例
<例文> 私は消化器内科で働きたいと考えています。消化器内科ではさまざまな疾患が患者さまの日常生活に影響を与えることがあります。私は、そんな患者さまに寄り添い、少しでも安心してもらえるようにサポートしたいです。また、食事のとり方や生活習慣を改善することが病状の回復につながることも多いので、患者さまと一緒に健康的な生活を目指していきたいと思います。消化器内科で多くの知識と経験を積み、患者さまが笑顔で日常生活を送れるように手助けしていきたいと考えています。 |
糖尿病内科の志望理由例
<例文> 私は糖尿病内科で働きたいと考えています。糖尿病の患者さまが健康な生活を送るためには、生活の中で気をつけることが多くサポートが必要です。私は、患者さまと一緒に生活習慣を見直し、健康な身体を保てるように支えていきたいと思っています。また、糖尿病は治療に長い時間がかかることが多いため、患者さまが不安に感じないように、寄り添いながら、いつでも相談に乗れる存在でありたいと考えています。患者さまが安心して治療を続けられるようにサポートできる看護師になれるように取り組みます。どうぞよろしくお願いいたします。 |
循環器内科の志望理由例
<例文> 循環器内科は、心臓や血管の病気を治療するところで、患者さまは命にかかわるかもしれないという不安を感じやすい病棟です。その中で、安心して治療に臨めるように技術だけではなく精神面もサポートしたいと思っています。また、緊急の対応が必要なときでも冷静に行動して、その対応を振り返りながらスキルを高めていきたいです。循環器内科での経験を通じて、患者さまの体調の変化にいち早く気づき、適切なケアを提供できるようになりたいと考えています。 |
新卒で内科看護師になるための志望理由の書き方・コツ5つ
ここでは、新卒で内科看護師を目指す方が押さえたい志望理由の書き方やコツを紹介します。
- 内科看護師のやりがいを感じるポイントを書く
- 応募先の理念や経営方針を調べる
- 就職した後で貢献できるポイントを伝える
- 今後のキャリアプランや目標を明らかにする
- ネガティブな理由もポジティブな表現に変える
それぞれを知って、採用担当者があなたを魅力的な応募者と感じられるような志望理由を書きましょう。
内科看護師のやりがいを感じるポイントを書く
内科看護師として働く際のやりがいは、患者さまの入院生活を支えながら、治療の経過を長期的に見守ることができる点です。
慢性疾患を持つ患者さまが多い内科では、医師と連携しながら、日々の健康管理や生活指導をおこない、少しずつ健康状態が改善していく様子を見届けられます。患者さまの治療に深くかかわり、少しずつ良くなっていく姿を見ると、自分のサポートが役に立ったと実感できます。
そのため「やりがいを感じるケアをしたい」「患者さまに貢献したい」といったポイントで書くと、採用担当者に思いが伝わる志望理由になるでしょう。
応募先の理念や経営方針を調べる
内科看護師として就職する際には、応募する病院やクリニックの理念や経営方針をよく調べておくことが大切です。
病院ごとに大切にしていることが違うため、それに共感していることを志望理由で伝えると、採用担当者に好印象を与えられます。
たとえば「患者さま一人ひとりを大切にするケア」を理念としている病院のケースを考えてみましょう。「貴院の理念にあるように患者さまとしっかり向き合い、安心感を与えられる看護師になりたい」と伝えると、応募先と自分の考えが一致していることを示せます。
また、経営方針を理解することで、自身が病院にどう貢献できるかを考える助けになります。
病院でどのように活躍できるかを具体的に伝えることで、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるでしょう。
就職した後で貢献できるポイントを伝える
内科看護師として就職した後、どのように病院に貢献できるかを伝えることは不可欠です。
たとえば「患者さまに元気で明るく接することで、配属先の病棟の雰囲気を明るくしたい」といった新卒看護師ならではの貢献ポイントを考えることが重要です。
こうした姿勢を見せることで、採用担当者に対して「この人なら長く活躍できそうだ」と思ってもらえます。看護学生での経験や努力してきたことを具体的に伝え、病院やチームの一員としてどのような力を発揮できるかをしっかりとアピールしましょう。
今後のキャリアプランや目標を明らかにする
看護師としての志望理由を書くときには、今後のキャリアプランや目標をはっきり伝えることが大切です。
たとえば「内科看護師として、患者さんの体調の変化に気づく力を磨きたい」「専門的な知識を深め、いずれは専門看護師として活躍したい」など、自分がどのように成長していきたいかをくわしく伝えましょう。
また「将来的には後輩の指導に携わり、チーム全体のスキル向上に貢献したい」といった長期的な目標を持っていることもアピールポイントになります。
あなたが「どれだけの熱意を持っているのか」「成長したいと考えているのか」などを採用担当者は知りたいと思っています。自身の将来の姿をしっかり考え、目標に向けて努力する姿勢を示すことで、採用担当者に好印象を与えられます。
ネガティブな理由もポジティブな表現に変える
志望理由を書くときに、ネガティブな理由をそのまま伝えるのは避けてください。
たとえば「夜勤がきついから外来勤務を希望する」「心電図が苦手だから、整形外科を希望する」といった理由は、マイナスな印象に感じ取られます。
そこで「外来で患者さまとじっくりかかわり、コミュニケーション能力を活かしたい」「整形外科で患者さまとリハビリテーションに取り組んで、回復をサポートしたい」などポジティブな表現に変えることで、前向きな姿勢を伝えられます。
また「苦手なことに挑戦したくない」ではなく「自分の得意な分野で患者さんに貢献したい」と伝えることで、意欲的な印象を与えられるでしょう。
関連記事:病院の看護師が志望動機を考える10個のポイント!例文つきで解説
新卒で内科看護師になるメリット・デメリット
ここでは、新卒で内科看護師になるメリットとデメリットをそれぞれ解説します。就職したあとで後悔しないように、いずれのポイントも把握しておきましょう。
新卒で内科看護師になるメリット
新卒で内科看護師になるメリットは次のとおりです。
- さまざまな症例や疾患を学ぶことができる
- 患者さまと長くかかわるためじっくりケアできる
- コミュニケーション能力が身につきやすい
患者さまと長くかかわることが多く、一人ひとりの体調の変化をしっかりと見守りながらケアをするため、患者さまとの信頼関係が築きやすいです。
さらに、内科での経験は、将来的にほかの分野で働くときにも役立つため、キャリアを広げるための基礎をしっかり作ることができるのもメリットです。
新卒で内科看護師になるデメリット
新卒で内科看護師になるデメリットは次のとおりです。
- 検査の説明をする機会が多い
- 治療やケアの効果が見えにくい
- 外科的な医療処置のスキルが身につきにくい
ときには、体調を崩す患者さまに直面して、精神的な負担を感じることがあります。
これらの困難を乗り越えて患者さまにしっかりと向き合うことで看護師としての成長につながります。
まとめ
新卒で内科看護師を目指す際は、志望理由を通じて「患者さまに寄り添ったケアをしたい」「専門性を高めて成長したい」といった思いを伝えることが重要です。
内科看護師の方の仕事内容ややりがいを理解し、応募先の理念や方針に共感していることを志望理由に盛り込みましょう。具体的なエピソードや将来のキャリアプランを示すことで、採用担当者に熱意が伝わりやすくなります。
自分らしい志望理由を作成し、内科看護師としての第一歩を踏み出しましょう。
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