看護師が面接に落ちるフラグはある?面接に落ちる理由10選と対策を紹介
「看護師転職の面接に落ちるフラグってあるの?」「訪問看護ステーションの転職で、面接落ちたのかな?」などと悩む方は多いかもしれません。
看護師は人手不足が続いています。ですが、日本看護協会の調査によると、2021年訪問看護ステーションの有効求人倍率は3.22倍と売り手市場が続いている現状です。それでも、転職の面接で不採用となるケースはあります。
そのため、合否結果の連絡が来るまでは、そわそわして落ち着かないことでしょう。
面接の入室から退室までの様子、服装や身だしなみ、言動などすべてが合否の判断材料となります。どの場面で合否が判断されるのか気になる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、看護師の転職面接に落ちるフラグや理由、対策を紹介します。フラグや対策を知り、看護師転職の面接を成功させましょう。
看護師転職の面接に落ちるフラグはある?
看護師転職の面接に落ちるフラグで、確実なものはないといえます。
なぜなら、面接の合否は面接の場だけではなく、スキルや経験、ほかの看護師の方の状況など総合的に判断されるためです。
具体的には「質問に答えられず黙ってしまったが、スキルが豊富であり採用」となったケースや「採用担当者の反応はよかったが、ほかの応募者のスキルが高く不採用」となったケースなどがあります。
「面接に落ちるフラグがあったのでは?」と合否の結果が届くまで不安な気持ちでしょう。まずは、落ち着いて結果を待つことが大切です。
看護師転職の面接に落ちる理由10選
ある調査によると「転職経験者の83.1%が面接で落ちた経験がある」と回答しています。
面接に落ちるフラグで確実なものはないと考えられますが、落ちる理由によくあげられるものがあります。ここでは、看護師転職の面接に落ちる理由を10個に厳選し紹介します。
1.基本的なマナーが守れない
基本的なマナーが守れない場合は、面接に落ちるといわれます。
看護師は、さまざまな人とかかわり業務をおこないます。訪問看護ステーションであれば、利用者さまやご家族、ほかの医療スタッフとかかわります。ときには、行政機関ともかかわる機会があるでしょう。
時間を守ったり、言葉遣いに気をつけたりなど基本的なマナーを守られなければ、相手を不快な気持ちにさせます。業務を円滑に進められません。
そのため、採用担当者に「基本的なマナーを守れなさそうだ」と判断されると面接に落ちる恐れがあります。
2.服装に清潔感がない
服装の清潔感も面接の合否に大きくかかわります。
その理由は、看護師の業務では、清潔さが求められるためです。たとえば、訪問看護ステーションの場合、看護師に清潔感がなければ、利用者さまは「自宅に入れたくない」と考えることもあります。採血や点滴など、特に清潔な操作が求められる場面では「本当にきれいなの?」と不安に感じさせます。
看護師には清潔さを求められる場面が多々あります。そのため、ユニフォームはアイロンがけをしてシワを伸ばしたり、汚れやホコリを取ったりなどして清潔感を保ちましょう。
3.コミュニケーションを取りにくい
コミュニケーション能力は、看護師の業務で欠かせません。
面接の質問に適切に答えられなかったり、ズレた回答をしたりする場合は、採用担当者が応募者を正確に判断できません。マイナスの印象を与えるでしょう。
面接の場で緊張して、スムーズに答えられないことはよくあります。気持ちを落ち着かせて乗り切りましょう。よくある質問は、ある程度決まっているため、回答を準備するのを忘れないでください。
4.転職理由がネガティブである
転職理由がネガティブな理由ばかりであれば、合格を勝ち取ることが難しいでしょう。
厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果」によると「人間関係」や「超過勤務の多さ」は退職する理由の上位です。
しかし、転職する理由を聞かれたときに「前の職場は残業が多すぎたから」「給料が安かったから」「人間関係が悪かったから」などの理由を、そのまま回答してしまうのは避けましょう。採用担当者は、同じ理由で退職するかもしれないと感じる恐れがあります。
さまざまな理由があるかもしれませんが、転職理由は可能な限りポジティブな表現に変えてください。
5.仕事に対する熱意や意欲が低い
看護師転職の面接で、仕事に対する熱意や意欲の高さをアピールすることは大切です。
仕事を選んだ理由が「訪問看護ステーションが自宅から近い」「福利厚生が充実している」などであれば、不採用となるかもしれません。
採用されたら何がしたいのか、どのような目標があるのかを詳細に整理してください。「訪問看護ステーションで〇〇をしたい」と回答ができれば、採用担当者に好印象を与えるでしょう。
6.自己主張が強すぎる
面接は自分自身をアピールする場であり、ある程度の自己主張は大切です。
しかし、自己主張が強すぎれば「自慢ばかり」「協調性がない」と判断され採用担当者に不快な印象を与えます。
自分自身をアピールしつつ、謙虚な気持ちを忘れないでください。
7.要求や希望条件が多すぎる
要求や希望条件が多すぎることも、良い印象を与えないでしょう。たとえば、以下のようなことです。
- 給料は〇〇万円以上
- オンコールの対応はできない
- 残業は〇〇時間以内
- 配属先は〇〇しか受け入れられない
同じようなスキルや経験を持った看護師が同時に応募する場合は、柔軟に勤務ができる方を採用したいと考えます。そのため、要求や希望条件は最低限にしましょう。
8.求める人物像と一致しない
求める人物像に一致しなければ、転職に成功できないでしょう。
具体的には「訪問看護ステーションでの経験が、3年以上必要なのに未経験」「循環器経験がある方を募集しているのに、循環器経験がない」などの場合です。
訪問看護ステーションが求める人物像は公式ホームページや求人サイトに掲載されています。自分自身の経験やスキル、役割が一致するか確認しましょう。
9.そもそも採用人数が少ない
採用人数が少なければ、面接に落ちる可能性が高まるでしょう。
訪問看護ステーションは、採用人数が少ない求人が多いです。実際に、厚生労働省の調査では「訪問看護ステーションの看護職員(常勤換算)が5人未満の事業所は全体の約62%である」とされています。そのため、豊富な経験や専門的なスキルがあっても、採用人数が少なければ面接に合格するには難しいです。
10.人気の病院や訪問看護ステーションに応募している
人気の病院や訪問看護ステーションであれば、応募者が殺到していることも少なくありません。
採用人数に対して、応募者が多ければその分面接で落ちる恐れがあります。看護師は売り手市場が続いているため、転職を諦めずに応募先を探し続けましょう。
看護師転職の面接で成功するための4つの対策
看護師転職の面接で成功するためには、以下4つの対策が重要です。
- 面接のマナーをしっかり守る
- 清潔感のある服装を心掛ける
- 応募先をよく調べておく
- よくある質問や逆質問への回答を準備しておく
それぞれの対策を実施することで転職の成功につながります。具体的に紹介するため参考にしてください。
面接のマナーをしっかり守る
看護師転職の面接で成功するためには、面接のマナーをしっかり守ることが大切です。具体的には以下のマナーです。
- 面接の時間を守る
- 適切な言葉遣い
- TPOに適した服装と身だしなみ
社会人として最低限のマナーは守りましょう。マナーを守ることが転職の成功につながる第一歩といえます。
清潔感のある服装を心掛ける
看護師の業務において清潔感は欠かせません。そのため、面接では清潔感のある服装で臨むことが大切です。
具体的に「どのような服装であれば、清潔感がある印象を与えられるか」など不安に感じる方は、下記のページを参考にしてください。
応募先をよく調べておく
看護師転職の面接に落ちない対策のひとつに「応募先をよく調べておく」ことがあります。
必ず理念や事業内容など調べたうえで面接に臨んでください。応募先をよく知っていると、自己PRや志望動機がより具体的となり、採用担当者に熱意や就労意欲が伝わります。好印象を与えるでしょう。
よくある質問や逆質問への回答を準備しておく
よく聞かれる質問はある程度決まっています。また、逆質問を求められる場面も多いでしょう。これらに適切に回答すると、面接がスムーズに進み、転職成功につながります。
具体的にどのように回答すればいいのかわからない方は、下記のページを参考にしてください。
看護師転職の面接に落ちるフラグにとらわれず、面接結果を待ちましょう。
看護師転職の面接に落ちる、確かなフラグはないといえます。
しかし、基本的なマナーを守れない、コミュニケーションが取りにくいなど面接に落ちる原因によくあげられる理由はあります。そのため、面接のマナーを守り、応募先をよく調べるなど面接で落ちないための対策は欠かせません。
参考サイト・文献
2021年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」 結果|公益財団法人 日本看護協会
看護師の面接に落ちる11つの理由!落ちる原因と回数をアンケート調査|株式会社peko
看護職員就業状況等実態調査結果|厚生労働省
介護・障害福祉サービス等と医療との連携の在り方について|厚生労働省
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