在宅医療の現場で大切にしている“対話”と“支えあい”~慶生会訪問看護ステーション大今里サテライト 松原さんにインタビュー~

社会福祉法人慶生会が運営する「慶生会訪問看護ステーション大今里サテライト」。今回は、作業療法士として訪問看護・訪問リハビリの現場を経験し、現在は次長代理として複数事業所のマネジメントを担う松原さんにお話を伺いました。
大阪・沖縄・海外・中国での自費リハビリ事業など、多彩なキャリアを経てたどり着いた在宅医療の現場で、松原さんが大切にしているのは「対話」と「支えあい」の文化。職種を超えて自然につながるチームの雰囲気や、未経験からでも安心して成長できる環境、在宅だからこそ感じられるやりがいについて、語っていただきます。
【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】
老舗社会福祉法人が運営する訪問看護ステーション。多職種スタッフとの連携可・残業少なめ、ママさんナース活躍中、ワークライフバランス良しの職場です。
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
多彩な経験が今につながる、松原さんのキャリア
―今までの経歴を教えてください。
松原さんは、作業療法士としてキャリアをスタートさせました。現在は次長代理として、訪問看護4事業所、訪問リハビリ1事業所、訪問鍼灸1事業所のマネジメントを担っています。その歩みは一つの場所にとどまらず、さまざまな経験を積み重ねてきたものでした。
「もともとは作業療法士(OT)として働いていました。大阪出身なんですが、一度は大阪を離れて、独り暮らしをしてみたくて沖縄に行ったんです。どうせなら遠くで独り暮らししたいと思って」
沖縄での生活を経験した後、大阪へ戻ることを決めた松原さん。そのタイミングで、訪問看護の世界との出会いがありました。
「沖縄で働いているとき、訪問看護の所長をしている方に会って。僕が大阪に戻る時期、ちょうどその方も大阪に行くタイミングだったんです。それがきっかけで、訪問看護に関わるようになりました」
その後、リハビリ分野で海外事業にも取り組んでいる法人があると知り、現職でもある慶生会へ入職。訪問看護の現場を経験したのち、中国でのリハビリサービスにも携わります。
―中国ではどんな業務をされていましたか。
「中国では、自費でリハビリのサービス提供をしていました。整形疾患や術後、脳卒中の方、アスリートの方など、対象は本当に幅広かったですね。ただ、その頃はコロナ禍でロックダウンもありました。大変な状況ではありましたが、今振り返ると、自分にとっては大きな経験だったと思います」
2022年には日本へ戻り、訪問リハビリ部門へ異動。2025年からは次長代理として、新たな役割に挑戦しています。
「今回は初めての体験ばかりです。正直、経験したことのないことも多いですが、“やったことのないことをやってみたい”と思って、この立場を引き受けました」
“めちゃくちゃ仲がいい”大今里サテライトの空気感
―慶生会訪問看護ステーション大今里サテライトはどんな雰囲気ですか。
「うちの事業所の特徴は、一言で言うとめちゃくちゃ仲がいいところですね!僕は以前“看護師さんってちょっと怖そう”というイメージを持っていたんですけど、実際はみんな本当に優しいです」
20代から50代まで幅広い年代のスタッフが在籍し、年齢や職種に関係なく、フラットに話せる関係性が築かれています。
「年代が違っても、上下関係が強い感じはなくて、自然に話せる雰囲気がありますね」
事業所のあるフロアには、訪問看護だけでなくヘルパーやケアマネジャーも在籍しています。
「同じフロアにいるので “ちょっとこれ相談していい?”と、すぐにできるんです。その場で話して、そのまま問題解決できることも多いですね。“こんなことをやってみたい”という声が上がったときも、否定されることはほぼありません。どうしたらできるかなって、みんなで考えて話し合えるので結果的に、利用者さんへ良いケアとして還元できているのではないかと思います」
現在、慶生会訪問看護ステーション大今里ではスタッフ約20名が在籍。週1回は全員でミーティングを行い、進捗確認やオンコール体制についても事前に話し合っています。

多職種で支える在宅医療と、成長を後押しする仕組み
―在宅医療についてどのように考えていますか。
「在宅医療では、専門職それぞれの視点を活かしながらも、偏った考え方にならないことが大切です。専門職の視点は大事ですが、多職種で連携することで、より良い支援につながると思っています」
―教育体制はどんな特徴がありますか。
病院勤務から訪問看護へチャレンジするスタッフも多く、慶生会訪問看護ステーション大今里では教育・サポート体制にも力を入れているそうです。
「4月入職の方には、新入職プログラムとして約2か月の研修があります。法人理念の共有から、論理的思考、社会人のマナーなど総論から始めます。自立支援制度や、認知症ケアなど、現場で実践する内容も取り入れ、基礎から学んでもらいます」
同行訪問も段階的に行い、オンコール対応についてもいきなり一人で任せることはありません。
「新人訪問看護師さんには、まず数か月間はサブという形でオンコールに入ってもらいます。徐々に業務に慣れてもらえるよう2名体制にして、無理のないペースにしています」
また、毎月スタッフと管理者で面談をしているそうです。面談を通して、スタッフ一人ひとりの成長を後押ししています。
「悩んで相談しにくい、ということがないようにしています。法人全体での交流や同期のつながりがあるのも心強いですね」
多職種連携を進めるうえで、松原さんが大切にしているのは“対話”です。
「プロとして自分の考えを伝えることと、相手の立場になって考えること。その両方を大事にしています」
人を支え、人に支えられる慶生会という組織
― 訪問看護について、どんなところにやりがいを感じていますか。
「利用者さんの生活の場に入り、その人らしい暮らしを支えていけるところですね。在宅だからこそ見える景色があって、その積み重ねがやりがいにつながっていると感じています。病院で培ってきたアセスメント力や対応力は、訪問看護の現場でもしっかり活きています。ただ、それをそのまま当てはめるのではなく、“この人の生活に合っているかどうか”を考える視点が加わるのが、在宅ならではだと思います」
― 慶生会として、大切にしている考え方について教えてください。
「慶生会が大切にしているのは、“人を支え、育て合う”という考え方です。労働集約型の仕事だからこそ、人を大切にして、支え合いながら成長していくことをとても重視しています」
さらに、慶生会では法人内で訪問看護以外の事業も多く展開されています。
訪問看護に限らず、保育園や高齢者施設、便利屋事業など、年齢を問わず地域全体を支えるいろいろな取り組みを行っています。地域の方だけでなく、働くスタッフも含めて支えていきたい、という想いがあります。
― 働き続けやすさという点では、どのように感じていますか。
「働いていると、ライフスタイルが変わることってありますよね。そういうときに、法人内で異動できる選択肢があるのは、長く働き続けやすい理由の一つだと思っています」
― そうした想いは、日々の現場にも表れているのでしょうか。
「表れていると思います。本部長がこまめに連絡をくれたり、エリアが違う次長代理同士でも、1日に何度も電話で話したりしています。多いときは5回くらい電話しているんじゃないかな。困ったときは、すぐ電話して“一緒に考えよう”という文化ですね」
松原さんは、一人で抱え込まないことを、とても大切にしていると話します。
“自分はここまで頑張れる”っていう力を全部出し切らなくてもいいと思っていて、せいぜい3割くらいでいいんじゃないか、もっと周りを頼っていいんじゃないか、という話はよくしていますね」
訪問看護への一歩を迷う看護師さんへ
最後に、病院勤務から在宅への転職を迷っている看護師さんへ、松原さんからのメッセージです。
「利用者さんにエキスパートとして関われること、育成を大事にしているところが、うちの特徴だと思っています。在宅はハードルが高いと思われがちですが、実際に現場を見てもらうと印象が変わることも多いんですよね。
まずは話を聞くだけでもいいですし、同行訪問で雰囲気を見るだけでも大丈夫なので、気軽に来てもらえたらうれしいです」
訪問看護をまずは見てみたいという方は、同行訪問やカジュアル面接にも応じています。

インタビュアーより
取材を通して印象的だったのは、松原さんが何度も口にされていた「一緒に」という言葉でした。
次長代理というマネジメントする立場にありながらも、数字や役割だけで人を見るのではなく、「今、現場で何が起きているのか」「その人はどんな気持ちで働いているのか」に目を向け続けている姿勢が、言葉の端々から伝わってきます。
“めちゃくちゃ仲がいい”と語られていた慶生会訪問看護ステーション大今里サテライトの雰囲気は、決して偶然できたものではなく、日々の小さな対話の積み重ねによって育まれてきたものなのだと感じました。
事業所概要
事業所名:慶生会訪問看護ステーション大今里サテライト
所在地:大阪府大阪市東成区大今里南1丁目1-21
事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/13791
老舗社会福祉法人が運営する訪問看護ステーション。多職種スタッフとの連携可・残業少なめ、ママさんナース活躍中、ワークライフバランス良しの職場です。
事業所名
雇用形態
給与
就業場所
老舗社会福祉法人が運営する訪問看護ステーション。多職種スタッフとの連携可・残業少なめ、ママさんナース活躍中、ワークライフバランス良しの職場です。
事業所名
雇用形態
給与
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NsPace Careerナビ 編集部 「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。
