社会人経験を経て35歳で看護師資格取得。臨床2年目で訪問看護師に!!【訪問看護転職事例】
S.K さん(37歳、正看護師)
総合大学を卒業後に一般企業での社会人経験を経て35歳で看護師資格を取得。がん専門病院で1年間の病棟経験を積んだ後、学生時から興味のあった訪問看護の道へ進む。
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※この記事はNsPace Careerの運営会社である在宅医療支援機構の人材紹介サービスを利用して転職した方のインタビューになります。
転職前の訪問看護のイメージって?
S.K さん
私は社会人経験を経て看護師になったのですが、看護師になる以前から在宅・訪問看護を希望していた訳ではなく、「看護師」といった職業に対する漠然としたイメージとして、「ひとりひとりの患者さんにしっかりと向き合った看護をしたい!」といった想いを持っている程度でした。
看護学校に進学した後の在宅実習で、ALSで気管切開もされているご利用者が、ご自宅でのびのびと暮らされている様子を目にしたことがとても衝撃的でした。
また、ご本人だけではなく、ご家族も訪問看護師が入ることで安心をされている様子がよく伝わり、「自分もこんな看護(働き方)がしたいな」と感じたことが、訪問看護を希望するようになったキッカケだと思います。
訪問看護に転職をしようと思ったキッカケは?
S.Kさん
看護師資格を取得した時には「将来は訪問看護を」と決めていたのですが、「まずは病院で経験を積む必要がある」と考えてがん専門病院に入職をしました。
ただ、実際に病棟で働き始めてから、自宅から病院まで片道1時間ほどかけて通勤していたこともあり、想像以上に体力的に厳しいな…と感じて、予定していたよりも早い段階での転職を検討するようになりました。
また、病棟看護師として働く中で、(業務量的に仕方がないことではあるのですが…)退院後の生活面に関してはソーシャルワーカーさんに丸投げ状態で、「ご自宅での暮らしぶり」や「ご家族のこと」を、まるで把握していない状態で看護をしていかざるをえない点に違和感を持っていました。
訪問看護への転職時に不安はありましたか?
S.Kさん
病棟経験1年、臨床2年目のタイミングでの転職ですので、自分の技術・経験・知識といった点での不安感は大きかったです。
その点については、転職時に病棟でも言われましたし、転職後、実際に訪問の現場に出るようになった後も病棟での経験の大切さを改めて感じました。
ただ、訪問看護について情報収集をする中で、自分と同じような経験年数で在宅へ転職をされる方や、中には新卒で訪問看護師を選ぶ方がいることを知り、自分が希望する領域が在宅なのであれば、早い段階で在宅に飛び込んだ方が良いだろうと踏み切りました。
訪問看護への転職活動はどのように?
S.Kさん
訪問看護への転職を検討しはじめた早い段階で、インターネットで偶然みつけた在宅医療支援機構さんに相談をしたのですが、その時はまだ、すぐすぐでの転職は考えていなかったことや、ご面談時に「できれば3年間は病棟で経験を」といった案内もあり、具体的な転職活動には進めませんでした。
その後紆余曲折あり、転職活動を進める段になった際、他の大手人材紹介会社も利用して、そちらのご紹介でも訪問看護ステーションの内定を頂きました。
ただ、その訪問看護ステーションで良いのか決めかねていた際に、紹介会社の方から繰り返し何度も電話があり、「早く決めてください」といったプレッシャーが強かったことに不安がありました…。
それからは以前から相談をしていた在宅医療支援機構さん一本に絞った形で転職活動を進めていった形です。
在宅医療支援機構での転職は(率直に!)どうでしたか?
S.Kさん
良いなと思った点がいくつかあります。
1)
転職先を選ぶ際に、「人間関係」「相談できる環境か」といった点が一番不安だったので、面接前に現場見学ができた点は有り難かったです。
2)
ご連絡のやり取りが『LINE』だった点も、気軽に相談ができて良かったです。
他の紹介会社の場合、繰り返し何度も電話がかかってくることがストレスでしたので…(汗)。
3)
現場経験のある訪問看護師さんにも相談ができた点が良かったです。
私の時は緩和ケアの認定看護師さんにご相談をしたのですが、在宅の現場での働き方のことや、どのような勉強が必要か、といったお話が聴けた点はとても参考になりました。
4)
私の職務系経歴書と推薦文を作成して頂いたのですが、作成したそちらの書類を私本人にも共有して頂けた点が驚きでした。
自分自身のキャリア・パーソナリティについて、第三者目線で振り返る機会は中々なかったので、転職といった人生の転機において「自分はこのように見られているのか」と知ることができた点は良かったと思います。
転職した職場はどうですか?
S.Kさん
自分が希望していた通り、周りに相談のできる、風通しの良い職場だと思います。
所長さんとプリセプターのお2人に相談ができる点や、自分の経験・スキルを考慮しつつ、同行訪問の期間や訪問先のご利用者について考えて頂いているので、安心して仕事に慣れていくことができました。
例えば、私の前職では「おむつ交換」をする機会がほとんど無かったのですが、こちらで働き始めてから、所長さん達の同行を重ねつつ覚えていくことができました。
他には、いくつもの病院・施設を持つ、医療法人運営の訪問看護ステーションとしてのメリットも感じています。
訪問看護での現場教育だけではなく、他のグループ機関でおこなう「認知症ケア」「感染管理」「フィジカルアセスメント」…等々といった、様々な研修に参加することも可能です。
あとは、ICT化を進めていますので、例えば、現場での判断で悩んだ際に、支給されたiPadで画像を共有しながら指示をもらうことができる点も心強く感じています。
訪問看護への転職を考えている人へのメッセージ
S.Kさん
私のように、社会人経験を経て看護師という道を選んだ方は特に、皆さんそれぞれが看護師という道を選んだ「想い」を持っているのではないかと思います。
実際に看護の現場に出るようになり、忙しい現場で働く中でも、その「想い」を諦めるなく、自分が思い描いた看護師像に近づく努力は続けた方が、後悔は少ないのかなと、私は感じています。
「様々な経験を積んでからでないと難しい」とよく言われる訪問看護なのですが、しっかりと教育・サポートをしてもらえる環境の職場であれば、私のように臨床経験が短い人でも、少しずつ現場に慣れていくことができます。
在宅に「想い」を持つ方には是非、怖がらずに一歩踏み出してもらいたです!
まとめ:転職先選びのポイント
- 管理者さんとの距離が近く、相談をしやすい環境
- 家庭と仕事との両立ができる、ワークライフバランスの良い職場
- (なるべく)自宅からの通勤距離が近い職場
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