看護師におすすめの在宅ワーク4選!在宅ワークのメリット・デメリットや注意点も解説
看護師の働き方が多様化している中、在宅ワークに興味を持つ看護師の方もいるのではないでしょうか。
副業として在宅ワークをやってみたい、看護師から在宅ワークができる仕事に変えたいなどさまざまな考えを持つ方がいるでしょう。
今回は看護師におすすめの在宅ワークを4選紹介するとともに、在宅ワークのメリットやデメリット、注意点も解説していきます。
働き方に悩んでいる看護師の方は、ぜひ参考にしてください。
看護師も在宅ワークは可能!副業がOKかどうかは就業規則を確認
看護師と在宅ワークは縁遠いものと感じている看護師の方もいるかもしれません。しかし看護師も仕事の合間をぬって作業したり、在宅ワークのためのスキルを身につけたりすることで在宅ワークは可能です。
ただし、もし看護師として働きながら副業として在宅ワークをする場合、看護師の副業の可否は基本的に職場の就業規則に準ずる必要があります。さらに公務員であれば、国家公務員法第103条により原則副業はNGです。公務員でも投資信託などの例外的に可能な副業はありますが、職場へ確認する必要があるでしょう。
もし公務員でなくても、副業に関してなんらかの定めがある可能性もあるため、就業規則を必ず確認するようにしましょう。
関連記事:看護師も副業できる?おすすめの副業5選と副業をする際の注意点を解説
看護師が在宅ワークをするメリット
看護師におすすめの在宅ワークを紹介する前に、そもそも在宅ワークをするメリットとは何か解説していきます。主にあげられるメリットは下記の3つです。
- 体に負担をかけずに働ける
- 副収入源として期待できる
- マイペースに仕事ができる
それぞれ解説していきます。
体に負担をかけずに働ける
看護師の現場は夜勤があったり多重業務に追われたりと、体へかかる負担が大きい職場が多いです。
もし「体力的に現場での仕事が辛い」「現在は潜在看護師だが、病気や加齢などにより現場復帰が難しい」などの体力や体調面での理由があるなら、在宅ワークに切り替えるのもひとつかもしれません。
また、後述ではおすすめの仕事として紹介しますが、看護師の経験や知識を活かして働ける在宅ワークも多く存在します。現場に出られなくなったからといって、その経験や知識が無駄になる訳ではありません。
副収入源として期待できる
本業では別の医療現場で働き、副業として在宅ワークをするなら、通常の月収に加えて副業の在宅ワークとして収入を得られるという形になるため、総合的な収入アップが見込めるでしょう。
ただし「外に働きに出ている訳ではないから」と、本業の仕事先に隠して副業として在宅ワークをしている方の場合、年末調整の段階でバレるリスクがあるため注意が必要です。
もし、本業の就業先が副業NGであれば、在宅ワークであっても副業は避けるべきでしょう。
副業OKの就業先の場合、うまくシフト管理や仕事量の配分調整ができていれば、もう一つの収入源として在宅ワークをするのは大きなメリットといえます。
ただしこちらも後述で解説しますが、確定申告を忘れずに行う必要があります。
マイペースに仕事ができる
仕事にもよりますが、在宅ワークはタスク管理型の職種であるケースも多いようです。そのためマイペースに仕事ができるのことも特徴であり、メリットと感じる方もいるでしょう。
タスク管理型の仕事の場合、納期に間に合えば問題ないということがほとんどのため、午前中と夕方は子供の送り迎えに忙しいという子育て世代の方でも、昼の時間や子供が寝静まった夜遅くなど好きな時間に仕事ができます。
ただし突然の自身の体調不良や子供の体調不良など、予期せぬ出来事も起こりうるため、無理のない範囲でスケジュールを組みながら、納期に遅れないように仕事をこなさなければなりません。
また、この場合の働き方は時給制ではなく、業務に対する給与払支払いの場合が多いでしょう。
看護師が在宅ワークをするデメリット
在宅ワークにはメリットもありますが、デメリットも存在します。デメリットと考えられるのは下記の3つです。
- 収入が安定しないケースもある
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
- 周囲に仲間がおらず相談しにくい
それぞれ解説していきます。
収入が安定しないケースもある
在宅ワークの場合、正社員でなければ安定した収入が得られない場合があります。
最初から病院で勤務していた頃のような給与は手に入らないため、仕事選びや勤務形態には注意が必要です。
生活を送るためのメインの収入源として在宅ワークをするのか、副業として家計の足しにするために在宅ワークをするのか、目的に合わせて仕事や働き方をよく考えると良いでしょう。
仕事とプライベートの切り替えが難しい
在宅ワークは家で仕事をするため、仕事現場とプライベートで過ごす場所が同じになります。そのため、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えがしにくく、精神的に疲れてしまう方もいます。
リフレッシュのためにときどき外出をしてみたり、プライベートの時間は友人と買い物に行ったりなど、気持ちを切り替えるために、なるべく家から出るようにするのも一つの手です。
周囲に仲間がおらず相談しにくい
医療現場は過酷な仕事ですが、周囲には同期や先輩などがおり、困ったことや悩んだことをすぐに相談できます。
しかし在宅ワークの場合、すぐそばに仕事仲間がいる訳ではなく、オンライン上で仕事先の人に相談しても、すぐに連絡が返ってこないこともあるでしょう。
そのため、なかなか悩みを打ち明けられず悩んだり、ストレスを発散できずにイライラしてしまったりする方もいます。
在宅ワークをする仲間をSNSなどで探すのも一つの手ではありますが、心無いことを言う人もいるため、仲間選びは慎重になる必要があります。
看護師におすすめの在宅ワーク4選
ここからは副業や本業として在宅ワークを検討している看護師に向けて、看護師におすすめの在宅ワークを4選紹介します。
1.データ入力や文字起こし
家にパソコンとネット環境があり、タイピングが苦手でなければ、データ入力や文字起こしなどのパソコンを使った作業系の仕事がおすすめです。
データ入力や文字起こしのような仕事は資格や経験が不要な求人が多く、初心者でも仕事を引き受けやすいのも特徴です。
また単発ではなく継続的に依頼をもらえる求人もあります。慣れれば作業ペースも上がりやすい仕事なので、単純な作業が苦手ではない方に良いでしょう。
ただしあまり高収入は狙えなかったり、報酬と見合わないように感じたりする方もいます。
2.医療ライターや看護師資格を活かしたライター
医療の資格や経験を活かした医学や薬学、医療に関する記事を書く医療ライティングや、看護師のキャリアや経験について執筆する看護師資格を活かしたライティングも、在宅ワークとして注目されています。
ただし人気が集中している業種でもあるため、いきなり高単価の仕事を引き受けるのが難しい仕事でもあります。
また、医療や看護に関する知識があっても、ライティングの経験やスキルがなければ仕事が継続受注できない場合も多いでしょう。ライターとして働き続けるためには、経験を積んだりスキルを磨いたりするなどの工夫が必要です。もし数年単位で経験を積めれば、Web制作業界へのキャリアチェンジも可能になるかもしれません。看護師の業界とは違う業界でも働いてみたいという方におすすめの仕事です。
3.SNS運用
インスタグラムやX(旧ツイッター)、TikTokなどを活用して広告運用をしたりインフルエンサーとして活躍したりするという道もあります。
同じ看護師に対して発信したり、企業のもとで商品をアピールするための発信を手伝ったりなどさまざまな方法があります。しかし企業のもとで働くケースでは、広告業界などでの勤務経験が必要となるケースも多いです。
まずは自分自身で趣味の延長線としてさまざまなSNSを活用してみたり、SNS運用で利益を得る方法や仕組みを知ったりして自分に向いているのか判断してみると良いでしょう。
4.オンラインでの秘書業務
秘書というと出社して社長など役職者の側で働くイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし昨今はオンラインでの秘書業務の需要も増えてきています。患者さまやご家族を支えてきた看護師の方の中には、秘書として役職者の方を支えることが向いているという方もいるかもしれません。
ただし、オンラインでの秘書業務は細かな雑務を行うため、さまざまなPCスキルを求められることもあります。また経理や人事などでの経験を必要とする求人も見受けられるため、いきなり未経験で採用されるというのは難しいかもしれません。
在宅ワークとしてオンラインでの秘書業務をやりたい方は、求人条件を確認して必要なスキルや資格を学習して身につけるのも大切です。
看護師が在宅ワークをする際の注意点
ここまで看護師におすすめの在宅ワークを紹介しました。
最後に看護師が在宅ワークをする際の注意点を解説します。知っておいた方が良い注意点は下記の2つです。
- 給付金が減額する可能性がある
- 20万円以上の収入を得た場合は必ず確定申告が必要
それぞれみていきましょう。
給付金が減額する可能性もある
育児休暇の合間に在宅ワークをして収入を得ようとしている方は、「育児休業給付金」がもらえなくなる可能性があるため、働く時間に気をつける必要があります。
そもそも育児休業給付金の該当者は、収入がないという状況であるのが大前提です。
そのため、元の収入の80%以上の収入を育児休暇中に副業から得てしまうと、育児休業給付金が減額されるだけでなく、収入によってはもらえなくなることもあります。
また、育児休業給付金だけでなく失業保険の基本手当も注意が必要です。
失業期間中に求人を探しながら副業をしていた場合、その副業を申告しなければなりません。
副業の収入や労働時間(週20時間以上)によっては手当の金額が減額されてしまいます。詳しくは市区町村や自治体、失業保険に関しては該当の地域のハローワークに問い合わせてみてください。
参照:厚生労働省ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き(不正受給)」
20万円以上の収入を得た場合は必ず確定申告が必要
副業として在宅ワークをしている方の中には、確定申告をすると副業がバレてしまうからと、確定申告をしたくないと考えている看護師の方もいるかもしれません。
しかし、確定申告をしないと脱税となってしまうため、必ず確定申告は必要です。
また住宅ローン控除などの控除を受けたいという方や、年間の給与所得が2,000万円を超えている方は、20万円の副業の収入を超えていなくても確定申告をしなければなりません。
他にも20万円以下の副業収入であっても、稼いだ分の住民税は納税する必要があります。
不安な方は脱税となってしまわないためにも、まずは税務署へ問い合わせてみてください。
参照:日本FP協会「バックナンバー|会社員の副業はいくらから確定申告が必要か?」
看護師の在宅ワークにはメリットとデメリットがある!収入を得る目的を振り返ってから仕事を選んでみて
ここまで在宅ワークのメリットやデメリットをふまえて、看護師におすすめの在宅ワークを4選紹介するとともに、在宅ワークの注意点も解説しました。
どんな在宅ワークをするとしても、それぞれメリットとデメリットがあります。
また在宅ワークをする理由として長期的に収入を得たいのか、本業の足しにしたい程度の収入で良いのかなど、在宅ワークの目的を振り返ってから、どんな仕事をするか考えてみると良いでしょう。
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