面接時に改めて感じた、訪問看護転職での事前準備の大切さ【訪問看護転職事例】
インタビューご協力者:
菅野貴文さん(30歳、正看護師)
急性期病院の混合病棟で3年弱の臨床を積んだ後に体力的な限界を感じ退職。 その後は、派遣・単発スタッフとして精神科病院や介護施設にて勤務をした後、施設付きの訪問看護ステーションへ転職。
趣味・好きなものを教えて下さい!
ディズニー作品やディズニーランドが好きです! 一番好きなキャラクターは「チップとデール」で、好きな乗り物は「スプラッシュマウンテン」です(笑)。
※この記事はNsPace Careerの運営会社である在宅医療支援機構の人材紹介サービスを利用して転職した方のインタビューになります。
転職前の訪問看護のイメージって?
菅野さん
看護学生の時の実習でのイメージが強かったです。
管理者さんがまだ若い女性看護師だったのですが、現場も管理も経営もバリバリこなす看護師社長といった雰囲気の方で、その時に「カッコ良いな」「自分も将来はやってみたいな」と思いました。
業務的なイメージとしては、「緊急時の対応はどうするのか?」「自分の臨床経験でつとまるのか?」という不安はありました。
また、漠然としたイメージとして、医療的なサポートだけではなく、利用者さんのお話をしっかりと聴いて生活面での悩みのサポートもする仕事だと思っていました。
訪問看護に転職をしようと思ったキッカケは?
菅野さん
最初は病院の急性期病棟に配属となり、やり甲斐もあり仕事は楽しかったのですが、患者さんと関われる時間が短いことや、自分自身の体力的に辛くなってきたこともあり退職をいたしました。
その後は、色々な働き方を経験してみたいと考えて老健等でも働いたのですが、施設では利用者さんとの関わりについて看護師よりも介護士さんが主となる働き方に物足りなさを感じまして…。
その後、改めて自分のやりたい看護、働き方、キャリアを考えた際、このタイミングで訪問看護をはじめてみよう!と考えました。
訪問看護への転職時に不安はありましたか?
菅野さん
不安はありました…(汗)。
まず、病院や施設と違い未経験の領域だったので、
・実際はどんな働き方になるのだろう?
・どんなポイントで職場選びをすれば良いのだろう?
・インターネットの文章だけでは、実際の雰囲気がわからない
といった点で悩んでおりました。
それで、これは1人で悩んでも難しいので、誰かに相談した方が良いなと思いました。
訪問看護への転職活動はどのように?
菅野さん
最初はインターネットで情報収集をして、主に自宅近くの訪問看護ステーションのHPを見ていました。
その後は、大手の人材紹介会社に登録をしたのですが、
・いきなり面接の設定をされてしまう
・訪問看護についての質問をしても、案内をされるのが条件面ばかりで、現場や業界に関する具体的なことは教えてもらえない
といった点が不満で……。
そんな時、インターネットで調べてる中で偶然、在宅医療支援機構さんのページを見つけ、「在宅特化」という点に惹かれて問い合わせをして、それからはこちら一本で転職活動を進めました。
在宅医療支援機構での転職は(率直に!)どうでしたか?
菅野さん
最初の面談で、自分が一番知りたかった「訪問看護の業界全体のこと」や「実際の現場のこと」を詳しく教えてもらうことができました。
その後、自分の職務経歴書と推薦文を作成して頂いたのですが、自分のキャラクターをうまく掴んでいたことや、自分でも気づいていなかった意外な一面を客観的な視点で取り上げていたことなど、自分自身を振り返るうえで大変役立ちました。
面接と見学を分けた形で訪問看護ステーションの現場見学を調整してもらい、さらに見学後は管理者さんからのフィードバックもあったので、「自分に訪問看護が務まるのか?」といった不安はかなり軽くなったと思います。
面接に進んだ際は、自分の時はたまたま他の求職者の方と一緒での面接だったのですが、訪問看護に関する知識や事前準備に大きな差があることがよくわかり、安心して面接を受けることができたことは今でもよく覚えています。
転職した職場はどうですか?
菅野さん
とても自分に合った職場だと思っています。
一緒に働くスタッフは皆さん良い方ばかりで、なんでも相談できる雰囲気の安心感があります。
ひとりでの訪問も始まっているのですが、訪問先でわからないことや不安なことがあった際は、電話をすれば必ず先輩スタッフに繋がるようになっているので、フォロー体制についても満足しています。
法人での内部研修が充実している点もありがたいです。
自分が未経験の領域や不安な領域については、積極的な研修利用を勧めてもらっています。
先日は、歯科衛生士さんを講師として口腔ケアに関する研修に参加をしました。
そういった研修を内部で開催できるのは、様々な職種の専門職が在籍する、大きな法人が運営する訪問看護ステーションならではのメリットだと思いました。
訪問看護への転職を考えている人へのメッセージ
菅野さん
ひとりで訪問をすることへの不安感はもちろんあります。
ただ、利用者さんと深く長く関わっていけることや、継続看護で利用者さんが良くなっていった時に喜ばれている様子がダイレクトに伝わる点は、言葉にし難いやり甲斐と楽しさを感じられます。
あと、病院で働いていた時は患者さんご本人へのケアに集中していましたが、訪問看護をはじめてからは、利用者さん本人に加えてそのご家族とも密なやり取りができる点も良いなと個人的には思っています。
やはり、ご家族の介護負担の軽減も重要な役割の1つだと思うので、利用者さんに半分、ご家族に半分、といった意識を持って訪問に望むよう心掛けています。
まとめ:転職先選びのポイント
- 訪問看護ステーションでの管理や経営についても学びたい
- 急性期よりも慢性期よりの利用者さんとしっかりと関わっていきたい
- 幅広い年齢層のスタッフが働く職場だと嬉しいかな
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。