訪問看護で輝く!やりがいと自己充実を感じながら働く石山さんにインタビュー ~コモド訪問看護ステーション~

まずはこれまでのキャリアプロフィールをお聞かせください。
石山様:
大学病院で勤務をスタート、2年在籍後に回復期リハビリテーション病院に2年、眼科クリニック、小規模多機能型居宅介護施設を経て、現在の訪問看護ステーションに転職し、現在3年目になります。急性期回復リハビリテーション病院にて勤務中の際、患者様が病院では看護師がついているため生活に支障をきたさないのですが、自宅に戻るとうまく生活できずに病院に戻ってこられる方がいるという現状を目にしたことで、在宅で働く看護師に関心を持ったことが、訪問看護に転職するきっかけとなりました。
本日は石山様の、訪問看護に実際転職するに至った経緯や、現在働かれてみて実際どうお感じになっているか、今後のキャリアビジョンについても広くお伺いできればと思います。
訪問看護で働くことになった原体験
最初の大学病院で働いていた時に、既に現在の訪問看護で働くきっかけがあったと思います。理想は自宅でその人らしい生活がずっと続けられれば一番良いとは思うのですが、自宅に帰ってしまうと、自宅生活のペースに戻ってしまう、自己流で過ごしてしまうという場面があると感じています。そういった点に対して、私はお手伝いできるといいなと感じていました。
初めて働いたのは整形外科でしたが、整形外科は転んでしまって入院される方が多く、それを繰り返してまた戻ってきたいという考え方の患者さんも一定数存在していました。その辺りから、自宅での生活をちゃんと整えてあげることができるとまた同じ思いをして病院に戻ってこなくても良くなるのではないか、と考え始めたことが最初の原体験ですね。その後リハビリを含めて勉強したいと思い、急性期回復リハビリテーション病院に転職しましたが、まずは初めの大学病院の勤務で、色々なケースを繰り返し見かけたというのが一番大きかったと思います。
訪問看護を目指すことになった看取りの経験
その後、小規模多機能型居宅介護施設で、訪問看護も少しかじったりしていました。そんなに件数は多くはなく、メインはデイサービスで、そのうちの何件かが訪問看護として行っているという感じでした。そのため訪問看護についてもイメージは何となくついていましたが、実際そこで働いてみた経験の中でも、患者さんのご様子一つにしても、日中の姿と夜緊急で見ている姿が結構違うなど、働いてみないと分からないことも多々あるなと感じたことがあります。具体的には、例えば、認知症の患者さんがデイサービスをご利用されていて、私たちがお会いしている時間の間は機嫌よく過ごされて、お話もそれなりにしていた方が、夜ご自宅に帰ると家族に対してちょっと言葉が荒くなってしまうなど、ちょっと日中とは違う場面が多いなというような場合だったりします。
また、在宅での看取りを初めて経験したのもこの頃ですね。その方の場合は、看護師が通院準備や薬の内服の管理、通院カレンダー作成、痛みを抑えるための提案など、諸々お一人では対応するのが難しいところを支援しているという日程の中で、ご本人が思う通りにご自宅で最後を迎えられたということもあり、そこからより、在宅の必要性を強く感じました。その経験を経て、より緩和とかリラクゼーションなどの、穏やかに過ごすことができるところで看護の力を活かしていきたいと思って、訪問看護の可能性を感じたという経緯です。
また、病院での生活はいいところもあるのですが、どうしても生活が制限されてしまうところもあるので、訪問看護だと、何か好きなものを食べたり、タバコも自由に吸ったり、自分らしい生活を送ることができるというのがすごくいいところだと思います。家族さんとの関わりについても面会制限もないですし、電話も自由にかけられます。ご自身の趣味も謳歌できるというか、本当にやりたいことが自由にできる環境だということが、在宅のいいところですね。お看取りまで含めて考えた時に、一番幸せなのは、最後までやりたいことができることだと強く感じました。

そのような経験を経て訪問看護で働こうと転職をされたと思いますが、転職時には情報収集や応募など、具体的にどのようなところを重視されましたか?
訪問看護転職時を振り返って
転職会社を使ったりもして情報収集はしていました。実際どのような業務なのか、自宅から通いやすいか、なども見てはいましたが、一番大事にしていた軸としては、やはり理念やどのような気持ちで働かれているのかというのが見えるかどうか、NsPace Careerでいえば管理者からのメッセージのような内容をホームページなどから探して見ていました。また、訪問看護ステーションと言っても様々なスタイルがありますが、例えば現在の所長の場合ですと、介護福祉士の経験もありつつ認定看護師の資格も持っていて、その人の元で働くことができる、初めて訪問看護で働くからこそ教育体制がしっかり整っているところでまずは働きたいというのもありました。
あとは、先ほども少し出ましたが、私自身が、患者さんが最後までその人らしい生活を送ることができるというところを重視しているので、理念がそれに合致するかというところも大きかったです。さらにそれを、ともすると同じような感じになってしまいがちなホームページに、しっかり記載して差別化された表現で掲載されていたというのが今勤務しているステーションの特色だと思いましたし、魅力でしたね。それがあったので、ここなら働いてみたい、頑張ってみたいと思いました。
実際に面接に応募してみて
現在の訪問看護ステーションで初めて面接した時は、どことなく緊張感があり思いのほか突っ込まれてしまい、私はここでやっていけるかな、大丈夫かな、と感じたところはありました。ただそれも逆に言うとそこまで上辺だけではなく真剣に向き合ってくれる、ちゃんと突っ込んだところや想いを実際に確認してくれたというところがすごくよかったですね。それがあったので、頑張れそうかな、頑張りたいなと感じました。それは入職した後も変わらず、ご利用者さんのことに関して真剣にきちんと伝えてくださるなど、繋がっているものだと思います。また、ここが良かったみたいな話も具体的なフィードバックでもらえるので、そこも面接時から印象変わらず良いなと思うポイントですね。
転職後の現在
ご利用者さんが最後までご自宅で過ごせるのは本当に幸せだなという価値観は変わっていません。ご家族の方も、本当に家で過ごせてよかった、ありがとうございますといった感謝の手紙をいただいたりですとか、わざわざステーションに来てくださってお話したりしてくださることもあったりとか、ご利用者さんからも、やはり最後まで自宅に居られると思わなかったなど、そういう嬉しい言葉をもらったりすると、やっぱりやってよかったな、私のやりたいことが今できているのかなと感じます。ご家族の代わりじゃないですけど、一番近くで相談できるという役割を看護師やケアマネが担っていて、鍵を任せてもらえるくらいの信頼関係が構築できるというのがすごいことだなと、これはやっていても思うことですね。
また、お看取りをした後すごく悲しくなるのは今でも変わらないです。ご家族の方の前では泣かないようにはしていますが、無理せずに、帰ってきてから泣きたいときは泣くこともあります。そのご家族との関わり方としては、今まで頑張ってきたことなどを一緒に振り返り、それこそ大変だったけど良かったですみたいな話を一緒にすることで、自分自身も何かを消化できるというか、家族の方と一緒にこの思いを吐き出させるというか。それでちょっと良かったなって思ってもらえるようなお話をするようにしていますね。あとはもう泣きたいときは無理しないで泣いていいと思っています。
お看取りの前であっても、おそらくどこのご家族でも不安なときには結構コールが多かったりもしますし、正直皆さんご不安なところはあるんですけど、そういうときはこうしようねとか、いろいろ事前にステーションのメンバー間で共有して話し合っておくことで、お互いにつらいところというのはできるだけ少なくしたり、努力できるところはした上で、向き合うようにはしています。

シリアスな一面もある訪問看護のお仕事ですが、その経験を元に、今後さらにやっていきたいことについて教えてください。
訪問看護とこれからのキャリアビジョン
訪問看護のお仕事をやっていく中で長いスパンで見た時には、在宅に特化した資格や終末期の資格だったり、その辺りのスキルがまだまだ自分には不足していて、伸ばす余地があると自分で感じているので、勉強して深めていきたいと考えています。例えば終末期のタッチングケア などのように、末期の方を対象とした大きく痛みを緩和させるものであったり、リラクゼーションに効くマッサージの方法の研修を受講したりして、技術的な部分を深めていくことで、自分だからできる強みを持つことで今後に活かしていけると思うので、それを今模索中です。
インタビュアーより
訪問看護の仕事の中でも、看取りをやりたいとのことで訪問看護への転職を考えられた石山様。訪問看護未経験からのスタートでしたが、それまでにご経験された看取りの経験やご自身が感じられたこと、考えられたことをたどっていった結果、訪問看護という現在のお仕事、現在のステーションに出会われたというお話がとても印象的でした。今後もさらに専門スキルを磨かれていきたいとのことで、訪問看護というお仕事自体にも魅力をたくさん感じていらっしゃるご様子が素敵なインタビューとなりました。
事業所概要
コモド訪問看護ステーション(東京都豊島区)
住所:東京都豊島区西巣鴨3-4-10山下ビル1階
事業所概要:【充実した教育体制】豊島区西巣鴨にある訪問看護ステーション

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