利用者への寄り添いも従業員の心地よい働き方も、両方を実現!バイタリティ溢れる林さんにインタビュー ~Ace訪問看護ステーション~
まずはこれまでのキャリアプロフィールをお聞かせください。
林様:
現在は看護師になって15年ぐらいです。元々3人の育児をしながら専業主婦をしていましたが、37歳で看護師になろうと勉強を開始し、40歳で看護師資格を取得しました。病院勤務を4年ほどしていましたが、緊急対応が多く、育児との兼ね合いで一度退職しています。その後、ハローワークで訪問看護ステーションの求人を見かけた際、偶然そこで働いている先輩に誘われたこともあり、訪問看護の道に入ることになりました。その訪問看護ステーションでは6年勤務した後、Ace訪問看護ステーションを立ち上げて、現在も活動中です。
37歳で看護師を目指すというのは何か思いがあったと思いますが、具体的にお聞かせいただけますか?
夢をあきらめきれなかった思い
その時は3人の育児をした後、今後私は何をしたらいいんだろうと思っていました。やっぱり手に職をつけなければいけないなという思いと、若い時から思っていた夢をもう一回追ってみようかなという思いがあり、予備校から始めて看護師になりました。若い時に3年ほど、産婦人科で働いていたことがありまして、でもその時は知識もないし、資格があった訳でもないので、次は資格取得を目指してみようと思いました。
看護師になった後、初めて勤務したのは急性期の病院だったので、夜勤もあり大変でした。子供にも迷惑をかけたと思いますし、家事も家族みんなで手伝ってくれたので今があるんだなと、感謝しています。結局、その時は看護師としての勤務よりも育児を優先したかったので、一旦仕事はしばらくお休みしていました。現在の訪問看護もオンコールはありますが夜勤は無いので、それだとだいぶ負担が減りましたね。家事や家庭と仕事の両立が出来るようになったのが訪問看護だと思っています。
その後、現在のAce訪問看護ステーションを立ち上げられる訳ですが、こちらも何かきっかけがあったのでしょうか?
訪問看護ステーションの立ち上げ経緯
訪問看護ステーション立ち上げにあたっては、私の他に前職で一緒だった2名の男性の、合計3名で行いました。とはいえ、ほぼほぼその二人が頑張ってくれているので、私は看護のことだけしっかり担当してくれと言われているので、だいぶ助けられています。立ち上げたタイミングがちょうど2020年という、コロナの真っ最中だったため、怖さも正直ありましたが、でも患者さんをほっておけないという思いが強かったですね。
そもそも訪問看護ステーションを立ち上げようと思ったのは、立ち上げに関わった3人の方向性が同じだったということも大きいです。具体的には、従業員を大切にするというところに対する思いが真ん中にありました。
なので、今も残業は無しですし、有給もどんどん取ってもらっています。当たり前のことなんですけどね。無理な勤務は一切しない。何かあったら私が責任を持つと思って運営しています。利用者さんにもそのスタンスは伝わっているみたいですね。なので言いたいことも言ってもらえるような関係性が作れていると思っています。
たまに利用者さんとトラブルがあったりもしますが、その場合は、うちの訪問看護ステーションは完全に従業員重視なので、自分が対応にあたってトラブルシューティングをしたり、それでもおさまらない場合は、申し訳ないけど私たちはいけませんという感じて、関係を切ってしまうこともあります。そこまでしても、従業員を大切にしたいと思って、日々運営にあたっています。
もちろんその考え方は待遇にも反映しているつもりです。昇給だったり、緊急対応だったりについてはしっかり待遇面でサポートしています。
従業員を第一に考えて運営していくということは、言うのは簡単でも、特に、まだまだ人数が少ないステーションでは実際実現するのが難しいのではと思うのですが、そこはどのように対応されているのでしょうか?
従業員の方が働きやすい風土作りや教育体制
そこは私の方でも意識している部分ではあります。基本的には私の方でバックアップは全て受け入れるというスタンスでいますね。従業員の方にはとにかく気持ち良く働いていただきたいと思っています。
あとは、最近では、若手看護師の教育にも力を入れています。一番はやはり利用者様とのコミュニケーションの難しさ、利用者様が高齢で、そこに若い看護師が行って、何を話したらいいのか?と思われる方もいらっしゃるので。ただ、コミュニケーションも大事なんですが、言葉のやりとりだけではなくて、例えばマッサージで体のケアをする、そういうところからもコミュニケーションが円滑になっていくということもあります。そのようなこと含めて、寄り添うような看護をしてほしいということは常々みんなに言っていますね。アロママッサージだったり、ヘッドマッサージだったり、ステーションで実践して、受ける側の気持ちも確認しながら、日々のケアに取り入れたりしています。マッサージは実際にしてあげると、すごくリラックスできるので、できる方にはすごくいい方法だと思っています。
今後の訪問看護ステーション運営にあたって、こうなったらいいな、もっとこうしていきたいと思われていることをお聞かせください。
寄り添う看護の実現
利用者様と訪問看護ステーションの関係においては、例えば私自身は管理者という役職があるのでわかりやすいんですが、私だけではなく、他のスタッフについてもどんどん顔を覚えて個人名、誰々さん、と利用者様に覚えてもらえる関係を目指しています。日々の仕事の接し方にも出てくると思うんですが、Aceの誰々です、と言ったら、ああ、はいはい、という感じでわかってもらえる状況が理想ですね。
なので、時間があればケアマネージャーさんやヘルパーさんなど、関連する方々のところには必ず挨拶しにいきますし、利用者様がお亡くなりになった際も、お世話になりました、色々情報共有していただいてありがとうございました、等のお礼も必ず行くようにしています。スタッフにもそこは徹底しています。
利用者様がお亡くなりになった場合は、それで終わりではなく、今度はその周りのご家族の方に対するグリーフケアが必要になってきますので、1か月くらいしてからご訪問ないしお電話で、鬱になっていないかなど、そういうところもケアマネージャーの方と連携しながら対応しています。その辺りまで含めて、寄り添う看護だと考えています。
地域密着型の訪問看護ステーション運営
生野区という場所柄高齢の方も多いので、地域密着型で、何か困ったら何とかしてくれる、話も聞いてくれる場所がこの訪問看護ステーション、と思っていただけたら嬉しいですね。まだそこまで行くには時間がかかると思いますが、ゆくゆくはそこまで目指していきたいです。
看護学校時代にも、先生に、利用者様のことは常に自分の身内、家族と思いなさいと言われて育ったので、それがずっと残っていますね。なので、もうできるだけ綺麗にしてあげたいと思うし、できるだけ不安なく、何かあったらもう連絡してくれたらいいからと思って日々活動しています。
もちろん色々と綺麗ごとだけでは済まないことや、人間対人間なので思うことも無くはないですが、利用者様の今の状態を診るというよりは、この人の生きてきた人生を尊重しながら、病気がこうさせているんだ、という理解をして看護にあたることも重要ですね。利用者様のご家族にも、そのような話をすることも多いです。あくまで病気によるもので、この人自身が悪いんじゃないですよということは常々、ご家族やヘルパーさん、ケアマネージャーさんに伝えています。
こんな人と働きたい
訪問看護はチームプレーなので、同じような方向性、価値観で働ける方だとありがたいですね。特に利用者様への接し方のスタンスだったり、お互いに情報共有をしてみんなで高めあう意識がある方、利用者様への寄り添い方の思いがある方、私たちのステーションの価値観に共感いただいた方はぜひお気軽にご連絡いただきたいです。
インタビュアーより
37歳から看護の道を目指され、さらには訪問看護ステーションを自ら立ち上げるなど、バイタリティと利用者様への温かい思いをとても強く感じた、林様へのインタビューでした。個人名で利用者様とやりとりされるほどのコミュニケーション、寄り添いを目指していきたいとの価値観に共感される方は、ぜひ一度直接林様とお話されてみてはいかがでしょうか。ワークライフバランスや従業員重視のステーションでもあり、働きやすさはピカイチかと思います!
事業所概要
Ace訪問看護ステーション
住所:大阪府大阪市生野区生野西4-19-10
事業所概要:【最高の研修体制と充実した福利厚生!】Ace訪問看護ステーション:JR西日本 大阪環状線「寺田町駅」から徒歩6分、看護師募集!
「NsPace Career ナビ」は、訪問看護ステーションへの転職に特化した求人サイト「NsPace Career」が運営するメディアです。訪問看護業界へのキャリアを考えるうえで役立つ情報をお届けしています。